2013年10月に千葉県鴨川市の「大山村塾」で行われた小出裕章氏の講演をもとに、ついに書籍化されました『アウト・オブ・コントロール -福島原発事故のあまりに苛酷な現実-』。そもそも「原発とはどういうものか」、その原発は「どれほど過酷な事故を起こしたのか」、そして今も現場に「どれほどの危険が潜んでいるのか」について、豊富な図を用いて解説しています。
ジャーナリスト高野孟氏が大幅加筆で、汚染水問題の根幹から抜本的な解決方法までを綴っています。
著者について
小出裕章(こいで・ひろあき)
1949年生まれ。京都大学原子炉実験所助教。原子力の平和利用を志し1968年に東北大学工学部原子核工学科に入学するが、 女川原発反対運動に触れたことから原子力の安全性に疑問を抱き、京都大学で放射線計測、原子力施設の工学的安全性を専門的に研究する一方で、伊方原発裁判、人形峠のウラン残土問題、 JCO臨界事故などで、放射線被害を受ける住民の側にたって活動してきた。とくに福島原発事故以後は、講演会、ネットテレビ、マスコミで引っ張りだことなり、全国を飛び回る活躍を続けている。著書に『図解原発のウソ』(扶桑社)、『原発ゼロをあきらめない』(共著、明石書店)など多数。
高野孟(たかの・はじめ)
1944年東京都生まれ。1968年早稲田大学文学部卒業後、通信社、広告会社を経て1975年からフリージャーナリストになると同時に、情報誌インサイダーの創刊に参加、1980年から(株)インサイダー代表兼編集長に。1994年に日本初のインターネット週刊誌「東京万華鏡」を創刊、現在は「まぐまぐ! 」からインサイダーの中身を含む『高野孟のTHE JOURNAL』を有料発信中(http://www.mag2.com/m/0001353170.html)。
著書に『脱原発社会への道程』(書肆パンセ)、『民主党の原点』(共著、花伝社)など多数。