時系列的にはエルシャダイセタの後日談にあたり、グリゴリ7の前に当たるお話です。
今回は特別にそのプロローグの一部を試し読み公開します。
★★★●プロローグ サリエルのお願い☆☆☆
これだけの間取りがあれば、何を置いても様になる。
そう感じさせる広さは、レイアウトする者にとって何よりも強い安心感と絶対的な正義を与えてくれる。さらにそのゆとり故の贅沢さとでも言えばいいのだろうか、少し薄暗い部屋ではあるが、それが意図的な間接照明によって演出されたものであることは誰の目にも明らかだった。
そして、その中に雑然と置いてある豪華絢爛なロココ調の装飾品達は、