アニメ『琴浦さん』は90年代的トラウマを払拭した。
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アニメ『琴浦さん』は90年代的トラウマを払拭した。

2013-04-26 23:27
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アニメ『琴浦さん』が画期的だったのは、
話題にもなった通りやはり、
いきなり「いい最終回だった」とタグがついた、
あの伝説的な初回放送だった。
主人公の少女・琴浦春香のトラウマが、
性的妄想の権化と言える真鍋の存在によって
いっきに霧散する様子は、
僕たちを驚かせたものだった。

しかし、すこし落ち着いて考えてみたいのは、
僕たちはこれまで長い間、あのような
「トラウマ」がアニメ全話/全編を支配するような
作品ばかりを消費してきたのではなかっただろうか。
『ヱヴァンゲリヲン』しかり、
『少女革命ウテナ』しかり。
主人公のインナーワールドの刷新=「革命」だと言う論理のもと、
視聴者は何時間もかけてその道程を追いかけた。

しかし『琴浦さん』は、
そのような「トラウマ」は初回放送30分で霧散する、
と説いたのだ。
しかもその後のこの「トラウマ」は何度となく回帰するが、
だがそれはこれまでのような方法ではなく、
各30分の放送の中でその都度「トラウマ」は
打破されていく、という斬新な手法だったのである。

何時間もかける必要はない。
90年代的な「トラウマ」は、30分でカタがつく。
そのテーゼを、幾度となく『琴浦さん』は反復し続けた。
アニメの出来云々は置いておき、
まずはこの点に、本作の特性は見出すことができるのではなかろうか。
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成程と思いましたが、しかし2話以降で他のテーゼに行かなければ、初回30分でカタがつくという証明にはならないのでは?
74ヶ月前
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