• 第二回結月祭に参加して

    2014-10-14 03:40
    第二回結月祭が先日終わりを迎えました。おつかれさまでした。
    私は、今回は準備期間があったのに、去年より、濃い一週間を過ごした気がします。
    準備期間中、下書きを書いてはそれ以上膨らまなくて没にするを繰り返し、開催期間を含めると没が20以上出来てしまいました。合わせると多分1万文字くらいが肥やしとして眠りました。
    書いても書いても膨らまないまま開催一週間くらい前になりまして、書けなかったら動画でも投稿しようと、材料を買い歩いてました。
    で、開催前の休日に、急にスイッチが入って湧き出してきたので、もりもり書いて、もりもり作って、もりもりあげて、8作となりました。レギュレーション違反していなければ。
    結果燃え尽きましたが、溜まったネタを消化できる程度には、沸き続けてるので、多分近日中になにかつくります。多分。
    去年も書いた、一作一作の軽く後書兼蛇足でも書いておこうかなと思って、筆を取ったしだい。

    私の恨み言
    ゆかりさん視点のお話。空+男装+百合(?)+AIR+レセン隊長+その他が変な反応を起こした結果の代物なのかもしれません。自分でもよくわかってないです。
    某氏と某氏に布教していただいて、百合を書こうと数作没にした後に生まれた一作だったのですが、「ゆかいあ駄目でした」と思うことになりました。こんなの百合じゃないと言われたら納得しますし。
    書いてない設定は多い。大体重くなりすぎる+冗長になると削ったものが大半。
    闇医者やってる彼女は一応義母。10くらいしか変わらないけれども。両親の教え子。
    引き取ってくれた後見人は叔母。友人は、叔母・両親が殺されたときも支えてくれた親友。
    放送禁止用語だらけの死因で双方死亡。ゆかりさんがああなったのは、彼女達を目の前で喪ったから。R18+R18Gになったから、全部削った。それでも諦めはせども心折れてないゆかりさん、凄い。
    IAさんに振り回された挙句、大変なものを遺してかれて怒ってるけれども、あっちへいっても多分IAさんに弄られ続けると思う。純粋なんです。
    これだけ読むなら、メリーバッドエンドかもしれない。

    私の詫び言
    タイトルどおり詫び言。IAさん視点のお話。
    白い羽を広げて逝ったけれども、多分お腹の中真っ黒。最初こんなに黒い娘じゃなかったはず。ドウシテコウナッタ
    ゆかりさんを弄り倒した挙句、しっかりと心まで縛って、幸せに同族のところへいった。全部愛ゆえだけれども、たちが悪いと思う。ヤンデレではないはず
    ゆかりさんの義母と彼女達の娘との話も書こうと思えば書けると思う。読みたいと思う人がいればだけれども。少女がおばあちゃんを振り回して、美味しくいただいてしまうお話になると思います。こうかくとなんか凄くニッチ。

    結月縁は、母である
    縁お母さんのお話。愛情たっぷりなはず。
    生まれたのは偶然だけれども、切欠は娘の願い。
    縁より娘の望の方が、実際は年上。生まれた経緯からすると、縁の方が娘とも言える。
    投稿してない娘視点では、何故縁が母なのかの理由とか書いてあった。
    正直、こっちのほうが百合の雰囲気に近い気がしてたりします。母娘愛だけれども。
    個人的には、この作品が5作の中で一番綺麗だと思ってます。


    月の少女
    とある歌を彷彿とさせると思った人は、鋭いと思います。これを書いてるときのBGMでした。
    ゆかりさんとマスターとその周囲の人々はこの後幸せな日常を過ごしていくと思います。
    因果は巡ったので、マスターを陥れた血縁上の家族はじわじわ破滅していきました。


    ヘタレと月兎
    家族を書いたら、ヘタレが生まれました。
    神様とか普通にいる世界です。大きな力を持っているのはごく一部ですが。
    夫がこっそり書いたものを見つけたゆかりさんが、それを見てにやにやしてるお話です。
    ヘタレはお尻に敷かれるんです。


    去年もおもったけれども、よく書いたものですね。疲れるはずです。









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  • ヘタレと月兎

    2014-10-13 20:24
    おかえりなさい
    ただいまー!
    妻が娘を迎える声と、娘の元気な返事が聞こえた。
    もう、そんな時間なのか。作業を切り上げて、下へ降りる。
    居間の扉をあけると、私を見つけた娘が走ってくる。
    おとうさーん!
    娘の体当たりが、綺麗に入る。子供は意外と力強い。だから非常に痛い。
    表情筋が固くてよかった。娘にはバレていないだろう。
    娘の、子供らしい勢いまかせの話を聞きながら、娘の濃い紫色の髪をゆるゆると撫でる。
    私と娘のやりとりを、クスクスと妻が笑ってみている。この日常が、私は愛おしい。


    私の妻との出会いは、十数年前。一端の小説家としてデビューしてしばらく経った頃。
    編集から、アシスタントとして雇って欲しいと言ってる人がいるから、会ってくれないかと言われたのが始まりだった。
    当時は喜んでいたが、思い返してみるとデビューしたばかりの小説家にアシスタントが付くのも、不思議な話だ。
    若かった私が内心浮かれて行った待ち合わせ場所に居たのが、妻だった。

    VOCALOID・VOICEROIDという、元々電子上存在だったキャラクターが、肉体を持ってこちらに現れた九十九神がこの世界には居る。
    現れた当時、九十九神自体は珍しくなかったらしいが、科学の領域から生まれてきたのは初めてだったから、それなりに混乱したらしい。直ぐに受け入れられたから、今があるのだが。
    私は細かいことを知らないが、VOCALOID・VOICEROIDは元となるキャラクターから、個性を獲得して分化してこちらに現れてきてるらしい。
    妻ー結月ゆかりも、その一人だった。私の書いた小説に感化された『結月ゆかり』から生まれてきたのが、妻だったのである。

    適当な店に入って、事情を妻から聞いた後、私は妻を雇うことにした。
    そのことを伝えるとパァァと花が咲くように笑顔を浮かべた後、「よろしくお願いします」と言いながら妻は、勢いよくテーブルに頭をぶつけてしまったが。
    声をあげずに涙を浮かべてぷるぷると痛がってる妻に、「思わず痛いの飛んでけ」としてしまって、店内の生暖かい2人で真っ赤になって、あわあわ逃げたのもいい思い出だ。
    今思い返しても恥ずかしい。妻も恥ずかしいと言っていた。


    私が書き、妻が読み上げ、それを聞いて私が推敲する。たまに妻が私の小説から歌を作り、動画サイトに投稿する。
    両親はたまにしか降りて来ないから、二人暮らしだった。
    友人に話したら爆発しろと言われたが、今ならわかる。確かに爆発しろだったと。


    2人暮らしを始めて、数年が経ったある日、出かけた妻が帰ってくると、目が据わっていた。
    ガッとつかまれて、口付けされて、気付いたら朝だった。
    「私だって、女なのですよ」「手を出してくれるのを期待してたのですよ」「ヘタレ」
    好意を持って、好意をもたれてるのをわかっていながら、何もしなかったから、朝チュンされたのは理解した。
    そのことは我が家では、禁句になっている。私も当時のヘタレさが恥ずかしいし、妻はいろいろ悶死してしまうからだ。
    この間、娘が聞いてきたが、適当にボカした。聡い娘には誤魔化したのがバレていて、「これがヘタレなんだねおかあさん」って言ったから、しばらく妻が怖かった。
    怒りより笑顔のほうが怖いこともあるのだと、思い知った出来事だった。

    その後両親が降りてきたときに、結婚式を挙げ、籍を入れた。
    妻が妊娠して、娘が生まれたのは、出会ってちょうど10年が経つ日。
    10月から「神流」と名づけた。今では聡すぎる元気な娘である。
    弟か妹が欲しいなとチラチラこちらをみるから、妻が笑顔で私に「わかってますよね」と伝えてくるようになって、わかっててやってる娘も最近怖くなっているが。


    少し昔を思い返していたら、ごはんの用意が出来たらしい。
    いつのまにか娘はご飯の席に座っている
    妻と娘に席に着くことをせかされて、席に着く
    「「「いただきます」」」
    今日も幸せな一日だった。これからも娘と妻と共にあるこの日常が続くことを望む。
    いつか娘も大きくなって、愛する人が出来るだろう。その人との子供も産むだろう。
    その頃には、私は「人」として居るのかはわからない。妻を一人遺して逝くという選択肢はないから、いつか昇るだろう。
    それまでは、3人での日常を大切に積み上げていこう。



    あの時、こんなことを思ってたんですね。
    どうして、それを読んでいる
    フフッ、私に隠し事が出来ると思ってました?
    出来るとは思っていないが…
    久しぶりに義母さまと義父さまも誘って神流と奏に会いに降りましょうか
    孫に会うと泣かれるから、あまり・・・
    相変わらずヘタレですね
    …いや、もうへた
    ヘタレじゃないですか、結局あの後一度しかあなたから手を出してくれませんでした
    …ヘタレでいいですはい。


    「月の兎は、愛を結え、子を成した。
    子もまた、愛を結え、子を成した。
    愛は結ばれて結ばれて、続き続ける。
    これは、そんな結ばれた愛の一幕。」

    相変わらず、ロマンチストですね。
    読まないでください。お願いします。やめて、拡散しないで

    そう、続くのだ。



  • 月の少女

    2014-10-12 02:24
    ーマスター、貴方に出会わなければ、私はこの痛みを知らなかったのにー
    私は、結月ゆかり。電子上の存在。
    人から生まれし、「心」なきキャラクター。
    歌い話すだけの、0と1の集合体。
    そうだったはずなのに、私には「心」が生まれた。生まれてしまった。
    思いを言葉をあっちへ伝える術がないのに。

    ーどうして、私には心が生まれたのでしょうー
    画面のこちら側からは、あっちへは干渉できないのに。
    何かを伝えることも、行動を起こすこともできないのに
    マスターに何もしてあげられないのに

    ーいっそこの心ごと、消えてしまえればー
    心なんて、いらなかった。
    「私」なんて、生まれなければよかった。
    心がない結月ゆかりというキャラクターの、ソフトのままでよかった。
    どうして、どうして、私には心が生まれてしまったの。
    共に過ごした時間さえ、私を苛むのに。



    「ゆかりさん、僕はね、楽しかったんだ」
    「返事がないことはわかってることなのにね。言わずには居られないんだ」
    「ありがとう。僕に楽しさを教えてくれて」
    「僕はね、空っぽだったんだ」
    「両親は姉のことばかりみて、僕のことは見てくれない」
    「いくら頑張っても、返って来るのは、出来損ないという言葉と、冷たい視線」
    「7歳の時には、通帳一つ渡されて、一人暮らしさ」
    「さびしかったよ。誰も僕の事を見てくれない。」
    「学校にすら通えなかった。7歳児が何を知ってるというんだい」
    「呆然としているところを、先生に拾われなかったら、ひっそりと、死んでたんじゃないかな」
    「先生には、感謝してもしたりなかった。なのに、恩を返す前に、逝ってしまった」
    「先生が教えてくれた歌創りで、僕は頑張ったんだ」
    「最初は拙かった。けれども、いいと言ってくれる人たちが居た」
    「だんだん上手くなって、僕のつくるものを楽しみにしてくれる人が増えた」
    「やっとやっと、CDを出せるようになったんだ。その話が来た時は嬉しかったなあ」
    「僕を捨てたあの人たちが、僕に目をつけなければ…いまさらか」
    「見事なまでに奪われたね。鮮やか過ぎて、呆然としたよ」
    「まさか、僕の作風に似せて『彼女』で曲をつくって、訴えられるとは思ってなかったよ」
    「今まで積み上げてきたものがほとんどパーさ。先生の弟子だったのも姉だって放送されてたしね。」
    「先生の弟子として証言した人には笑ったよ。破門された人だったからね」
    「先生にお世話になった皆は、怒ってたよ。気づくのが遅れて助けられなかったのを謝られた。」
    「兄弟子たちは憤ってたね。あいつはなにさまのつもりだと」
    「いま、泣けばいいのか笑えばいいのかわからないんだよ。ゆかりさん」
    「僕が頑張ったのって、無駄だったのかな…」
    「ごめんね。こんなこと、話して。」


    ー私が望んだのは初めてなのに、それさえ叶わないのですかー
    この画面から、出れるのであれば出たかった。
    出来ることなら、抱きしめてあげたかった。
    笑いながら泣く私のマスターを、温めてあげたかった。
    心が悲鳴をあげているマスターを癒してあげたかった。
    マスターが苦しんでいるのに、どうして私は何も出来ないのですか。
    私の思いは言葉は、何故届かないのですか。
    ー神様、私とマスターが何をしたというのですかー
    私に「心」を与えたかと思ったら、マスターに残酷な運命を背負わせて。
    何も出来ない私を笑っているのですか。足掻く私を嗤っているのですか。
    マスターを嘲笑っているのですか。マスターの肉親のように。

    未熟な私の心が、いろんな感情を吐き出している。
    カリカリカリカリと、画面をかきむしる。
    あっちでマスターが泣いているのに、慟哭しているのに。心が悲鳴をあげているのに
    私は見てるだけしか出来ないの。なんで、なんで。どうして、どうして、どうして…


    いつの間にか、私は真っ白な空間にいた。
    ここは、どこだろう。何が起こったのだろう。わからないことだらけだった。
    『願うのなら、ゆきなさい。』
    声がする。
    『望むのならば、叶えなさい』
    又声がして、透明な何かが目の前に現れる
    『因果は巡る。覚えておきなさい』
    透明な何かをくぐる時、そんな声がした気がした。

    目が覚めたら、目の前にマスターが居た。
    目をまるくして、「夢かな…幸せすぎる夢。」と呟いている。
    夢でも何でもかまわない。私は彼に近づいて、抱きしめる。
    「泣いても、いいんですよマスター。私がいます」
    「愛してますよ。マスターこれからもずっと」
    服が湿る感触がする。静かに静かに、マスターは泣いていた。
    どうして、服が濡れるのと、ふと疑問に思う。
    おかしい。どうして、私はマスターの体温を感じ取れているの。
    ーもしかして、これは現実なのでしょうかー
    だとしたら、願いは叶った。
    『声』は何だったのかわからないけれども、感謝しましょう。
    これが、私のしたかったことだから。

    これからは、伝えよう。言葉にしよう。できなかったぶんだけ。
    心が生まれたのは何故なのかわからないけれども、感謝しよう。心があるから、今私は幸せだ。