箇条書き日記。フェリーで札幌に着くまで。

久しぶりにフェリーで北海道に来た。ぶうです。

出発する時にバッテリーが切れてJAFを呼んだ。

いきなり波乱だねぇー。

一時間以上出発が押したのでリーダーが高速をぶっ飛ばした。

なんだか楽しい。間に合わなかったらみんな大慌てだろう。

そしてそもそも青森港が遠過ぎて引いた。

ボクはハイエースの中のいっこの大きなパーツになった。よく眠れた。

港の直前のコンビニで夕飯用に買った色々は乗船する前に食べ終えてしまった。そんな寂しいことってあるか？

なので港の待ち合い所の売店で南部煎餅を買った。

でもこれが硬くて硬くて、その上懐かしい乾パンの味だったもんだからメンバーみんなに配った。

こんなものでも感謝されるんだなー。配ってみるもんだ。

青森港のベンチでなにもしないことをしていたら、地獄のように秋田訛りのおじさんが話しかけてきたのでずっと話しをしてやった。

もちろん半分以上は何言ってるかわかんなかった。東北恐るべし。

バンドマンだってバレたからラルクアンシエルですって言ったらサインを求められたので一番それっぽいユウスケのサインを書いておいた。

さすがにHYDEさんだとはおそれ多くて言えなかったのでボーカルの隣でカスタネットを叩いてますと言ったけど｢私服で見ると全然わかんないもんだなー｣とピントがまったく合わないキャッチボールであった。

マイナスのもとはるが近くを通りかかったので｢おーいKEN！サイン欲しいってよー！｣って仲間に入れてあげた。

そしたら後からユウスケが来て、モトハルのサインの横に｢KEN｣って書いてた。

絶対そんなサインじゃないだろ。コイツはバカだ。と思った。

後でスタッフに嘘はよくないと怒られた。

おじさん。ボクラはえんそくとマイナス人生オーケストラです。

いつかはラルクアンシエルみたいにビッグになりたいと思っています。

やっと乗船。

こんなに待たされるなら今後は絶対に飛行機で来たい。

大部屋でマイナスと一緒に雑魚寝。

どうして船に乗るとこんなにも胸が高鳴ってしまうんだろう。まるで満月を見た狼男。

だけどボクラと同じ部屋の人は不幸な旅になるナァと思ったので叫び出したい衝動をどうにかこうにか抑えて小躍りにとどめる。

(もう出発前に船員に怒られるのはごめんだ！)

各寝床が近く圧迫感がありそうなので両隣の席替えを訴える。

希望が通ってモリヤマさんとモトハルに挟まれる最高の形に。

教祖に｢最近のぶうさんはわがままを超えてる｣と言われる。

教祖に延長コードと歯磨き粉を借りる。

あいつの荷物の充実具合は女のそれ。

隣の大部屋には坊主の野球少年達がぎゅうぎゅうに詰めらこまれている。

この船から飛び立ち特攻するのであるか？今夜は戦時中の夢を見そうだなーと思った。

船内の大浴場は裸の男でいっぱいでほぼ刑務所。

シャワーで体を洗っていたら後ろからはだかの生田斗真が覗きこんでくる。怖い。

あ？よく見たらパグだった。

あぁなんだじょいさんか。誕生日おめでとう。

夜の港を見ながら湯船につかる。いいもんだなー。

隅っこの排水口で小さい男の子が小便をする。マジか。

でも俺は怒らない。海が人を大きくさせるのさ。

おい、じょいさん！気持ち悪いから風呂でストレッチはやめろよ！ふざけんなよ！俺は成人男性の全裸ストレッチなんて見たくねぇんだよ！殺すぞ！

風呂を出たらさっそくみんなして酒盛りしてやがる。

こいつら酒が飲みたくてフェリーに乗ってるんだ。あぁいいさ、波の揺れもわからぬほどに酔うがいいさ！

俺は今後は絶対に飛行機にする。

夜中にフト目を覚ます。

リーダーが寝袋持参してきている。コイツはさすがである。

両隣を見ると痩せてる人達は母胎回帰のポーズで眠るんだなーと気付く。

ボクも母胎回帰のポーズで再び眠るかーと思ったけど、よく考えたらちょうどボクを中心にして対称の、絵画のような感じなので、やせっぽち二人の間で両手を組んで聖人のように眠る。

凄く楽しい夢を見た。

はずなのに久しぶりに人に起こされる。ちくしょー。

こんなに朝早く着くなんて。今度から必ず飛行機で来よう。

ボクは貴族なのでこんな薄いマットで寝ない。だから体が痛くなる。

よし、少し痩せよう。と心に誓った。

あと、次は飛行機で来ることも誓った。