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  • 【全文公開】「30代のアジア人でもUFCと契約できます!」■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

    2018-06-14 18:54  

    多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回は取り下ろしです。
    シュウ 最近日本の格闘技界で「30代のアジア人はUFCと契約できない」という情報が出回っているんですよ。実際に私のもとにも選手や団体関係者から「30歳を超えるとUFCと契約できないんですか?」なんて問い合わせがありましたし、UFCを目指す選手やジムの代表の方はすっごく気になると思うんですよね。
    ――いまのUFCにはそんなポリシーが存在するんですか?
    シュウ ハッキリ言えば、存在しないです。それはUFCという世界最大のMMAプロモーションという枠組みを超えて、アメリカ国家の特徴からしても年齢や国籍によって制限されることはありえないんです。決して大げさな話ではなくて。
    ――5〜6年くらい前は、30代後半から40代のファイターはUFCと契約しづらい……なんて話はあり
  • ザンディグはどこに消えたのか……血と闇を抱えたデスマッチヒーロー■インディ通信「フリーバーズ」

    2018-06-14 18:11  
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    アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはザンディグはどこに消えたのか……血と闇を抱えたデスマッチヒーローです!
    <関連記事>・10メートルの高さから、蛍光灯と有刺鉄線の塔へ飛び降りろ!・血の雨が降る! アメリカの夏、デスマッチの夏に大日本が参戦・CMパンク、おまえはそんなところで何をやってるんだ?・サスケ熱唱! 鈴木みのるの男気も炸裂!『裏レッスルマニア』で何が起こったか?・これはなんだ? レッスルマニアの裏側で「2018年のUWF」開催!!・【#MeToo】マイケル・エルガンはすべてを失ってしまったのか
    2012年2月22日、ニュージャージー州ブルックラウン警察署。2月にしては、暖かく、穏やかな陽気だった。署長のスティーブン・サイモンは、午前中の慌ただしさも一段落したので、一息つこうと署の外に出て、行き交う車を眺めていた。時計をみると、まもなく午前11時に差しかかろうとしていた。
    その時、遠くから、列車の警笛が聞こえた。その音は30秒もの間、鳴り続けていた。勤続25年のベテラン署長は、異変を感じ取り、警笛の鳴る方へと走り出した。この警笛が線路内に誰かがいることを示していると、サイモンには経験上わかっていた。
    悪い予感がする方へ、800メートルほど走ったときだった。急停車した貨物列車の下から、線路の上に寝そべった状態で、一人の男性が泣き叫んでいるのが見えた。近寄ってみると、男性の両足は列車に轢かれグシャグシャになっていた。痛みにもがき苦しむ男性を安心させようと、サイモンは列車の下に入り、彼を抱きしめた。どうやら、自ら命を断とうとしたらしい。
    すぐさま約10キロ離れたクーパー大学病院に搬送された男性は、一時は危篤状態に陥ったものの、幸い命は助かった。しかし、両足は失い、車椅子での生活を余儀無くされてしまった。
    自殺を図った彼の名は、ジョン・コーソン・ジュニア(当時29歳)。
    “CZW創設者” ザンディグの息子であった。
    今月2日に行われたGCWのデスマッチトーナメント「ザンディグ・トーナメント・オブ・サバイバル3」。自身の名前を冠した大会にもかかわらず、ザンディグは会場に姿を現さなかった。聞くところによると、去年の大会の時は、1週間前まで連絡が取れなかったそうだ。そして、今年は、1ヵ月前から、今にいたるまで誰とも連絡が取れなくなっているらしい。

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  • UWFの「次回と自壊」を見届けたスポーツライター/李春成インタビュー

    2018-06-11 17:32  
    88pt
    80年代からUWFを精力的に取材していたスポーツライター李春成氏インタビュー。「本物部分」から「本物」に向かおうとしていた運動体をどう見ていたのか――?
    【UWF関連記事】
    ・鬱と宗教とUWF……プロレスの信仰心はどこに向かうのか■大槻ケンヂインタビュー
    ・『1984年のUWF』には描かれなかったリングスの実態……■金原弘光
    ・鬱と宗教とUWF……プロレスの信仰心はどこに向かうのか■大槻ケンヂインタビュー
    ・『1984年のUWF』はサイテーの本!■「斎藤文彦INTERVIEWS⑬」 
    ・『1984年のUWF』と骨法―証言者・中川カ~ル
    ◎山本喧一インタビュー「高田延彦、田村潔司…真剣勝負とUインターの愛憎物語」◎『1984年のUWF』には描かれなかったリングスの実態……■金原弘光
    ◎船木誠勝「俺は真剣勝負がやりたかったわけじゃないんです」 ◎中野巽耀 「一番尊敬できた先輩は高田延彦だよ」 ◎ターザン山本 「佐山サトル、前田日明、高田延彦、船木誠勝、石井館長たちがプロ格という魔物を作ったんですよ」 ◎“あのとき”のパンクラス、プロレス団体の匂いがした時代……伊藤崇文インタビュー
    李 最近、プロレスや格闘技の本って出てるの?
    ――単行本はボチボチ出てますね。
    李 たとえばRIZINの動きがわかる雑誌なんか出てないでしょ。
    ――ああ、試合レポートを載せる定期誌みたいなものは出てないですね。
    李 となると、取材をしても意味がないわけだよな。
    ――取材するのは主に情報サイトですよね。会場取材してるマスコミも団体のオフィシャル仕事をやってたりしてますし。
    李 まあ出版はどこも大変だよな。サッカーも儲からないよ。
    ――サッカーメディアの数って多くないですか? 情報サイトもたくさんあって。
    李 たしかに凄いよ。ライターだけでも100人以上はいる。田嶋幸三会長の記者会見があったでしょ。ハリルホジッチの解任のやつね。集まったのは270人だよ? 
    ――うわっ、格闘技はどんなに大きい会見でも10人集めるのがやっとですよ。
    李 西野(朗)さんの監督就任会見はその半分だったけど。それだけライターがいれば記事の単価も安くなるし、タダ同然で書いてる奴もいるんだよ。ネットの普及で疑問を即座に解決できるようになった一方、俺たちプロのギャラがバイト代並みにまで急落してるんだ。
    ――メジャースポーツも大変なんですねぇ。
    李 一時期はよかったんだけど、稼いだ金は全部海外遠征に使っちゃったりしてね。俺も2006年のワールドカップドイツ大会ですっからかんになっちゃった。
    ――それは必要経費であり、投資だったんですよね。
    李 投資だと思ってた。いまは投資してもリターンがないんだよ。日本代表がワールドカップに初出場した98年のフランス大会はリターンがあったよ。2ヵ月で350万稼いだから。
    ――凄い!
    李 それ、雑誌だけでその金額だよ。2002年の日韓共催のときからダメになったな。リターンはあったけど、どっこいどっこい。 
    ――ワールドカップ本国開催だからビッグリターンがありそうなもんですけど……プロレスの出版事情でいえば、90年代ってプロレスムックって頻繁に出ていたじゃないですか。プロレス以外のフリーライターも寄稿してて。
    李 たくさん出てたよね。
    ――李さんが書かれたムックの原稿で、酔っ払った編集者に「マスコミがUWFの幻想を築き上げたんだから総括をしろ!」と絡まれていたことの印象が強くて。
    李 よくおぼえてるねぇ(笑)。
    ――「UWFとマスコミ」というと、そのシーンをいっつも思い出すんですよ。
    李 そいつは『週刊SPA!』の編集者だよ。高田がヒクソン・グレイシーに負けた日に新宿のゴールデン街で飲んでいたら絡まれたんだよ。ずいぶん前の話だよなぁ。すげえ暴れちゃってさ(笑)。
    ――その編集者は高田敗戦がショックだったわけですね。
    李 俺はあたりまえの結果だと思っていたから。だって真剣勝負をやってきてないんだから勝てないでしょ。
    ――でも、マスコミはUWFを「真剣勝負」ということで煽ってきただろうということなんですよね。
    李 そういうことなんだろうねぇ。でも、俺からすればUWFは真剣勝負なんてやるわけないと思ってたから。ウフフフフ。
    ――わりと冷めて捉えていたんですか?
    李 そうだねぇ。でも、UWFの取材はすっごくしてたよ。新生UWF解散直後の『Number』でほとんどの選手にインタビューしてるし。船木(誠勝)がパンクラスで真剣勝負をやり始めたときも話を聞いた。これ、テープ起こしの原稿だよ。
    ――おお、ずいぶん貴重なものですね。
    李 ここを読むとね、船木がハッキリ言っちゃってるんだよ。俺が「パンクラスはUFWの最終型と言われてますが、そのへんはどうですか?」と質問したら「旗揚げした当初は普通のプロレスだったけど……」とすんなり言っちゃてるんだよね。そこは俺なりに自主規制して活字にはしなかたけどね。
    ――船木さんからすると、そう言わないとパンクラスとの差別化はできないですね。李 もともとUWFってのは道場でやってることをベースにしたプロレスをやろうとしたんだけど、営業面を考えたら「真剣勝負をやってる」っていうふうにするしかなかった……というものだしね。
    ――ボクも船木さんに何度か話を聞いてるんですが、過去の発言も含めて二転三転するんですよね。
    李 忘れちゃってるのかな。そりゃそうだよな。30年以上も前のことなんだから(笑)。
    ――自分のことだって忘れちゃいますからねぇ。李さんがUWFの取材に関わるようになったのはどんなきっかけがあったんですか?
    李 俺はスーパータイガージムに通ってたんだよ。あれは三軒茶屋だよね。今は魔裟斗のシルバーウルフジムがある場所ね。そこに通いながら佐山さんがやってることが面白いと思ってね。当時『週プロ』の杉山(頴男)編集長に企画を持ちこんだんだよ。それが『週プロ』での最初の仕事だったかな。講談社で『佐山聡のシューティング上級編』という本も作ってるしね。

    李 藤原(喜明)組長のサブミッション本も作ったんだよ。ああいう技術本がまだなかった時代でしょ。目の付け所がよかったと言えばよかったよね、やっぱりマネしたくなるから。だけど三社あたりで神輿を担いでる連中のなかには、神様と一緒にいられることに慶びを感じるのではなく、鼻っから喧嘩目的の戦闘隊員が大勢いるんだ。俺からしたら不本意だけど、彼らにとって技術本は貴重なテキストになってるんだよね。
    ――そんな方面にも影響が(笑)。技術本も守備範囲だったんですね。
    李 ちょっと前に出たキックボクシングの雑誌にも関わってたんだよ。三次敏之って編集者、知ってるでしょ? 元『格闘技通信』の編集長ね。彼に「メインライターでやってくれないか」って誘われて。
    ――ありましたねぇ、そんな雑誌。
    李 でもさ、60万ぐらいギャラもらい損ねてるんだよ(苦笑)。
    ――えっ!? たしかに短命でしたけど……そんな裏話が。
    李  まあ、そんな話はどうでもいいんだけど(笑)。
    ――李さんはゴッチさんの本も作る話があったんですよね?
    李 当時ゴッチさんと文通していたからね。
    ――「プロレスの神様」と文通ですか!
    李 直筆の手紙は探せばあるはず。講談社から出す話があったんだよ。夢枕獏さんもゴッチさんの企画を持ち込んでいたんだけど、ゴッチさんって頑固じゃない。断られたらしいんだよね。俺はフロリダのタンパまで何度か行って取材したんだけど、途中から行けなくなっちゃってさ。ゴッチさんが生まれてから中学生のときの話までしか取材できなかったんだよ(苦笑)。そのカセットテープも残ってるはずだよ。
    ――ゴッチさんの肉声は貴重ですねぇ。李さんはプロレスにはどういうスタンスで取材されてたんですか?
    李 プロレスは小学校の頃は好きだったんだけど、中学生にもなると「なんでプロレスって中継の時間どおり終わるんだ。最初から話ができてるんじゃねーか?」ってバカらしくなって離れたのね。しばらくしてテレビを付けたら、タイガーマスクのデビュー2戦目が流れてて。メチャクチャ面白いと思ったんだよ。つまりその時点で真剣勝負とプロレスの違いはわかっていたわけ。だからUWFに対しても冷めていたかもしれない。
    ――割りきって取材できたわけですね。
    李 大学を卒業して出版社に入って、その後フリーになったけど、取材テーマはエンターテイメントだったから。ジャンルにこだわらないで楽しけりゃいいやって。日常空間から非日常にフッと入る瞬間や、芸人と客さんの駆け引きが楽しかったりするわけよ。プロレスも書く媒体がないからここ2~3年くらい会場には行ってないけど、ドラゴンゲートなんかは楽しく見てたんだよ。ただ、物語のスピードが早くてさ、ちょっと行かないとわけがわかんなくなっちゃうんだよね。
    ――展開がめまぐるしいですよね、ドラゲーは。 
    李 話を戻すと、シューティングから『週プロ』で仕事をするようになって、レポート記事も書くようになって。ああ、思い出した。全日本プロレスをおちょくる記事を書いて、天龍源一郎を怒らせちゃったんだよね。当時ターザン山本さんと全日本がケンカ状態で。
    ――ターザンが『週プロ』の編集長になって馬場さんと親密になる前ですね。
    李 ターザンから「取材許可は降りてないんだけど、会場に忍び込んでレポートを書いてくれ」って頼まれて。あれは武道館だったかなあ。かなりおちょくったんだけど、これがまたいい原稿に仕上がったんだよ(笑)。人づてに天龍源一郎が凄い怒ってたっていう話を聞いて、逆に嬉しくなっちゃってさ。だって、それだけインパクトがあったっていうことでしょ。ずいぶんあとになってから天龍の取材をしたことがあったんだけど、彼はまったく覚えてなかったね。プロレスラーらしくていい。
    ――アナーキー時代の『週プロ』らしいですね。
    李  その中でUWFの取材もしてね。「UWFには本物部分がある、ほかのプロレスとは違う」という書き方をしていた。「真剣勝負」とは言ってない。「プロフェッショナル・レスリング」と言い方をしてたんだよ、俺らは。
    ――真剣勝負とは煽っていない。
    李 あくまで「本物部分」(笑)。アニマル渡辺(長武)とかオリンピック金メダリストのレスラーをリングサイドに座らせて、リングアナウンサーが「こういう人が来てます」と紹介すると、みんな「UWFは違うんだな……」って思っちゃうんだよな。
    ――アニマル渡辺さんはUWFをプロレスだとは気づかなかったんですか?
    李 いや、そこは俺も最初は「どこまでガチなのかな……」って疑う瞬間があったんだよ。逆の意味で疑った。「どこまでプロレスなのかな」って。非常にわかりにくいプロレスだったよね。だけどゴッチさんも彼らの可能性に期待してたし、どこまで進化するのか追いかけようと思ったわけ。
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  • 天心vsロッタン直前両雄インタビュー「天心よ、逃げてばかりではなく、向き合った闘いをしよう」

    2018-06-11 17:32  
    直前を迎えた6月17日Cygames presents RISE125――メインイベントで激突する那須川天心(TARGET/Cygames/RISEバンタム級王者)とロッタン・ジットムアンノン(タイ/ジットムアンノンジム/ルンピニースタジアムスーパーフェザー級1位、ラジャダムナンスタジアム同級2位)のインタビューがRISE事務局から届いた。以下、全文です。世紀の大一番が近づいてきた。6・17Cygames presents RISE125で行われる那須川VSロッタンによる初代RISE世界フェザー級王座決定戦がそれだ。先日、タイに滞在した那須川によれば、タイでもこの一戦は大きな話題になっているという(取材・文◎布施鋼治)
     
    ──目まぐるしい日々が続いていますね。
    那須川 そうですね。いろいろなことがありすぎて、時間の経過がムチャクチャ速い。毎日が本当にあっという間ですね。
     
    ──ひとつひ
  • 東洋の神秘がQUINTETで炸裂!!  ヤノタクはなぜ極められないのか――?

    2018-06-10 13:20  
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    グラップリングイベント「QUINTET」で現役バリバリの柔術家相手に、フラフラになりながらも最後まで極めを許さなかったヤノタクこと矢野卓見。以前から称賛されてきたその神秘的な力は48歳のいまなお健在だったが、その源はなんなのか? 2015年に合気道をテーマに取材したインタビューを再録するので、「東洋の神秘」に触れてほしい。
    【喧嘩芸骨法の実態がよくわかる骨法シリーズ】
    ■ヤノタク、堀辺正史を語る「骨法は俺の青春でした……」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar483646■【追悼・堀辺正史】矢野卓見、親子喧嘩ついに終幕「ダメなお父さんでしたねぇ……」
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar985100■骨法会員番号229番!漫画家・中川カ〜ルが見た「骨法変節の瞬間」
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar560930
    ■ヤノタク×中川カ〜ル「俺たちが愛した喧嘩芸骨法」
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar581751
    ■元・骨法内弟子、かく語りき「矢野くんや皆さんは骨法を誤解しています」 http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar546715
    ■船木誠勝「俺は真剣勝負がやりたかったわけじゃないんです」
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar597913
    ――つい先日『巌流島』というイベントに“合気の達人”を自称する60歳の方が出場されたんですが、試合では何もできずに負けてしまったんです。
    矢野 その試合の記事はなんとなくは読みましたけど。
    ――矢野さんは以前「合気道の道場に通っても無駄。合気の習いたいなら俺が教えてあげますよ」とおっしゃってましたけど、本当に合気の達人は存在するのかを含めて聞かせてください。
    矢野 合気の達人は実在しますよ。
    ――ホ、ホントですか! どこにいるんですか?
    矢野 ……俺かなあ? ハハハハハハ!
    ――達人は目の前にいた!(笑)。
    矢野 まあ俺が合気を身につけた経緯を含めて話をしますけど、まず合気にはどんなイメージがあります?
    ――自称“合気の達人”のデモンストレーションにもありましたが、わずかな力で相手を吹き飛ばしたりするイメージはありますよね。
    矢野 一般的にはそうですよね。簡単に言うと、合気というのは、相手を投げ飛ばす技術ではないんですよ。そういうことを言ってる合気の人間がいたら、全部インチキですね。
    ――なるほど(笑)。
    矢野 そういう人間はまず合気自体がわかっていない。合気がわかってないからそういうインチキなことを言う。
    ――ちょっと触れただけで相手が吹き飛んだり、痛がるのはインチキなんですか?
    矢野 インチキというか、簡単に言えば、タネがありますよね。手品というには手品師の方に失礼なんですけど。
    ――たしかに手品師には失礼なクオリティなものが多いですね(笑)。
    矢野 相手が吹き飛ぶとかやってるのはヤラセですよ。彼らが持ってる合気のイメージがそういうもので、それを弟子を使って再現して「私は合気の達人で〜〜す!」とか言ってるだけで。ああいうデモンストレーションをやってる時点で合気とは何かをわかってない。なんでインチキをやるかというと、合気ができないからやるわけですよね。そもそも合気の道場は世の中にたくさんありますけど、そこで合気は身につかないですから。
    ――すると、なんのためにの合気道道場なんですかね(笑)。
    矢野 なぜ身につかないかというと、要は型稽古しかやらないじゃないですか。開祖が作った型をそのとおりに再現するだけ。たとえばですよ。“自転車に乗る型”があったとして、自転車にも乗らずにその型をやり続けて自転車が乗れます?
    ――難しいですね。
    矢野 そういうことですよ。かたちを真似しただけで自転車には乗れない。自転車を乗るにはバランスを保つ実地訓練をしないといけないんです。結果的には乗れたかたちをトレースにしたところで自転車は乗れないんですよ。
    ――野球で素振りだけをやったところでボールは打てないようなもんですか。
    矢野 この角度から来た球をこのタイミングで……という素振りは意味があるんです。素振りというのは実戦を想定するから意味があるんです。タイミングの練習、身体をどうスムーズに動かすかという。
    ――合気の型稽古も何か目的をやってれば意味があるということですか?
    矢野 いやあ、合気の道場でやってる型は、それをやり続けたところで、あらゆるシチュエーションに対応できないというか、合気は身体をどう使うかなんで……。たとえばここにぶら下がってるサンドバック、力いっぱい押せば動きますよ。でも、地面を踏ん張る足の力を腕に伝えることで、無理に力を入れなくてもサンドバックは前にドーンと動くんです。これが合気です。
    ――要は正しい身体の使い方が“合気”というか。
    矢野 そうです。それは皆さんも普段の生活で無意識にやってることでもあるんですよ。
    ――そこを意識化することが型稽古というわけですね。
    矢野 そうです。自分の動きの中に意識的に合気を取り入れることで機能向上するというか。だから合気というのは攻撃にも使えるし、防御にも使える。
    ――矢野さんはどこで合気を習得したんですか?
    矢野 もともと骨法にはその理論はあったんです。堀辺師範はその昔、どこかの合気道の道場に通っていたみたいなんで、骨法の弟子たちも合気を身につける鍛錬をしていたんです。ただ、身につくわけがないんですよ。さっきの話じゃないですけど、「自転車の乗り方はこうだ!」と説明されても、実際に自分の身体が「これかな?」って気づくかどうかが問題なんですから。
    ――矢野さんはどこで気付いたんですか?
    矢野 簡単にいえば、寝技をやっていたら自然と身についたんですよね。
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  • 雷神学園の胡散臭さの「正体」とは?

    2018-06-10 11:03  
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    この記事は雷神学園を語ったDropkickニコ生配信を編集したものになります(語り:ジャン斉藤)【関連企画】那須川天心vs武尊完全消滅は誰のせい?われわれは「浅倉カンナvsRENA再戦」に踊らされているのかわれわれは「那須川天心vsMMA」に踊らされているのか【徹底解説16000字】福田正人RIZIN審判部長に聞く「RIZINと競技運営の現状」【選手必読!!】判定基準が10倍よくわかるジャッジ対談■福田正人RIZIN審判部長×大沢ケンジこれでわかったRIZINの判定基準!■福田正人RIZIN審判部長×大沢ケンジ〜模擬ジャッジ編〜最近話題の雷神学園。世の中は日大アメフト部問題で盛り上がってますが、格闘技界は雷神学園で盛り上がってると。
    先ほどボクのツイッターに雷神学園の仕掛け人である“Show”大谷泰顕さんから、お叱りのリプライをもらったんですよ。大谷さんといえば、独特の物の見方でおなじみなんですが、その内容からするとですね、大谷さんは勘違いしてるんじゃないかなと思っちゃったんですね。
    どんなリプライが来たのか。 ボクはこういうツイートをしたんですね。
    「日大問題に目もくれず、show大谷氏プロデュース雷神学園の動向に注目する格闘技ファンの皆さん、おはようございます。ショッキングなことにあの特製ネクタイの配布中止だとか! 」
    大谷さんからこんなお叱りのリプライをいただいたんです。
    「かなり秀逸な見本ができていたのに、本当に残念。他に細かな勘違いはあるけど、想像に任せます。あ、Sは大文字なので」
    「細かな違い」とは、Show大谷氏プロデュースではないってことのかもかもしれませんが、雷神学園ってどう見てもRIZINのセンスとは思えないんですよね。そもそも「秀逸な見本」ってなんなんだって話なんですよ。完成品が秀逸ってのはわかるんですけど(笑)。 
    これはつまり大谷さんは「このネクタイは見本だ」って言いたいのかもしれないですが、みんなが雷神学園を胡散臭いと感じてるのはネクタイのデザインが云々じゃないんですよ。日大がなぜ批判されてるのがわかってないと同じで(笑)、要はセミナービジネス、自己啓発セミナーぽいことをやってるからだと思うんです。それがRIZINの「強者ノ巣」(オフィシャルファンクラブ)でファンミーティングをやってぶるんには違和感なかったですけど……もう見るからに怪しいじゃないですか。ネクタイのデザインはひとつの象徴なんです。 
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  • 「いつでも堀口恭司vsビビアーノをやりますよ」…榊原信行、ONE日本進出と新生K−1訴訟問題を語る

    2018-06-08 19:20  
    五味隆典vsアンディ・サワーが発表された7.29RIZIN記者会見後、榊原信行RIZIN実行委員長が囲み会見に応じた。――シンガポールを拠点とするMMA団体ONEが日本人選手と次々に契約してるんですけど、そのへんは影響がありますか?
    榊原 まったくないと思います。まったくないというよりは、逆に日本人選手がチャンスをもらって輝いてキャリアを積んでほしいですね。いまのところボクらの視界に入ってない選手が中心なので。気を吐いて「どうしてもRIZINにほしい!」とボクらが思うようなアピールしてほしいですね。
    (ONEは日本大会を計画中)日本人選手が出て客が入るなら誰も苦労してないと思うんですね、日本の興行は。何を魅せるか、誰と誰が戦うか、結局マッチメイクですから。ONEはRZINのほうには振り向いてくれないのでね(笑)。みんなで仲良くしようとエールは送ってるんですけど、いつでもONEの関係者とは会
  • NOAH、元IGFの東方英雄伝と業務提携■事情通Zの「プロレス 点と線」

    2018-06-08 08:55  
    76pt

    プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマは「NOAH、元IGFの東方英雄伝と業務提携」についてです!
    【1記事から購入できる「プロレス 点と線」シリーズ】
    石森太二の新日本プロレス参戦は既定路線だったのか
    【春の女子プロ界隈】アイスリボン、東京女子絶好調、電流爆破問題長州力の「オマエはプロレスやめろ!」事件とは何か?

    誰だと思ってるんだ!? ヤマモの「アイドルの腰掛け」発言とは何か?

    ――た、た、た、た、大変です! ちょっと前の話ですが……NOAHが元IGF系のプロレス団体・東方英雄伝と業務提携を結びました! 
    事情通Z ……このコーナーのIGFネタを超える展開だよなあ。
    ――NOAHはこの先、大丈夫なのかって不安になってきましたよ……。その話はあとでたっぷり語ってもらうとして、そのNOAHから新日本プロレスに移籍した石森太二選手の言動が波紋を広げていますね。
    Z 石森選手は新日本で「イッツ・リボーン!」と叫んでいるけど、新日本プロレスと袂を分かったNOAHが「NOAH・ザ・リボーン」を合言葉に再生を図っていた。石森選手は丸藤正道選手の虎王みたいな技を使ったりもしている。
    ――完全にNOAHを挑発してますねぇ。
    Z 誤解がないように言っておくと、石森選手はNOAHに恨みがあるわけじゃないと思うんだ。契約満了したうえでフリーになったわけだから。石森選手の中では円満移籍も円満移籍。ただ、そこで「円満移籍です!」と主張しても面白くもなんともないというか、イジるという言い方が正しいのかどうかはわからないけど、新日本としても何か利用できないかとは考えてもおかしくない。
    ――いまの石森選手はヒールですし。
    Z 実際にNOAHをイジったことでこうやって話題になった。ある意味で手のひらで踊らされてるところはあるし、目論見としては成功している。
    ――他団体のジュニアの選手がただ参戦したわけではなく、NOAHと引っ掛けたプロモーションをやったと。
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  • 新日本はもう追いつけない…? WWEがビックリのビッグディール獲得!■MMA Unleashed

    2018-06-08 08:39  
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    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「アメリカで金曜8時は地上波プロレスの時間! WWE、UFCもビックリのビッグディール獲得!です!<1記事から購入できるMMA Unleashedオススメコラム>■レッスルマニア裏話:『ファビュラス・ムーラ記念杯』バトルロイヤルに1万人が反対した理由■“ローリングサンダー” に全米陶酔! ナスカワマニア暴走中!■米国で話題沸騰、アンドレ・ザ・ジャイアントのドキュメンタリー番組 「1日でもいいから普通の大きさになりたい」■【衝撃レポート】ジョシュ・バーネットはいかにして、薬物検査失格の疑いを晴らしたのか■地球上最強男スティペ・ミオシッチは、それでも時給14ドルで消防署で働く
    5月17日午前9時30分、ステファニー・マクマホンとその夫、ポール・ラベスク(トリプルH)は、マンハッタンにある21世紀フォックス本社44階の会議室に向かった。彼らはそこで、WWEの放映権獲得を狙っているFOXの重役にプレゼンを行うのだ。
    WWEの人気番組RawとSmackdownは共に、2014年から現在に至るまで、NBCUniversal(以下NBCU)傘下のUSA Networkチャンネルで放映されている。2019年9月末で満了する現在の放映権料は、年間1億3,000万ドル(143億円)だ。NBCUでは両番組の放映権契約を、これまでの3倍弱に当たる年間3億6,000万ドル(396億円)、期間10年で更新しようと考えていた。しかしNBCUとWWEの交渉は合意に至らないまま、独占交渉期間が5月16日の午後4時59分を持って終了すると、WWEとFOXは、Smackdownの放映権について、年間2億500万ドル(225億円)、期間5年で契約を締結した。
    こんなに早く契約がまとまったことをみても、プロレスなどのライブイベントが同局の戦略にとってどれほど重要だったかがよくわかる。FOXグループを率いるマードック一族は今、資産のほとんどをディズニーやコムキャストに売却した後の新生FOXの立ち上げに奔走しているのだ。
    5月17日のミーティングには87歳の御大、ルパート・マードックも参加した。この案件を仲介した広告代理店は、UFCの親会社エンデバーのライバル会社であるCAAだ。会議室には巨大なテレビ画面が設置され、そこにはレッスルマニア34でロンダ・ラウジーがトリプルHをファイアーマンズ・キャリーで持ち上げているシーンに、Fox Sportsのロゴがあしらわれた写真が映し出されていた。 ラウジーはこれだけでも、すでに大仕事をやってのけたも同然だ。

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    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/201806

     
  • テン年代の仁義なき戦いか……考察・新生K−1の「那須川天心訴訟」問題

    2018-06-05 12:13  
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    この記事は新生K−1の「那須川天心訴訟」問題の感想を語ったDropkickニコ生配信を編集したものになります(語り:ジャン斉藤)【関連企画】那須川天心vs武尊完全消滅は誰のせい?われわれは「浅倉カンナvsRENA再戦」に踊らされているのかわれわれは「那須川天心vsMMA」に踊らされているのか【徹底解説16000字】福田正人RIZIN審判部長に聞く「RIZINと競技運営の現状」【選手必読!!】判定基準が10倍よくわかるジャッジ対談■福田正人RIZIN審判部長×大沢ケンジこれでわかったRIZINの判定基準!■福田正人RIZIN審判部長×大沢ケンジ〜模擬ジャッジ編〜今日は緊急放送です! 新生K-1を運営する「M-1スポーツメディアが、那須川天心選手、その父親の弘幸氏、那須川選手が主戦場とするRISE代表の伊藤隆氏、RIZIN運営会社などに対して損害賠償請求訴訟を起こしていた……と『週刊新潮』が報道しました。
    民事訴訟に至った理由については、那須川選手が武尊選手に対戦を煽ったことが他団体の興行に対する不当な介入にあたると。那須川選手は昨年大晦日、お客さんに「誰と戦ってほしいですか?」と呼びかけ「武尊!」と言わせたことなどが挙げられています。それによりSNSで「武尊は那須川選手から逃げている」と誹謗中傷されたことでK−1プロデューサーや運営会社のイメージがダウンし、新生K−1からスポンサーが離れたと原告代理人の弁護士は『週刊新潮』でコメントしていました。
    ここ数年のあいだ那須川天心vs武尊の実現を巡る騒動は絶えなかったわけですが、SNS等で可視化された時代だからこそ刺激的なやり取りがリアルタイムで目撃できているところもあると思うんですね。高田延彦本部長の「大罪」や「封印」発言とか、編集されるテレビや雑誌じゃ絶対にカットですよ!(笑)。
    本題に入る前に今回の訴訟問題の件から「旧K-1のほうがよかった!」と言ってる人が多いんですけど、ちょっと落ち着いてください。旧K-1の方が断然ヤバかったですよ!(笑)。そもそも脱税で団体が傾いたわけですし、試合の中身そのものをねじ曲げるケースも多かった。謎判定、試合途中にルール変更、もっと言っちゃうと片八百長っぽい試合もあったよーな、なかったよーな……(笑)。
    今回の訴訟は異例のケースということもありますが、天心vs武尊の関しては選手・関係者は基本的にダンマリなんですよね。火薬庫と化してるからなのか、みんな様子を伺っている。それとたとえば選手や関係者によるツイッターの批判や煽りはどうなるんだってことになりますからね。はたしてどういう決着がつくのか。
    とりあえず今回の騒動をイチから振り返りたいんですけど、そもそものきっかけは2015年11月21日の新生K−1代々木大会に那須川選手が観客として会場を訪れ、試合後花道を引き上げてくる武尊選手に対戦を申し込んだところから始まるわけですね。那須川選手がなぜそんな行動に出たかといえば、先日出版された『覚醒』という本ではこう書かれてるんです。
    この続きと、安田忠夫最終回、朝日昇、天心訴訟、ベイダー、QUINTET、ザンディグ……などの記事がまとめて読める「11万字・記事21本の詰め合わせセット」はコチラ 
     
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1598018
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