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漫画家の講演を聴きに行こう
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漫画家の講演を聴きに行こう

2013-10-18 01:44
  • 28
みなさんこんにちはお久しぶりです。えすおーです。
ジョジョの奇妙な冒険、面白いですよね。


先日、東北大学106周年ホームカミングデー仙台セミナーにて、荒木飛呂彦先生の公演を聴講してきました。

聴衆はほぼジョジョファンと思われる方々でしたがこれがみんなメモるメモる。
荒木先生の言葉を一字一句聞き漏らすまいとメモっている。

自分も負けじとメモしようかとも思ったんですが、落ち着いて聞きたいと思ったのでやめました。決してメモが取れない無能な人間だからではないです。決して。



以下、記憶頼りに思い出として書いていきます。セリフは先生のものですが、うろ覚えなので細かいところは違います。でもこれ読んでる人はそんなこと気にしないって お母さん知ってるんですからね。


・第一部

司会方に紹介され、焦らしに焦らされ荒木先生登壇。一同拍手。

本人を生で見るのは当方初めてでしたが、
なんていうか…想像していたよりも「普通っぽい顔をしている」と思った・・・
本当にこの人がジョジョを描いてるんだろうか・・・ そう思わせるほど腰が低く、なんと感じのいい人なんでしょうと思いました。

今回のテーマは「見えないものを描く」。
超能力を可視化した波紋、スタンドといった荒木先生のオハコに、現代技術はどこまで近づくことができるのか検証しようじゃないかという企画です。
「正直、ARとか難しくてわかりません」僕もあんまりわかりません。

ではなぜそれを漫画でやろうと思ったのか。そもそもなぜ漫画家になろうと思ったのか。
スタンドはどのようにして産まれたのか?ということをテーマにお話していただきました。

・荒木飛呂彦の少年時代
生まれは仙台。荒木少年は雪の中田んぼのあぜ道を歩いていると、足がだんだんと沈んでいく感覚に襲われたが、好奇心旺盛な少年は進み続け、そしてハマったッ!そしてこの「匂い」はッ!

「肥溜め」ッ!

普通は前に手をつこうとする・・・しかし先は雪道!この肥溜めの大きさも大雪で分からない!少年は一瞬の推理のうち、体を180度回転させ後ろ向きになり、端につかまって一命を取り留めたッ!
「当時4歳にしてはスゴイ推理力だなって思いました」
「近所のおばさんが声かけてくれたんですけど、臭いのか助けてくれないんですよ」
「それよりも一番きつかったのは、汚れを落とすのに真冬の中水ぶっかけられたことです」



「中学時代は「俺は鉄兵(ちばてつや作)」っていう漫画を読んでて、それに憧れて剣道部に入ったんですよ。」
「裏の路地みたいなカツアゲロード的な道路があって、そこで不良っぽいいかにもヤバそうな奴に「おい、おまえ!」って絡まれたんです。「うわぁ・・・」とおもって行くと、不良の一人が剣道部関係の人で、おそらく剣道部の先輩の報復を恐れてか「お前もう行っていいわ」って言ってくれて助かったんです。そのときにこの世の中には「見えない力」があるんだってことを感じました(笑)」


「父はものを作るのが好きというか、木で削った船を作ってくれたことがあって、それが水にちゃんと綺麗に浮かぶんですよ。感心しましたね」


・漫画家を志すまで
「小学生の頃、やたら批評家っぽい友達がいたんですよ。「ホラー漫画には2種類ある。水木しげるは背景で怖がらせるが、楳図かずおは表情で怖がらせる」みたいな。編集みたいなことを言うんですよ。で、ある日僕の書いた絵がその子に褒められて。ちょっとせっかく漫画家なので描いてみますね」


先生、ものの数十秒で当時の絵を再現。人間を下から描くアオリの構図が褒められたそう。

会場は水を打ったような静けさでした。バカ野郎。呼吸しとる場合か。

「で、こんな感じの絵を褒められたんですよ。そんときになんか嬉しくて。それで漫画家なろっかなァ~って。」

「少年ジャンプで、キン肉マンのゆでたまご先生が16歳で漫画を描いていて、「やばい」と思って焦りました」



・見えないものを描く スタンド誕生
先生はジョジョ、そして超能力を題材としたほかの漫画のひとコマをプロジェクターに投影しながらスタンド誕生秘話も話していただきました。

荒木先生がわざわざ講演のために資料を作って・・・  尊敬しますホントに。

(「童夢」の一コマを指しながら)
「大友克洋先生の「童夢」で、超能力で機械が壊れる描写がただの爆破じゃないんですよ。今までの漫画はただ爆発するだけだったんですけど、その部品一つ一つが描かれてて、仕組みまでわかるような描写。」
「あとは横山光輝先生の「バビル2世」とか、白土三平先生とか。これ脚注ちゃんと載せろって言われたんすよ(笑)」(コマの切り抜きを指しながら)
「第3部に「エボニーデビル」っていうスタンドが出てくるんですけど、恨みのパワーで強くなるんですよね。スタンドの新たな可能性を感じました」
「あとは幽霊とか。鈴美ちゃんとかね。」


「なにか超能力を可視化できないかな~と思って思いついたのが「波紋」だったんですよ。もう描いてて楽しくて仕方なかった。でもそんときに、当時の担当に「もう波紋はあきた」って言われたんですよ。ショックで。「もうぼちぼち2部終わるでしょ?なんか新しいの考えてよ」って。それで思いついたのがスタンドなんです。」

「最初は説明しても全然分かってくれなくて。「こっから手が出てそこのコップを割るんですよ」っていっても「???」って感じで。でももう締切あるし、仕方ないから空条承太郎っていうキャラクターで、無理やり第3部がスタートしたんですよ。」


先生は他にも「スタンドのルール」として以下を列挙。

「なんでもルールを決めなきゃいけないと思ったんですよ。漫画家は大学で講演しない、とか(笑)」


1 スタンドは一人 一能力である。
 「こうしないとなんでもありになっちゃうんですよ」
2 スタンドが傷つくと 本体も傷つく

3 スタンドはエネルギーで パワーである(心のパワー)

4 スタンドは物質に宿ったりする

5 スタンドは物理法則に従って動く。(パワーは距離の二乗に反比例する)

6 スタンドは物理の法則をちょっとだけ超える
 「例えば一番早いものは光じゃないですか。時間が止まったら光の速さを超えなきゃいけないんですけど、そこはちょっとだけ超えたってことです」

「ユーレイとかも基本的には出しません。あいつらなんでもありなので。」

例外ありってことですね。でも確かに、スタンドは物理法則まるで無視しているように思えますが、グレイトフルデッドは体温を下げて攻略できたり、メイドインヘブンには重力操作が起因していたり、重力を使ってD4Cを攻略するタスクACT4など、論理にかなった戦い方をジョジョでは重視してますよね。だから面白い。


その他にも色々お話してたんですが・・・ やっぱメモとっときゃあよかったぜ・・・


・第2部
理化学研究所・脳科学総合研究センター適応知性研究チームリーダー 藤井直敬氏と、AR三兄弟の川田十夢氏を加え、仮想現実についてパネルディスカッションを展開。

当方その方面の技術はあまり関心が薄かったのですが、ARのプレゼンを見て興味が湧きました。

こちらはディスカッションが主だったので、荒木先生のコメントは少なめでしたが個人的に非常に興味深い内容で、人間の脳は簡単に騙されてしまうんだなぁ~と感じました。






最後に質疑応答タイムがあったんですが、時間が押していたため(覚悟が足りないため)質問することはできませんでした・・・

まあ、本物を拝めただけで満足よ・・・




録音、撮影禁止に加えメモすら取らないという便所に吐き出されたタンカスの様なレポートを読んでいただきありがとうございます。


荒木先生はキャラクターの身の上書を書いて、家族構成や育った環境まで設定すると言いますが荒木先生自身のお話が聞けたことが今回一番の収穫でした。
漫画家が大学で講義?初めは違和感もありましたが、しっかり勉強させていただきました。

一生読み続けたいと思います。

ジョジョってかっけーなー!






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他18件のコメントを表示
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結果大当たりだから無能ではないんだろうけど言い方ひでぇwww
91ヶ月前
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まあ飽きたっていうかカーズ倒しちゃって次の敵どうすんのよってなったし
91ヶ月前
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生命エネルギーが打倒しうる敵、という点では最上の敵であろうカーズを倒しちゃった時点でそのまま波紋で続けていくのは辛かったかもね
91ヶ月前
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>>10
君がおもしろいといってるのは「2部」で、
担当編集さんは、来るべき「3部」の話をしてるんです。
2部の波紋が飽きた、ということではなく、「3部も波紋でやるのか」という話のなかで「波紋は飽きた」とおっしゃったのでしょう。
いくら2部までが面白くても、3部でまた波紋をやって、読者に飽きられず面白くなったかどうかは、誰にもわかりません。結果的に、ジョジョ3部では「スタンド」が採用され、ジョジョは新境地に達しました。面白さはいわずもがなです。
変な曲解をして担当編集者さんを貶めるのはやめましょう。
91ヶ月前
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ん~やっぱ荒木飛呂彦はもっと研究したい
91ヶ月前
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やっぱ講演はいいな、漫画家の思想の片鱗に触れられるというか
今は割と珍しい、思想の深い所が見える巻頭コメントを書く人の講演はやっぱ興味がある
91ヶ月前
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「何か超常的な力がある」「それに憧れた、あるいは対抗しようとした常人が、それに迫るべく技術を生み出す」
この流れって色んな漫画やラノベであるけど、いわゆる王道の1パターンなのかな
91ヶ月前
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スタンドは、能力を可視化したってのが凄い。
単なる超能力バトルなら先達は沢山いるけど
能力とかエネルギーをオブジェクトとして表現したのは、
荒木先生が最初だろうな。
91ヶ月前
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コメントいっぱいありがとうございます。

ルールの上で戦うというのはある種スポーツ的な感覚で見るものを楽しませるんでしょうか。それに加え超能力バトル、更にサスペンス要素が加われば面白いに決まってますよね。

波紋、鉄球もある一線を超えるとスタンド化するんでしょうね。ジャイロのボール・ブレイカーがまさにいい例だと思います。

ジョジョベラーを読んでいても担当さんは読者人気なども考えながら一緒に真剣に漫画を作ってらっしゃるようですから、当時の事情があったんでしょうね・・・
もしかしたらまた波紋使いが出てきて、さらには成長してスタンド使いになった!なんて話が今後あったらおしっこもらしますね!

荒木先生がTwitterその他をやらないのは「言いたいことは漫画に描けばいい」からだそうですが、こうやって生で声が聞けるのはファンにとって嬉しい限りです。

超越した力に対抗し、友情、努力、勝利するのはジョジョも一緒ですよね。この漫画がここまで素晴らしくなったのは、王道を行きつつも新しいことに挑戦した、荒木先生の「覚悟」の勝利だと思います。
91ヶ月前
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3部まで担当の編集椛島は超有能な方なのに無能とか・・・
この人が人気の無い頃から編集にずっと打ち切られないように掛け合ったり、先生を海外旅行に連れてってインスピレーションの糧を作ったりしてきたのに
90ヶ月前
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