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  • RIZINフェザー級王者・斎藤裕、「ケラモフのダーティファイト」「朝倉未来vsクレベル」を語る

    2021-06-19 08:4513時間前4
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    難敵ケラモフを薄氷の判定勝利でクリアしたRIZINフェザー級王者斎藤裕インタビュー。物議を醸した判定、ケラモフのダーティファイトぶり、そして朝倉未来vsクレベル・コイケ戦までスカッと語ってくれた!(聞き手/ジャン斉藤)


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    ――
    すっかりSNSに嵐を巻き起こす男になってますね。いや、斎藤選手が何かやったわけではないんですけど(笑)。

    斎藤
     そうですね(笑)。 何をやっても騒がれてしまって、お騒がせな感じになってましたね。

    ――
    まず今回の試合順が騒ぎになってましたし。「第3試合だなんてチャンピオンに失礼!」とか。

    斎藤
     ハハハハハハハ。ボクを応援しているファンの方々は怒ってましたね。

    ――
    アゼルバイジャンズ(ムサエフ&ケラモフ)のセコンドの人数の関係で、2人の試合の間隔を空ける理由もあってケラモフの試合が3試合目になったそうですけど。RIZINから第3試合だと伝えられたときはどう思われたんですか?

    斎藤
      地上波が絡んでいたり大人の事情を察しましたね。

    ――
    変な感情はなかったんですか?

    斎藤
     うーん、決まったものに何か言ってもしょうがないし、目の前に試合に集中したいなと思ってました。

    ――
    選手って試合順は気にするんですか?

    斎藤
     ボクはあんまり気にしないですね。第1試合だったら「えっ!?」ってなるかもしれないですけど。

    ――
    第1試合はあまり。

    斎藤
     どうしても会場入りしてから試合までの準備時間が短くなってしまうので。東京ドームは初めての会場でしたし、地上波があるということでバックステージに関係者も多かったんですよね。「いつもと違うなぁ」と思いながら過ごしていたので。できれば準備する時間があったほうが気持ち的にも楽かなと思っていたんですけど。

    ――
    場の空気に馴染みたいということですかね。

    斎藤
     そうですね。テレビが入ってのドームというのはボクは初めてだったので、いい経験になりましたけど。

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    ――
    今回の試合は体調を含めて万全の状態で臨めたんですか。

    斎藤
     なかなか試合が発表されずに……。そこも嵐を呼んでいたわけですけど(笑)。

    ――
    ケラモフ戦はとっくに内定していたけど、緊急事態宣言下の入国問題の事情で公にはできなかった。なかなかカードが発表されないことで「クレベルから逃げた」とか批判されてしまったという(笑)。

    斎藤
     そうですね(笑)。淡々と試合に向けて準備はできていたとは思うのでコンディション的には問題はなく……あ、ノンタイトル戦問題もありましたけど。 

    ――
    ハハハハハハハ。

    斎藤
     話題に事欠かない感じになっちゃいましたね(笑)。

    ――
    あらためて質問するのも馬鹿馬鹿しいんですけど、斎藤選手がノンタイトル戦を希望したんじゃないわけですよね(笑)。

    斎藤
     そうですね。 防衛戦にするならするで全然いいんですけど。何か……生きづらい時代になりましたねぇ。

    ――
    ガハハハハハハハ。 いまってわからないことや、疑問があると、SNSを通して怒りに変換しやいですからね。「斎藤はベルトを失いたくないからノンタイトル戦にしたの?」とか。

    斎藤
      格闘技のファン層が広くなったのかなと前向きに捉えてますけど。

    ――
    今回の判定結果も嵐を呼ぶことになって。イエローカードが判定に影響を与えて斎藤選手が2-1で勝ったわけですが。公式動画のコメント欄の書き込みの指摘によれば、なんとケラモフは17回も反則していたという。 

    https://www.youtube.com/watch?v=AEZosftj1GE

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    斎藤
     映像で見えないところでもグローブを掴んできたりしてて。あれ、クラッチされると離れられないんですよね。

    ――
    17回どころじゃないと。たしかにサミングもあったみたいですし……ここまで反則が酷い試合はなかなかないということで、海外メディアからも斎藤選手に取材の問い合わせが入ったとか。

    斎藤
     まあ、あんまり言うとあれなんですけど……ダーティというか確信犯だったとは思うので。そこは海外選手の図太いところというか、日本人とは違うところをまざまざと感じましたね。そこはサブレフェリーだった和田(良覚)さんがずっと「掴んでいるぞ」としっかり見ていてくれましたね。そこは感謝したいです。

    ――瞬間的な動きの多いスポーツということもあって、グラップリングの際の反則をチェックするのはなかなか難しいみたいですね。

    斎藤
     たしかにグローブやショーツ掴みは普通に起きたりするんですけど、「それを5分3ラウンドやり続けるのか!?」っていう話なので。

    ――
    あー、なるほど、たしかに。

    斎藤
     何かの瞬間に結果的に反則行為になってしまったのなら仕方ない……とは言わないですけど。 今回の場合は最初から最後まで確信犯でやり続けてましたからね。 

    ――
    中でも1ラウンド後半に斎藤選手がテイクダウンをしようとしたときにケラモフが一瞬ロープを掴んだシーンがあったんですけど。あの場面はけっこう大きいんじゃないかなと。

    斎藤
     四つで倒そうとしたときですよね? あそこでロープが掴まれてなかったら展開はだいぶ違ったと思うんですけど。あそこは相手に有利に働いたところですよね。

    ――
    今回からそのへんの反則チェックを厳しくなったという印象はありましたか?

    斎藤
     そうですね。ロープに引っかかったりすると、すぐにレフェリーの方々が対応したりしていたので、より明確になったというか。反則を“やり得”させないようになってるのかなと感じたんですけど。これからもずっとそうだとありがたいです。

    ――
    格闘技には見えない反則はあるとはいえ、ロープ掴みって視覚的にも認識もされやすいし、テイクダウンを防がれた事の重大さは伝わってますよね。でも、ショーツ掴みは理解が難しい。

    斎藤
     言うならば髪の毛を掴まれるのと一緒ですからね。髪を掴まれたら離れないですよね。

    ――
    ああ、それはキツイです。

    斎藤
     ケンカが強い人は髪掴みが上手って聞きますからね(笑)。 技術といえば技術なんですけど、やってはいけないものなので、 1回注意されたらやめてほしかったですね。 

    ――
    斎藤選手の金的を掴まれそうになったという指摘もありますけど。要はファールカップをズラそうとしていたのか。

    斎藤
      それはどうなんだろう(笑)。必死だったのでそういう意識はないですけど。それが本当だったらヤバイですね(苦笑)。よく気持ちを切らせずに頑張れたらと思います。

    ――あそこまで反則をされたのに、試合後のリング上でケラモフやそのセコンドに挨拶に行ってましたよね。

    斎藤
     終わったらノーサイド、 自分の中ではそういう考えがあるので。しかもこの大変な中、来日してくれたし、隔離生活も厳しかったと思うんですよ。それでも体重を落として身体を作って戦ってくれたという意味での感謝はあります。

    ――
    ケラモフはバックステージではかなり荒れてたみたいですね。 あそこまで反則やっておいて、なんで怒ってるんだって話なんですけど(笑)。

    斎藤
      ボクはバックステージでムサエフに捕まっちゃいましたよ。 

    ――
    えっ!?

    斎藤
     何を言ってるのかわからないんですけど、通訳の方があいだに入ってくれて「君は今回の試合についてどう思う?」って聞かれて。まあ、いろんな波紋を投げかけてしまいましたね(笑)。 

    ――
    いろんな意味で死闘ですねぇ。反則されたときにもっと怒ってもいいんじゃないかなって。

    斎藤 明らかに変なことされたら。頭突きとかやられたらさすがに怒りますけど(笑)。

    ――
    そこがラインですか(笑)。

    斎藤
      それでも試合中に「パンツを掴んでる」とアピールしてたんですけどね。

    ――
    注目される試合だからこそこうやって反則がクローズアップされたとこはありますよね。

    斎藤
     そうですね。これを機にレフェリングのほうも明確になっていくのかなという気がしますね。

    ――
    ケラモフってライト級のムサエフより身体が大きいんじゃないかって見えたんですよ。

    斎藤
     リングで向き合ったときは計量とはだいぶ違いましたね。10キロぐらい戻ってんじゃないかな。凄い身体してたもんな。

    ――
    斎藤選手も見劣りしませんでしたよね?

    斎藤
     あ、そうですか。並んだときに「同じ体格に見えた」っていろんな人に言われるんですけど。ボクは10キロは戻らないんですけど。6キロも戻ってないと思いますね。

    ――テイクダウンは何回もされちゃいましたけど、フィジカル負けはしなかった感じですか。

    斎藤
     そうですね。昔だったらテイクダウンされて押さえ込まれて時間がなくなっちゃう……というのが負けパターンなんですけど。そこから脱出はできていたので。その後スタンドで決定的な場面を作れたらよかったんですけど 。相手は1ラウンドから3ラウンドまでテイクダウンからトップキープという作戦だったので、ボクももうちょっと何かできたんじゃないかなって、いまだに思いますね。

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    ――
    テイクダウンされたのは大きな反省材料ですけども、封じ込められるわけでもなく戻せたのは大きいですね。

    斎藤
     そこは相手がポジションを取る気配はなかったので。バックを奪われたりとかになったら判定でも分が悪いとは思ってたんですけど、 しがみつくだけだったら、なんとか立ち上がることはできましたね。石渡(伸太郎)さんから負けるんだったらここじゃないかってことで、あそこから逃げる練習は重点的にしてましたね。そこはしっかり理解したうえで試合には臨んだんですけど。 

    ――
    パウンドもほとんど打たせなかったですね。

    斎藤
     最初は鉄槌を打ってきたんです。ボクは1回もらった攻撃は次はもらわない自信があるんですけど。頭の位置を変えれば大丈夫だなって。左目がちょっとケガをしてるんですけど、これは最初の鉄槌ですね。あのあともパウンドを打ってきたら逃げられる自信はあったので、それで相手も固める作戦になったのかなと思いますね。 

    ――今回の予想でケラモフ有利が多かったのは、斎藤選手が修斗で外国人相手(アギー・サルダリ)に封じ込まれた敗戦があったからですけど。今回は何度もリカバリーして進化を見せ付けましたね。

    斎藤
     解説の川尻(達也)さんも同じような事を言ってましたね。ボクが2年前に負けた修斗でも川尻さんは解説してたんですよね。

    ――
    ああ、そんな感慨深いドラマがあった。

    斎藤
     あの敗戦を経て、どこを補えばいいのかというのをずっとやってきたので。ここを改善すれば、もっと強くなるんじゃないかと。

    ――
    2年間の成果がケラモフ戦で出たわけですね。

    斎藤
     そうですね。金網とリングは違いますけど、あのくらいのフィジカルの強さの選手から逃げられたことは大きいですね。 ケラモフって後半は強くない選手だと思っていたので、その攻防を続けていくうちに体力を削れていくだろうし、後半はこっちは頑張ることができるので、チャンスが来たら勝負をかけようと思ってましたね。


    ・判定前の率直な心境
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    ・クレベル恐怖の三角絞めはこう見た……まだまだ続くインタビューは会員ページへ!
     
  • 【ドーム震撼】井上直樹フリップ事件の真相■水垣偉弥

    2021-06-16 20:21
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    北米MMAを知り尽くした男・水垣偉弥が語るRIZIN東京ドーム(この記事はニコ生配信されたインタビューを構成したものです)






    ――
    今日は大いに盛り上がったRIZIN東京ドーム大会を語っていただきたいなと思ってます!

    水垣
     よろしくおねがいします。

    ――
    まず水垣さんがセコンドに付かれた井上直樹選手は凄かったですけど、試合後の謎のフリップ芸は……。

    水垣
     あれは話すと長くなるんですけど……。

    ――
    長くなってもけっこうですので、おねがいします(笑)。

    水垣
     あれは控室を出るスタンバイ直前に書かされたんですよ(笑)。

    ――
    それは水垣さんが?

    水垣
     はい。頼まれたんですよね。書きながら「このタイミングでこんなことをしてセコンドとして、はたしていいのかな……」って自問自答したという(笑)。 試合に向かう中で何か思い残したことがあるとマズイじゃないですか。

    ――
    あのネタ構成もその場で考案したと?

    水垣
     その場ですね。 なんとなく、うまくまとめなきゃいけないなっていう。

    ――
    どういうことなんですか、それ(笑)。もともとこういうプランはあったんですか?

    水垣  前回の試合が終わったあとにマイクの話になったんですよ。

    ――
    なにしろ井上選手最大の弱点はマイクですからね(笑)。

    水垣
     そのときにボクが「カンペとかを書いた方がいいんじゃないの?」っていう話をした記憶はあるんですよ。それっきりの冗談で終わったんですけど、試合当日、会場に向かう車の中で「スケッチブックを持ってきてます」って急に言われて。 

    ――
    いきなり(笑)。

    水垣
     で、その話は車の中で終わって、試合直前までなかったんですよ(笑)。

    ――
    ハハハハハハハハ!

    水垣
     スタンバイちょっと前になったところで「スケッチブックどうしますか?」と。 「あれを本当にやるんだ!?」ってテンパりましたね(笑)。

    ――
    ひどい話ですけど(笑)、試合前に井上直樹は恐ろしい子ですよ!

    水垣
     ここ1時間ぐらいで気がついたんですけど、どうやら那須川(天心)選手との流れもあったみたいで。

    ――
    井上選手と那須川選手の2人は永末ニックさんのところでパーソナルトレーニングをやってる繋がりがありますね。ツイッターでもこの件で2人がキャッキャッしたやり取りをしてて。

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    水垣
     ボクはそれは知らなかったんですよ。たしかに「カンペを使ったら」とは言ったんですけど。 冗談とはいえ言ったからには、やらきゃいけないのかなと。40歳近いオッサンが1人でテンパってたんですよね。なので、あのフリップは日本の若き天才2人の悪ふざけです(笑)。

    ――
    何をされるかわからないから近づきたくないですね(笑)。

    水垣
     オジサンが遊ばれたわけですよ。 まず字がめっちゃ汚いなって。あの字の汚さは書いてるときのボクのメンタルに免じて見逃してくれないかなって思ってます(笑)。 

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    ――
    これはこれで面白かったんですけど、やるんだったらちゃんと構成を練ってこないと。

    水垣
      ボクもそう思ったんですよ。あんな冗談がこんなかたちになってしまって、ものすごく責任感を感じました。ボクもただでは転ばなくて、あのスケッチブックに直樹選手のサインをしてもらって YouTube でプレゼントしようかなって。

    ――
    こうなったら那須川天心のサインをもらったほうがいいですよ(笑)。

    水垣
     ああ、それはいいですね(笑)。

    ――
    水垣さんが大変な目に遭った話はここまでにして、井上直樹はめちゃくちゃ強いですね。<石渡vs井上、未来vsクレベル、斎藤vsケラモフ振り返りは会員ページに続く> 
  • 大仁田厚と「アメリカの大仁田厚」、すれ違いの裏側

    2021-06-15 17:53
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    アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは大仁田厚とアメリカの大仁田厚、すれ違いの裏側です!




    「おいトレモント! なぜ返事をくれんのじゃ……」

    先日、大仁田厚の悲痛な叫びがツイッター上に発せられ、いったい何事かと色めきだった。子供の頃から大仁田ファンで、大仁田を心の師と仰ぎ、大仁田を尊敬してやまない、アメリカのデスマッチレスラー、マット・トレモントに向けて発した言葉だった。トレモントは、昨年10月に惜しまれつつも引退し、現在は自身の団体、H2O(ハードコア・ハッスル・オーガナイゼイション)を率いて、レスラーではなく、プロモーターとして団体運営に勤しんでいる。

    大仁田は、そのトレモントに向けて呼びかけたが、愛弟子とも言えるトレモントから、なんの返答もないことを寂しがっているようだった。大仁田と、“アメリカの大仁田”とまで言われたトレモント。深い絆で結ばれていた2人のあいだに何があったのだろうか……。

    事の始まりは、この2週間ほど前に、大仁田がトレモントに投げかけたツイッターでのビデオメッセージからだった。その映像の中で、大仁田は叫んだ。

    「トレモントぉーっっっ! カムバーーーック! 」

    去年10月に引退したばかりのトレモントに向かって、現役復帰を呼びかける。

    「以前、俺とお前はCZWで爆破試合をやったよな(2017年8月5日米フィラデルフィア)。あれは大したことなかった。お前はやり残した大きなことがあるんだ。だから復帰して俺と有刺鉄線電流爆破で戦え!」

    この突然の対戦要求に、特に米インディーマット界は騒然とする。日本では、そのキャラクターや、引退と復帰を繰り返していることから、好き嫌いの評価が分かれる大仁田ではあるが、アメリカでは「デスマッチの始祖」として高評価、高人気を博しているジャパニーズ・レジェンドレスラーの1人である。<会員ページへ続く>