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セクアンのいない夏が来た。
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セクアンのいない夏が来た。

2017-07-20 02:32
    今年の夏はマジでボーッとしてらんない。ぶうです。

    毎日うだるような暑さでやっていられないけど、
    今日は割と涼しかったと思う。

    もうすぐ本格的な夏が来る。


    夏になればボクの嫉妬心や負けん気に火をつけるあの曲。

    「お前の夏を俺にくれ!」

    だけど今日はもちろん演らなかった。




    だって、

    セクアンがいない夏が来るから。




    発表された時からわかってたけど、
    本当にそんな寂しい夏が来ちまった。

    ボクはもう寂しくて寂しくて寂しくてしかたがない。

    今年の夏の旅には、
    楽屋にはセクアンがいないんだ。




    悲願のセクアン中野サンプラザワンマン。

    えんそく5人揃って見届けに行きました。




    あっけなかった。

    本当にあっけなく終わっちゃった。



    もっと泣く、きっとガンガン泣く、と、
    そう思ってたのに、
    大会場に似つかわしくない最低の下ネタにゲラゲラ笑って、
    時にぐだっとして(笑)
    そしてビリッとして、
    いつものセクアンのまま終わった。


    先ぱぁーい!こうゆう時はもっと泣かせに来て下さいよー!(笑)

    って思ったけど、

    やっぱセクアンはロックで、
    ロックンローラーはどこまでもヒールで、
    だから皆様のリクエスト通りのちんけなドラマを売りにするんじゃなくて、
    そこにある生の人間味をさらけ出してて、
    そうかこれでいいのか。

    と考えなおした。

    別に俺、泣かされるためにセクアン見てねぇ。

    生きるロックンローラーを見に来たんだわ。




    でも、


    そんなこと書いといて実は、



    やっぱり一度泣いた(笑)




    透さんのギターの音だけをバックに、
    ライトはセンターだけを照らして、
    時間がスローモーションになってるみたいな、
    中野サンプラザのステージで、


    『今(現在)この場所でこのメロディーを思い出で染めて、
    この先センチメンタル日和に思い出してー』


    雄大さんがしゃがれた声でそう歌った時、
    さすがに歌詞がハマり過ぎてて涙がこぼれた。


    ボクの世界で一番好きな「夏の終わりの曲」で、
    いつも自分勝手な雄大さんが勝手に夏を終わらせちゃった(笑)

    ふざけんなよー(泣)



    ボクには客席に割り当てられた座席があったけど、
    このライブを特別なものにしたくて、
    そこから先は一階席の一番後方に移動。

    雄大さんから一番遠い真正面のどんつき、
    客席全てを見渡し歌う雄大さんのま逆で、
    一人で最後まで立って見た。

    センターから客席が一望できて、
    これはこれで雄大さんと相対してボーカルの位置に相応しい。

    そこから真っ直ぐに、
    先輩である前に、ボクは強力なライバルだと思っている、
    そのカッコ良過ぎる男の姿を目に焼き付けた。



    雄大さん、たまにステージで冗談のように言ってたけど、
    ボクのことは本当にあんまり好きじゃないと思う(笑)

    ボクは本当に嫌な後輩だと思うから。

    でも、
    だったらできれば「一番」嫌な後輩だと思われていたいなー。

    そうであればとっても嬉しいし、
    そうなんじゃないかと、少し自負がある。

    だって、
    ボクほどセクアンを露骨に喰いにいった後輩なんて他にいないだろう?って(笑)


    ボクラえんそくは初期の頃は長いことジャリバン(ガキくさいちゃちなバンド)に埋もれて活動してきて、
    そんなダサいバンドにはなりたくねぇ!
    って気持ちでいつでも戦ってはいたけど、
    じゃあ実際どうやったらいいかって、
    少年の頃憧れたバンド達は遥かに遠くて、
    そこまでの道筋なんて見当もつかなかった。

    だから寺子屋に入ってアートポップのイベントに出るようになって、
    カッコいいバンドがいっぱいいて、
    ボクラは凄く成長することができた。

    で、

    そのアートポップのイベントには常に、

    脚立に乗った王様が君臨してた(笑)





    こんなこと書いていいのか凄く迷うけど、
    もう今日は書いちゃう。


    初めてハッキリ言うよ。



    アートポップ界隈と呼ばれる世界で、一番したっぱに加わって、
    まず気にくわなかったことは、

    なんだここは「雄大御殿」じゃねぇかっ! 

    ってこと。


    みんなで王様扱いしやがって!


    いつか俺が蹴落としてやるぜ!


    って(笑)


    アートポップイベント独特のムードだとか、
    みんなのキャラクター性とかもよくわかってないうちからさ、
    ボクだけもう殺る気満々(笑)

    だってみんな人が良過ぎる!
    同じステージに立ったら戦争なのに!
    ましてや同じボーカルの岡ちゃん!団長!
    なにゆずってんだ!何だその後輩キャラは!!

    って一人で息巻いてた(笑)


    結果、ラストのみんなでやるセッションで、
    新参者のボクがお立ち台を占領したら、
    雄大さんにお立ち台蹴られて下に落とされた(笑)

    怒鳴られたり(笑)しょっちゅうだったなー(笑)


    そうゆう時はいつも思うのよ。



    すげぇ。

    この人すげぇカッコいい。

    震えたね。


    だってそんなのさ!
    弱いものイジメじゃん!(笑)

    でも気にしないでやるんだ!

    どんな下のもんだろうと許さないんだ!!!


    バチバチで戦ってる。
    自分が一番カッコよくあるために本気でやってる。


    俺もそうありたい。

    いくつになってもそうあれる男になりたい。


    そう思った。



    それから何度も何度もイベントに出て、
    アートポップのみんなともどんどん仲良くなって、
    セクアンとも何回も対バンして、ツーマンもして、
    夏は一緒に旅をして。


    そんな中で、
    カリスマってどんなもんか、
    カッコいいロックンローラーってどんなもんか、
    俺に一番身近で教えてくれた人。

    今のボクはこの人がいなかったら出来上がってない。

    雄大さんがいるといつでも燃えれた。




    今日のサンプラワンマンの本番後、
    みんなの前に現れて挨拶をした雄大さんと、
    近くで待ってていち早く乾杯した。

    「雄大さんがいない夏なんて寂しくてしかたないです。」

    って言ったら、

    「そうだろう!カリスマのいない楽屋は寂しいだろう!」

    ってお馴染みみたいな返しをしてきたから、
    「はいっ!」
    って俺、
    三年生レギュラーを送り出す二年生の野球部新キャプテンみたいな感じになっちゃってさ(笑)
    泣いちゃうかと思ったね(笑)

    だからそうじゃないだろ!って思ってさ。

    「今年は雄大さんがいないんで、
    みんなの夏は俺が代わりにもらっておきますね」

    って言ったら、

    もはやすげー素早さで酔っぱらってるから、
    何かわーわー言ってたけど、
    よくわかんなかったよ(笑)

    お前にゃー無理だ!
    とか、
    クラッシュのニセモノみたいなイベントやるんだってなこら!
    とか、
    そんなようなことを言って怒ってみせてたな(笑)

    いいなーこうゆーの。

    って思ったから、

    打ち上げ会場には一緒に移動しないで、
    サンプラザでそこそこに飲んで帰った。



    もうすぐ、
    セクアンのいないクラッシュが始まって、
    その後、10/13には、
    サンプラザ以前ではセクアンにとって最大だった赤坂BLITZワンマンにボクラも挑戦する。

    いつか必ず中野サンプラザでもワンマンをやる。

    「東京都中野区からやってきました!えんそくだー!」

    ってライブで言っても「パクんな!」って怒る人はいない。


    どうすんすか?

    兄貴早く帰ってこないとヤバイよ。

    えんそくが好き勝手やって調子に乗っちゃうよ。


    いつもの雄大さんみたいに調子に乗って無敵の赤ちゃんになってわがまま放題、
    ぶうがやっちゃうよ。




    だって、




    憧れてんだからしょーがない。




    俺、雄大さんみたいにカッコいい男になりたいんだよ。





    そうそう、
    一度、
    どうしたら雄大さんみたいにカリスマになれますか?って聞いたらさ、

    お前はタバコもバイクも女もギャンブルもやらない!ロックじゃないから全然ダメなんだ!
    なんかやれ!タバコを始めろ!
    それかクスリをやれ!

    って(笑)

    結局どれもやらないからなんで聞いたんだって怒られる俺(笑)

    でもそのどれがなくても、

    全然ロックじゃない、
    この小太りのオタクが、

    競走馬みたいなひきしまった体で、
    タバコと酒を浴びるロックの塊みたいな貴方みたいにカッコいいバンドマンになろうと思いますよ。

    なれたら、

    それってすげーロックなんじゃねぇか?
    って思うから。

    ボクはボクの道で目指しますね。







    だから、
    とりあえず今年の夏は俺がもらう(笑)







    セクアン、長い間お疲れさまでした。

    セクアンを好きな全ての皆さんも。

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