ラグビーを知らない人に説明してみる   ⑥ラグビーの試合の流れについて
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ラグビーを知らない人に説明してみる   ⑥ラグビーの試合の流れについて

2015-09-23 08:00
    ラグビーの試合の流れについて説明していなかったので、説明していきます。
    「何をやってるのかよく分からない」「試合の流れが分からない」という疑問も時々聞きます。

    ラグビーの試合では以下の流れがループします。

    ①ボールキャリアが前進する



    ②ディフェンスの選手がタックルする



    ③ブレイクダウンが成立→ボール争奪



    ④保持もしくは奪ったボールをSHが供給



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    間にパスやキックが入ることもありますが、上記の流れが続きます。
    この一連の流れをフェイズと言います
    攻撃側としては、フェイズが増えるほどハンドリングエラーや敵にターンオーバーされる機会が増えるため、なるべく少ないフェイズで得点したいわけです。

    実際に、攻撃側がトライを取るのは攻撃開始から3フェイズまでが多いと言うデータがあります。
    なぜかと言うと、上の図で攻撃側の陣形を見ると少し分かるかもしれませんが、フェイズが増えるにつれて陣形は崩れていき、組織的にデザインされた(ストラクチャー)攻撃が行えなくなるためです。
    一方で防御陣形は穴が開いたところに人を配置するだけなので、フェイズが増えてもそこまで大きくは崩れません

    逆にそういう崩れた状況からの(アンストラクチャー)攻撃を得意とするチームもあります。
    ラグビー王国ニュージーランドがそうです。
    彼らは高い身体能力と個人技で無理矢理防御に穴を空けて、一気になだれ込むような攻撃を得意としています。

    身体能力に劣る日本にはそのようなアンストラクチャーな攻撃は向いていません。
    そのため、スクラムやラインアウトなどのセットプレーからの攻撃のバリエーションを増やしたり、フェイズが増えてもストラクチャーな攻撃ができるような戦術を構築する必要があるわけです。

    南ア戦の前半30分のトライはラインアウトからのモールトライ、後半29分に五郎丸選手が取ったトライは、ラインアウトからのサインプレーによる1フェイズでのトライでした。
    一方で終了間際の35分ごろから南アのペナルティーに至るまで連続攻撃は、19フェイズというとても長い攻撃でした。

    しかしその間攻撃の陣形は大きく崩れることなく、ハンドリングエラーもせず、少しずつゲインを重ねて敵陣ゴール前まで到達したわけです。

    それを可能にしたのがエディー・ジョーンズHCが考案したJAPAN WAYというシステムです。
    19フェイズもの間ミスも反則もしなかった選手達の集中力もすごいですけどね。

    簡単にJAPAN WAYの要点をまとめると、
    ・フィジカルを徹底的に鍛えて、寝ているプレイヤーをほとんどなくす
    ・プレイヤーが入れ替わりながらも常に一定の陣形を作り続け、SH、SOらディシジョンメーカーの選手が防御陣形を見て攻撃個所を変える
    というシステムです。
    1番目は15人が走り続けて80分間攻撃し続ける「究極のアタッキングラグビー」というわけです。
    2番目はちょっと分かりにくいかもしれませんが、野球で例えると同じモーションで速球と変化球を投げ分けるような感じです。


    次のスコットランド戦は実力的には南ア以下ですが日本よりは格上であり、日本の戦術を研究してくること、南ア戦の疲労が残っていることなど決して楽観はできません。
    でもしっかり勝って、あの大金星がフロックではないことを証明してほしいですね。


    では今回のまとめです。
    <ラグビーの試合の流れ>
    ・ラグビーの試合ではボールキャリアへのタックル→ブレイクダウン→ボール供給という一連の流れ(フェイズ)が繰り返し続く。
    ・フェイズが増えるとハンドリングエラーや反則が増え、陣形が崩れたアンストラクチャーな状況になる

    お分かりいただけたでしょうか?
    とりあえず予定の分はあと少しですね。
    質問などありましたら気軽にどうぞ。
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