ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

改造
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

改造

2018-05-18 06:01
    琳怜の金目当てで動く学者が増えてきた。友永の要求も次第に大胆になってきている。総額で2億円を超えてきた。最近は、消費主義振興会の事務局の人間として、琳怜が、友永のやり取りを、直接受けるようになってきた。アメリカの資本主義の崩壊も、後押ししているようだ。
    中華連邦が、「日本で誕生した消費主義国家の概念を目指す」と、表明した事も大きい。

     それにしても、お金になり、しかも、自分が有名人になる事を喜ぶ人間は多いようだ。操り安かった。一時期のリフレ派のように、消費主義は「一派」に育ってきた。琳怜の資金は、まだ15億円以上も余っていた。友永は大勢の資金源となったため、まるで派閥のボスのような存在になっていった。

     星野から、もっと使えと言われているが、不動産や宝石などの資産を買わない限り、お金はそんなに使えない。一泊百万円のホテルに泊まっても、百日泊まらなければ、1億円にならないのだ。

     一度、百万円を間違えて二百万円振り込んだ時があったが、そのまま受け取るように頼んだら、それから友永が、少しだけ大胆になり、更に請求額が増えた。とは言え、まだビクビクしながら請求しているようだ。百万円の束を百個作っても、やっと一億円だ、面倒くさい。

     アメリカは、何日たっても、どうしていいか解らないままだった。ドルを廃止して、新しい通貨を作り、消費者に一定額を貸し付ける事から始めればいい。消費主義だ。

     アメリカは、今、誰もが消費者という立場で困っていた。まずは、消費資金だ。だが、資本主義に拘ると、どうしても、生産者への融資に偏りがちになる。金融機関も、昔のままの仕組みで、立ち上げようとしているので、なかなかうまくいかない。それぞれの立場の人間が、昔のままに、復興させようとするため、収拾の目処が立たなかった。新しく仕組みには抵抗感が
    ぬぐえないようだ。

     とにかく、まずは、消費資金の提供だった。国民一人ひとりに、緊急で均等の融資を提供する事が急務だ。生存を継続しなくてはならない。

     4億人の人口に対し、一人百万円の融資で、四百兆円の現金を用意すればいいのだ。それを現金として、全国民に割り当てる。その資金が産業を支え、回転が生まれる。まさに消費主義だ。400兆円の緊急融資は、全産業に均等に、再投資されていく。消費者に不要な産業は、淘汰されて消えていく。新しい社会が生まれることになる。この答えを、アメリカはなかなか得られないでいた。

     星野は、新しい社会を、中国で作り、アメリカで準備し、いよいよ、日本で取り掛かろうとした。アメリカが落ち着くのを待っても、時間の無駄なようだ。そこで日本の改造に着手する事にした。
    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。