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  • 維新-10

    2018-05-18 09:33
    「日本も、変わったよ!
     これで、本当に、本当に終わりだよね!」
    「うん、やっと終わった。」
    「ねぇ、もう我慢できない、日本に行ってもいい?」
    「うん、会おう。」
    「本当に?! やっと、会えるんだ! 嬉しい!」
    「過呼吸とか始まっても、ゆるしてな。」
    「うん、いいよいいよ、近くに行けるだけでもいい。」
    「いつでも、おいで。」
    「明日、行く!」
    「ははっ、解った!」
    「ねぇ、お金、持っていこうか?」
    「別にいらない、今のままでいいや。」
    「ふーん、どっちみち、余ってるのに... ね。
     まぁ、欲しい時は、いつでもできるか! お金なんて。」
    「うん、そういう事。」
    「ねぇ、二人でしでかした事、誰も知らないんだよね。
     それって、最高、二人だけの 秘密!」

    二人は、歴史は作っても、歴史には残らなかった。二人に残ったのは「お金」だけだった。
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  • 選挙

    2018-05-18 06:02
    国債が暴落し、社会は大混乱したが、それも国の役所に限られた。これを機に、消費主義が、立ち上がった。友永は役人の救済を名目に消費主義を訴え、テレビやマスコミに出まくった。
    新たに役所を作り直すために、新たな憲法から作り直そうというものだ。国家はつぶれても、地方公共団体は、そのまま生きていた。国会は死んだが住民投票や選挙は行えた。消防署や、警察、病院は、国立以外は生き残っていた。

     新しい国家機関を作るため、新しい憲法の住民投票を実施することになった。憲法改正だ。

     役人も自分の給与を確保するために、必死に消費主義を支援した。そして直接選挙による、総理大臣選挙を目指し、日本型大統領制を訴えた。参議院の廃止、国軍の保有、これは、国民に喝采されるように、官僚たちがマスコミを懸命に操作した。

     消費主義の国家、資本主義の次に進む選挙だ。

     新しい総理大臣を直接選ぶ選挙が始まった。総理大臣選挙には友永が与党から立候補した。選挙資金も十億円ほど提供した。それでも、琳怜の資金はまだ、億単位で残っている。結局、琳怜は、お金を使い切れなかった。

     友永は、最初からぶっちぎりで得票していった。テレビによく出ていた事が効いたようだ。彼が、役所の課長までを決め、それ以下の者は試験で採用する。役人は、課長以上にはなれない仕組みだ。総理大臣が辞めるとき、課長以上も辞めることになる。

     国会議員は、大臣など、行政の機関に参加できない。完全な三権分立だ。

     国軍の戦力が保有され、国民の戸籍は、血縁主義にこだわった。そして、消費主義を掲げ、労働は義務から権利に変わった。あらゆる事が現状にあった変化を見せた。EUやアメリカなど、資本主義の先進国の規範となる仕組みになっていった。
  • 国債破産

    2018-05-18 06:02
    国債は、前述したシンジケートで、全てが決まっている。彼ら21社のグループが中心となって取引している場が、国債市場だ。この市場は、他の金融市場と同様にコンピューターの中に存在している。つまり、もろにハッキングの対象だ。

     コンピューターの中にある国際ネットワークなので、通信衛星にも直結している。そのため通信衛星経由で入り込めば、物理的な専用回線で無くても、受け付ける。星野は、衛星通信を監視していて、そのIDとパスワードを抜いた。驚くことに、各社がIDとパスワードを入力すると、回線中には、そのまま暗号化されずに流れている。IDとパスワードを入力した後からが、暗号化されているのだ。そこで、衛星経由で、アドレスとIDとパスワードを流すと、その会社の人間に、なりすますことができた。

     今まで、買い取りが多く、国債金利が安く取引されていた。これを逆転させるのだ。

     国債市場に入り込んで、30分間売り浴びせを仕掛けると、国債価格は、暴落する。後は、自動的に、各社のシステムが売り浴びせを始めるはずだ。

     極端に言うと、仮に国際価格がゼロまで落ちると、国債の元金がゼロになる。元金がゼロになれば、国債で調達できる資金がゼロになる。調達力がゼロでは、資金は一円も使えなくなる。ゼロ円の国債をいくら売ってもゼロ円だからだ。

     アメリカの場合と違うのは、現金は消え去ってはいないところだ。消えて無くなるのは、国家の機関の資金のみ、つまり国債だけだ。

     国債が紙くずになるだけで、現金が紙くずになるのではない。

     消費者も、企業も『お金』は無くならない。国の機関だけが『お金』が無くなる。こうなると、官僚たちは、自分たちの給与も貰えない。国債によって資金調達が出来なくなり、国は、給与もガソリン代も電話代も払えない。一切の経費が払えない。

     さて、公務員の給与などの経費は、消費主義で解決できる。公務員の給与を無償で提供するのだ。そのため、公務員は、自分の給与を確保するために、いやでも、消費主義を採ることになる。これがハッキングの目的だ。

     一度、消費主義が稼働すると、後戻り出来ずに、邁進する。

     パソコンを起動する。今は日本時間では夜中、欧米は昼間だ。衛星通信用のアンテナの電源を入れる。パソコンのカードにアンテナをつなぎ、チューナーを回して、接続ポイントを探る。ポイントを見つけると、そこにアドレスを打ち込み、IDとパスワードを入れて侵入した。今日の侵入は本物だ。緊張感があった。

     星野は、国際国債市場に侵入した。そこで、シンジケートを抜けた住菱グループになりすまし、国債を売り浴びせた。

     国債市場は先物が無い、現物だけなので、空売りが出来ない。そこで住菱グループになりすまして、持ち分を売り浴びせた。30分の売り浴びせで、市場が動くと読んでいたが、40分たっても、各社動かない。星野の額に冷や汗が流れる。だが、42分たったところで、動きが始まった。

     自動的に、売りを始めるシステムが稼働した。これは株式の売買システムと、同じものだ。グングン、値が下がり始めた。元金割れを起こせば充分だったが、半額を切るような勢いだ。

     シンジケートに参加していた、世界の投資銀行が売り始めたのだ。しかも、株式とは違うので、落ちた価格は、再度値上がりするようなものでは無かった。これで、ハッキングを抜け、成り行きに任せた。でないと、自分の存在が、ばれてしまう。

     官僚の国家が、破産した。彼らの給与も退職金も消えた。官僚だけを狙いつぶした。