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  • 即興オリジナル短編小説「Voice」

    2016-06-02 00:091

    ※素人が書いた即興の短編小説です。
    ご不快に思う方は、閲覧を控えブラウザバックをお願いします。


    即興短編小説「Voice」 作:陣屋



    『ねぇ、秀ちゃん。秀ちゃんは今、幸せですか?私は幸せです。』

    ― 一件の伝言を削除しました。



    まだ、夏というには早い。
    まさに初夏とも言うべき、そんな季節。
    俺に人生で初めての彼女が出来た。

    「秀ちゃん、おはよっ」
    小振りな肩を弾ませ、美夏は勢いよく俺の手をつかんだ。

    付き合いだして、まだ2か月。
    いつも、この路地で待ち合わせをして、高校までの道を歩く。
    そんな些細なことですら、大切で、輝いていた。

    大学受験を来年に控え、俺たちは青春という時間をひたすら走っていた。

    ・・・はずだった。


    木々も色づきはじめ、少し風が肌寒くなってきたころ。
    美夏は学校を休みがちになった。
    けれど、俺たちはつながれた。
    毎晩、俺と美夏をつなぐ携帯。

    元々体は強い方ではなかった美夏。
    心配する俺に、美夏は明るい声で。

    「心配性だなぁ。秀ちゃんは~。大丈夫だよぉ。ちょっと疲れちゃっただけだよ」
    そう答えてくれていた。
    精一杯の嘘と、精一杯の強がり。
    そして・・・優しさ。

    それに、俺は気づけなかった。
    気づけなかったんだ。


    体調が比較的いいという日は、美夏の家にも行った。
    美夏のお母さんは俺を、それは嬉しそうに迎え入れてくれた。
    どこか寂しげな瞳で。

    ベットに座る美夏の顔はいつもと変わりなく、丸い目と小さな口。
    ショートヘアがよく似合う丸顔。
    見つめてるだけで、心臓が高鳴るのが分かった。
    人を好きになるということが、こんなに幸せに満たされることなんて知らなかった。

    美夏はそっと俺の首に手を回し、俺にキスを求めてきた。
    初めて感じる唇のぬくもり。
    肌のぬくもり。

    重なり合う幸せ。



    肌を刺すような冷たい風が路地を抜けていき、枯れ葉がどこか悲しく舞い散りだすころ。
    美夏は体調を悪化させ、入院した。
    美夏のお母さんからは検査入院だと聞かされていた。

    俺は毎日、学校帰りに見舞いにいった。
    学校のこと、友達のこと、志望校のこと。
    他愛もないことを、ただ時間の許す限り話した。
    話の内容なんて何でもよかった。
    美夏と一緒に居たかった。

    そんなある日。
    見舞いを終えた俺を一人の中年の男性が呼び止めた。
    美香の父親だった。

    「君には本当のことを話さないといけない」

    どきり、と心臓がなった。

    それ以上、言わないでと心で願った。

    「美夏はもう・・・長くない。かなり進行した癌なんだよ」

    絞り出すように、しかし俺の目をじっと見ながら美夏のお父さんは、そう告げた。
    呆然とする俺に、お父さんは俺の手をとり頭を下げながら

    「美夏が・・・美夏が生きている間は、どうか美夏を愛してやってほしい。あいつに人に愛される幸せを知らないまま・・・」
    そこで言葉にならなくなった。
    そして、更に強く俺の手を握りしめお父さんは、こう続けた。

    「美夏がこの世を去ったら、美夏のことに縛られることなく、君の人生を歩んでほしい。すぐには私の言葉はわからないかもしれないが、美夏にとって君の幸せが何よりの幸せなんだ。」
    そう言って、二人とも沈黙のまま時間が過ぎていった。


    桜が咲き、新しい時間が始まった。
    美香の容態は、一進一退を繰り返し、俺は相変わらず毎日見舞いを続けていた。

    そこからの数か月は、穏やかな時間が流れた。
    会うのはいつも病院だったけど、美夏はいつも笑顔だった。
    このまま病気なんて、なくなるんじゃないか・・・と、そう思ってしまうほどだった。


    季節は廻り、雪がちらつきだした頃。
    俺は大学受験のため、勉強と見舞いの毎日だった。
    このころから、美夏の容態は急激に悪化していった。
    それでも、俺と会うときは、いつも笑顔だった。

    調子が戻れば、会えなくても電話で話すことはできた。
    少しだけ語尾が伸びる癖の話し方。
    ころころと笑う笑い声。
    聞いているだけで、心は幸せに満たされていく。


    センター試験。
    高校生活を賭ける試験。
    そんなイベントが俺にもやってきた。
    予定よりもかなり早く家を出ると、空は見たこともない青空が広がっていた。
    その空に一筋の雲が、美夏のいる病院の方角へと伸びていた。


    ざわつく会場。
    口々に試験問題について、語り合っている高校生。

    試験の出来はまぁまぁというところだった。
    携帯の画面には留守番電話の表示が。

    ― お預かりしている留守番電話は1件です。

    無機質な声がそう告げる。

    「秀ちゃん、今頃試験かな?受かるといいなぁ。私も病気に負けないように頑張らないとね」
    いつもと変わらない美夏の声だった。
    「そうだ・・・ねぇ、秀ちゃん。秀ちゃんは今、幸せですか?私は幸せです。」
    なぜか、その言葉を聞いたとき涙があふれてきた。
    近くの高校生が奇異の眼差しを向けているが、そんなこと知ったこっちゃない。
    美香は幸せと言ってくれた。
    「ふふ、なんか、恥ずかしいねっ。そろそろ切るね。またね、ばいばいっ!」

    その日の夜、美夏の容態が急変した。

    ベットの上で、眠っている美夏。
    意識が戻る可能性は限りなく低いと、医者がいっていた、とお父さんから聞かされた。

    馬鹿野郎!何がお医者様だよ。高校生一人も治せないのかよ!
    そんな悪態が心の中を渦巻く。

    美夏・・・・美夏・・・。


    そうして目を覚まさないまま、美夏は亡くなった。
    その日は俺の大学の合格発表の日だった。

    結果は合格だった。
    けれど、何もうれしくない。
    景色はすべて灰色に見えた。


    俺は大学へ進学したものの、1年の途中に中退した。
    何もしたくなかった。
    何も考えたくなった。

    楽しそうに笑う同級生が憎らしかった。
    似ている女子を見つけると美夏の影を見てしまう。


    それから、数か月はただただ思い出との葛藤をつづけた。
    そうして、気分を紛らわせるつもりでバイトを始めた。

    しかし、そこでも俺は本当の自分には戻れていなかった。
    バイト仲間と談笑はできるものの、心の底から笑うことはできなかった。

    そのうち、美夏がなくなって1年がたった。
    一周忌の席で、美夏のお父さんが俺を呼びこういった。

    「秀一君。私が病院で君に言ったことを覚えているかい?」

    あの言葉だ。
    『美夏がこの世を去ったら、美夏のことに縛られることなく、君の人生を歩んでほしい。すぐには私の言葉はわからないかもしれないが、美夏にとって君の幸せが何よりの幸せなんだ。』

    「今、君は幸せかい?」
    答えられなかった。

    「美夏に幸せといえるかい?」
    「もういいんだ。美夏のことは、もう・・・忘れてくれ。そして、君は君の人生を歩みなさい。それでも美夏といた時間は君の中で生き続ける。もちろん、私たちにもだ。」
    「美夏の記憶が君を苦しめるようなことを、あいつが望むと思うかい?」

    お父さんの目線が仏壇の前に置かれた美夏の遺影へと伸びる。
    俺もそれを追い、その写真を見る。
    俺が大好きな笑顔がそこにはあった。

    涙があふれてきた。
    どうしようもなく、ただ止まらなかった。

    ゛うわぁぁぁぁああああ!!!美夏・・・・美夏・・・・゛

    俺は人目も憚らず涙した。
    美夏が死んだという事実をようやく、俺の心が認識し受け入れようとする。


    広々とした境内。
    古びた祭壇が一つと賽銭箱。
    美夏に告白した場所だ。

    美夏の家をあとにした俺は、その足でここに来た。

    「・・・好きです。付き合ってください」

    誰もいない境内で俺はそう、つぶやいた。

    『嬉しい。そうなれたら、と思ってた』
    あのときの声が聞こえるようだった。

    ― 秀ちゃんは今、幸せですか?

    ・・・美夏を常に俺のことを考えてくれていた。

    ゛美夏に幸せといえるかい?゛
    ゛美夏のことは、もう・・・忘れてくれ。そして、君は君の人生を歩みなさい゛

    美夏のお父さんの声が廻る。

    それを消してしまうと、美夏が本当に死んでしまうようで消せずにいた美夏の最後の留守電。
    美夏を忘れるなんてできない。
    そんなことはしたくない。

    けれど、美夏との思い出を大切にしまって、俺は前に進まないといけないなのかもしれない。
    誰でもない美夏のために。


    『ねぇ、秀ちゃん。秀ちゃんは今、幸せですか?私は幸せです。』

    ― この留守電を削除しますか?
    ― 一件の伝言を削除しました。

    目からは涙がこぼれた。
    ふと、空を見上げると、あの日と同じ空がそこにはあった。




    それから、俺はバイトをやめ地元の企業に就職した。
    まだまだ幸せかどうかはわからないけど。
    精一杯生きてみようと思う。
    精一杯幸せになろうと思う。


    さようなら、美夏。
    ありがとう。
    ずっと忘れない。


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  • 戦国立志伝で大名一門になる!

    2016-03-27 14:13
    (。-ω-)だうも
    陣屋です。

    現在、かなり楽しくプレイしている戦国立志伝ですが、
    どうやら新武将にて大名一門になるのはなかなかに険しい道のようです。

    条件として考えられそうな点を試プレイの中でみつけたので、
    その手順を記載します。
    もちろん、他のやり方もあるかもしれませんので、見つけた方は教えてください!

    前提:未婚であること
    ①架空姫設定が「あり」であること。
    どうやら史実姫を娶ることはできないようです。

    ②大名一門と友好度を上げる。
    大名自身とは、なかなか上げるのは難しいように感じますので
    一門武将がいることが前提となりましょう。
    どうやらかなり高い友好度が必要なようです。

    ・・・友好度をあげるには。
    御役目をこなすか、茶室系統の施設で来訪を待つしかないようです。
    士道や主義が同じだと来訪頻度があがるようです。

    ③友好度があがると姫との婚儀の打診がある。

    という道筋のようです。

    正直、結構大変だなぁという印象ですが、家臣から独立等ではなく、
    正当な後継を受けたい場合は、この方法しかないのでは・・・と思われます。
    尚、後継は一門の中から勲功第一位が選ばれるようなので、一門になったら、
    勲功稼ぎを優先的に行いましょう。



  • 三国志13をプレイしてみて(実況も投稿しました)

    2016-01-28 22:24
    お久しぶりです。
    陣屋です。

    三国志13 発売されましたねぇ。
    今作は全武将プレイ。
    ゲームのプラットフォームは信長の野望 創造を継承しているので、
    創造をプレイしていた自分には比較的なじみやすい感じですね。

    さて・・・感想として。


    ・よかった点
    高画質なイラスト、イベントムービー。
    イベントムービーは、臨場感やストーリー性もかなり良いと思います。
    全武将ならではの、出世感と自由度。

    ・悪かった点
    戦闘が少し陳腐 ⇒ PKで改善かも?
    新武将にもイベントがもっと増えると楽しいかも?

    まだまだプレイ時間が短いので、もっとやりこんだらまたレポします!

    ちなみに、実況プレイ動画も公開しましたので、ぜひ!