国際交流基金が7月に発表した、海外の教育機関で日本語を学習している人に関する調査によると、中国が2009年の前回調査と比べて26.5%増の105万人弱で、韓国を抜いて初めて第1位となった。韓国が第3位に下がったのは、韓国の高校で第2外国語が必修科目でなくなったことに加えて、中国語に乗り換える人が増えていることが原因と見られる。 
 全体では約399万人で前回比9.1%増。前回比で増加幅が大きいのは

タイ64.5%、フィリピン45.0%、マレーシア44.7%で、中国の26.5%がそれに続く。これは速報値で、詳しいことは10月末に刊行予定の「2012年海外日本語教育機関調査」報告書に掲載される。[孟]

◆学習者数上位10か国・地域の学習者数及び変化

順位 国・地域名    学習者数(人)     増減率(%)



            2012年   2009年             

1   中国      1,046,490  827,171   26.5

2   インドネシア   872,406  716,353   21.8

3   韓国       840,187  964,014   -12.8

4   オーストラリア  296,672  275,710    7.6

5   台湾       232,967  247,641   -5.9

6   米国       155,939  141,244   10.4

7   タイ       129,616   78,802   64.5

8   ベトナム     46,762   44,272    5.6

9   マレーシア    33,077   22,856   44.7

10   フィリピン    32,418   22,362   45.0


★国際交流基金・速報値:http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/result/survey12.html