EACI-News 「アジア・太平洋諸国の『平和度』ランキング」

 シドニーとニューヨークに本拠を置く「経済・平和研究所(IEP)」は7年前から毎年「世界平和指標(Global Peace Index)」を発表しているが、その2013年版によると、アジア・太平洋地域では1位がニュージーランド(世界3位)、2位が日本(同6位)、3位がオーストラリア(同16位)だった。
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 中国は域内14位、世界101位で、かなり平和度が劣るが、米国も世界99位でパプアニューギニアと共に1つ上に位置していて、米中はどっこいどっこいである。平和の先進国である日本は、本来、劣等生である米国と中国を導く役割を果たさなければならないはずだが、安倍政権は中国と戦争を構えるかの姿勢を取り、それに米国を巻き込もうとして尖閣だ集団的自衛権だ改憲だと騒ぎ立て、米国からたしなめられている。

 この平和度ランキングを引用してコメントした、女性向けの旅行情報などを扱う「アメリカンキ」ジュリア・メルコ記者は、日本について「日本は第2次大戦後、プロの軍隊を持たず、対外戦争をしない自衛隊で平和を維持してきた。個人的に私は日本に行くのが好きだし、またこの国が平和的で、息を呑むほど美しい国であってほしいと思う」と書いているが、これはほとんど安倍政治への皮肉と聞こえる。

 安倍政治がこのまま暴走すれば、日本の平和度ランキングは急落するだろう。

 この世界平和指標については、「高野孟のザ・ジャーナル」来週号でコメントしている。[孟]

★高野孟のザ・ジャーナル:http://www.mag2.com/m/0001353170.html