『ようこそジャパリパークへ』金管五重奏、販売中です!
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『ようこそジャパリパークへ』金管五重奏、販売中です!

2017-03-16 08:39

    楽譜販売中です。コンサートで使用できる正規品です。

    ASKS WINDSから販売中です。
    製本版2500円
    http://askswinds.com/shop/products/detail.php?product_id=2245

    PDFダウンロード版2000円
    http://askswinds.com/shop/products/detail.php?product_id=2244

    無許可編曲・無許可販売の楽譜にご注意ください!そういう楽譜はコンサートで使用することができません!)


    ©Victor Music Arts Inc. © 2017 All Rights Reserved

    流行りのアニメ曲ということで、さくっと楽譜だけ作って終わりにしようと思っていたのですが、何かの勢いで割りときっちり作り込んだMIDI演奏を動画にしてアップしました。

    短く華やかな曲なので、金管五重奏のコンサートの1曲目や、アンコールピースに適していると思います。余興演奏でも聞きばえする内容です。

    演奏時間は1分30秒程度。


    この手の流行モノのアレンジは、完成度の低いネタ曲になってしまっていることが多いのはみなさん御存知の通りです。しかし、このアレンジでは金管五重奏のサウンドの魅力を最大限引き出せるように、原曲とは無い演出をほどこした、本格的なアンサンブル曲として仕上げています。

    短い演奏時間の間に5人の奏者全員にソロが登場し、十分なアピールを行うことができる演奏効果の高い内容です。



    ■そこらの適当アレンジとは違います!(あえて強気に!)

    適当アレンジってのは、コンピューター上では無理な演奏もできるので、実際の楽器のことを考慮せずに作っている作品です。実際の楽器では演奏不能な内容だったり、演奏してもまるで聞きばえしないのが明らかなものだったり、演奏している奏者がつまらない気分になるような作品のことです。

    プロアマ問わず流行りの曲のアレンジってそういうのが多くて、聞く人や演奏する人をナメてるんじゃないかと常々思っています。まぁそういうのを量産することが仕事的にメリットがあるのは分かるんですが、あまりにもナメたことを続けていると客が離れるんじゃないのかなぁと思うわけです。実際、私が演奏用のアレンジをやるようになったのも、あまりにもひどい楽譜が多く、満足の行く内容のものが存在しなかったからなんですが。



    ■DTM的な話

    比較対象として旧版も貼っておきます。

    数日前に作ったのがこちらの旧版。ラフ仕上げ段階の例ということで、もしかしたら何かの折に使えるかもなーと思ったので、旧版もアップしたままにしておきます。

    使用音源はViennaのスペシャルバンドル(Plus1)です。

    で、もうちょい丁寧に仕上げれば一番上に貼ってある動画のような音に仕上げます。生演奏をやってもらう時の参考音源としては改訂版くらい作ってあれば話が通じます。

    もちろん打ち込み感は拭えません。というか現在のコンピューター音楽ではこの手の小編成の音はどうやっても無理です。

    改良したのは、音量操作をちゃんと作ったのと、ビブラートの最適化です。また、妥協してキースイッチの使用数を削減していた部分を、より適したサンプルを鳴らすキースイッチに変更しています。

    さらに直そうと思えばできる点も散見されるのですが、他の制作もあるので、ひとつ上のランクにしたよ、ということで終わりにします。これ以上手を入れる作業はしません。


    ■編曲的な話

    ・移調について

    全体的に移調してあります。そうしないと金管楽器の音域に合わないからです。

    よく「なんだ原調じゃないんだ」と言われますが、原調だと演奏不能ですよ?演奏用のアレンジはその楽器で演奏できるように、また、演奏して良いサウンドが出るように移調するのは当然です。

    ・難易度について

    特にこういう曲の場合、超一流のプレイヤーが演奏することは想定していませんし、アマチュアの人がやるにしても一生懸命に練習して本気で取り組むような曲じゃないですよね?数回練習して仕上がるくらいにしておかないと実用性の無いアレンジになってしまいます。難易度をどこまで下げるかはとても大切だと思います。

    ・音域について

    最高音はトランペットがF、ホルンはBb、トロンボーンはF、チューバはEb(最低音は加線3のGb)。非常にかんたんな音域です。中学生1年生でも演奏できます。

    ■編曲中に考えたこと

    編曲における創意工夫はほとんどが「難易度を下げる」ために注力されています。
    また、非常に短く華やかな曲という性質から、コンサートの1曲目ということを想定して作ったので、すべての楽器にソロを与えることを最初に決めていました。

    ・[イントロ]

    冒頭のホルンのファンファーレもその先のスムーズなつながりを考慮して移調されています。

    ・[A]

    この曲のメロディラインで一番高い音になるのは[A]の3小節2拍目です。音域&キー決めではここの音を軸の1つとして決めていきます。金管楽器の難易度は音域と直結するので、その他の箇所と相談しつつトランペット1のF音に決定。

    トロンボーンの音がすべて同じリズムになっている理由はサウンドを均一にするためです。原曲のギターの演奏はもうちょっと変化のある音価なのですが、トロンボーンでそういうことをやらせると前進感の無い演奏をされてしまうことが多いので、意図的に同じリズムを反復させています。

    ・[A]4小節~

    サウンドを補うためにオリジナルの音を追加しています(Trp2、Hrn)。これが無いとトロンボーンの半音下行だけになってしまい、非常に空虚なサウンドになってしまいます。ネットに上がっている他の人のアレンジを幾つか聞いたのですが、こういう工夫がされておらず、悪い意味で「原曲重視」になってしまっていると感じます。この2つのロングトーンによって時間的変化と[B]に突入する直前の緊張感を出すことができます。[B]1小節前でチューバが下に加わりドミナントモーションを明確に出しています。

    ・[B]

    メロディのトランペット1の音域的な難易度は低いですが、曲そのもののスピード感がすごいので、[B]のフィーリングを出すためにはそれなりの練習が必要になります。全体のキーを決める時この部分をいかにかんたんにするか?ということを重視しています。
    それでもトランペットの運指はそれなりに難しい「23-1」のクロスフィンガリングが出て来るので難易度はやや高いです。そういう難易度都合もあるので、トランペット1は他の箇所をかなりかんたんにしています。

    バッキングのコードは微妙に変えています。和声の連続性などをいろいろ配慮してこういう音にしました。[B]の8小節間だけがこの曲の中で極めて異質な部分なのでテクニカルな感じを出したいなぁ、ということです。

    後半4小節はトロンボーンのファンキーなフレーズで注目をひきつけておいて[C]へのつなぎとなります。

    ・[C]

    手前の流れを受けてトロンボーンのソロ。[B]のファンキーな演奏と性格の違う部分を見せる場所。音量を下げておいて4小節目でドカンと大きく。

    ・[D]

    ここは[A]の再現部。トランペット2本にトリルを加えて退屈させない内容に。
    6小節目からはトランペットの2本の役割が変化し、ドラマチックな場面。非常に上手く書けた部分だと思っています。

    ・[E]

    チューバのソロ。
    その他の楽器は控えめにしつつも、リズミカルに、推進力をなくさない書き方で。

    4小節からのトランペット1とホルンの掛け合いは音色の差が出る組み合わせ。

    最後の半音下行するホルンとトロンボーンは原曲とは違ったおもむきにしました。前後のサウンドをつなぐための雰囲気作りです。

    ・[F]

    オーラスに入るのですが、原曲とは違うしっとりした雰囲気で始まります。リフレインの差別化のための工夫です。シンコペーションの4拍目を抜いたチューバなど、全体的に抑えたサウンド。

    ・[G]

    キーの不都合が出ている箇所です。本来であればラストは音域を上げて派手なサウンドにするべきなのですが、どうやってもここの部分で音域を上げることができない曲です。こういう場合はオブリがメロディを追い抜く書き方。トランペット2番が再び活躍します。金管五重奏ではトランペット2番の存在価値が低い曲が多いので、こういう書き方を的確に使えるとゴージャス感が出る、と思っています。
    また、賑やかさを出すために、ここでようやくチューバが4分音符でドンドン叩く伴奏になります。
    最後は普通にシメておしまい!


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