赤ちゃん はるさんの百夜怪談シリーズ 12
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赤ちゃん はるさんの百夜怪談シリーズ 12

2019-07-20 22:48
    赤ちゃん はるさんの百夜怪談シリーズ


    赤ちゃん



    蒸せかえるほど熱く、熱気でまいた水がすぐ
    乾くそんな八月の中場の頃だったろうか 


    当事 12歳だった私は、相も変わらずお転婆で、
    親友のことみとの関係も夫婦と周囲にいじられるほど仲良し
     

    その日は仲間内で計画していた肝試しをすることになっており



    怖がりな親友の手を繋ぎながら鼻歌まじりに待ち合わせ場所に向かう
    集合場所は歩いて20分くらいの山道を登って中程にある神社なのだか
    灯りが一切ないため、握る手ぎゅーとなるのを感じる


    「 ことみは本当にこわがりだよねー  

    大丈夫だってば 私がついてるんだからさー  」



    歩みをとめず、片手でもっていた懐中電灯をぶんぶん振り回しながら
    笑いながらそう言うと



    「 トイレいきたくなっちゃった 」

    振り替えると半泣きのことみが そんなことをぼそっとつぶやいた


    この近くでトイレといえば、小さな公園のものしかない 
    よりにもよって夜にいくのはさすがの私も気がひける




    「 おぎゃぁ おぎゃぁ おぎゃ 」



    ふとトイレのほうからなき声が聞こえた 夜の闇に響く赤ん坊の声に
    二人して足を止める 公園の入り口近くの階段で、握る手が互いに
    きつくなり 体が硬直してしまう 



    「 おぎゃぁ おぎゃぁ おぎゃぁ」


    夏場だと言うのにうすら寒く、半袖では心細い 震えも止まらなくなってきたが 

    くいくいと裾をひっぱられたのを合図になんとか足を動かす 


    10メートルほどの距離が遠い 怖さが足を強ばらせて
    歩いていたから余計にそう感じ やっとのことでトイレの入り口にたどりつく


    恐る恐る1歩を踏み出すと普通についていた
    はずの蛍光灯の灯りが酷く点滅して 



    バチバチバチバチバチバチバチバチバチ
    と煩いくらいに音をたてる



    これはダメだと思い、うるさーいと恐怖を圧し殺して私が叫んだ



    パチバチパチ パチバチパチ


    蛍光灯はさっきよりは点滅がましになり、ことみも私が一緒に
    入るならという条件で 個室の中に




    ガチャ 



    と金属製の棒をスライドさせ鍵をしめた時 私はなんでか上に
    視線を感じて見上げてしまった 



    無数の 数えきれないほどの



    たぶん生まれたばかりであろう赤ん坊がからみあい
    天井に張り付いてこちらをにらんでいた目と目があってしまう


    ぱっと目をそらし、壁の方に目を向けると血文字でびっしりと




    お母さんお母さんお母さんお母さん
    お母さんお母さんお母さんお母さん
    お母さんお母さんお母さんお母さん



    気持ち悪いくらい呪詛のようにかかれていて、
    ここでは酷いことがあったのは明白


    なんとかトイレをすまし、ことみに気づかれないように手洗いをすまさせ 早足で出る


    ごーん ごーん ごーん ごーん


    神社の鐘が遠巻きに聞こえが、あれから少しでも早く離れたかった
    私はことみをせかして走り出す


    タッタッタッタ


    「ギャハハハハハハハハハハハ」


    何かの笑い声が山中に共鳴して、私達は膝をおり頭をかかえる



    奇妙で山に響く声に意識が遠退き、親友の名前を呼ぶ暇もなく 
    繋がれた手のぬくもりだけが頼り



    まぶたが異様に重く、閉じらていく
    暗夜の中で闇はまし、はーちゃんということみの声を最後に完全に落ちる




    目が覚めた時には診療所のベットの上だった 回りの話を聞くに私とことみは
    公園の入り口近くで倒れていた所を いつまでもこないから
    心配した胆試しのメンツが公園まできて 発見されたらしい 


    次の日に目がさめたと思ったら、一週間も眠ったままで、まるで起きなかったとか
     検査でも全て問題ないし お手上げ状態な時に二人して目覚めた


    あとからおばあちゃんに聞いたら


    望まない子供をそのトイレで捨てて流してたんだろうね、バラバラにして 
    だから公園ごと 場がおかしくなっちゃったんじゃ 


    もう近づかない方がいいよ 命がおしかったらね


    昔からそういういわくのある場所は、全国にあるとか そういう場は

    生きた人が入ったら生きる力をもってかれるから 封さされてることがおおいそうだ 



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