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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【捨てられないTシャツ・シリーズ】オタクの天国『世界SF大会』に初参加」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【捨てられないTシャツ・シリーズ】オタクの天国『世界SF大会』に初参加」

2017-10-06 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/10/06
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    今回の記事はニコ生ゼミ9/24(#197)よりハイライトでお送りします。


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     「【捨てられないTシャツ・シリーズ】 オタクの天国『世界SF大会』に初参加」


     今週のTシャツはこれです。はい。
     『ハロークトゥルフ』というTシャツです。

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     https://goo.gl/JGnQcH

     これは、僕が初めて行った世界SF大会で買ったものです。

     僕は1958年生まれですから、大学に入学するのは普通1976年なんですけど、何故か1年遅くて大学に潜り込んで(笑)、その次の年に初めてアメリカに旅行しました。

     大学に入学した時に、SF研を即作ったり、後にガイナックスを設立するような仲間と知り合ったりで、わいわいやってました。

     翌年には仲間と第4回日本SFショーというイベントをやったんですけどね。

     定員700人の会場を借りながら、お客さんの数が136人位しかいないという、めちゃくちゃみっともない負け方したんですよ。

     予算も赤字でしたし。


     予算の赤字はバイトすれば、なんとかなるっちゃあなるんです。

     でも、なにより700人の会場に130人というのは、もう本当に客席に人がパラパラって感じなんですよ。
     10人か20人しか来てないように見える。


     普段からデカい事を言っていた僕も、僕の友達も全員が「うわー!SF界でもう2度と生きていけない。どうしよう」って思って落ち込んだのが8月の頭です。

     大学2年生、20歳の夏のことでした。


     でも夏休みって膨大に長いんです。
     8月の頭くらいに恥かいたとしても、8月まだまだあって、終わらないんですよ。


     SFショーで作った膨大な借金があって、アルバイトしなければいけなかったので、京都の旅行代理店を紹介してもらいました。
     昔はネットがなかったから、バイト探しもコネ紹介が普通だったですねぇ。

     遠いけど、交通費は出るっていうから、そこでバイトを始めました。
     大阪の南の方にある白鷺っていうすごく田舎から京都まで、毎日毎日通ってました。

     そこで旅行代理店のバイトしていると、アメリカにでも旅行に行ってみるかという気になったんですね。


     借金は山ほどあるけど、どうせだったらあと5万か10万余計に稼いでエコノミークラスでアメリカ旅行してみようと思ったんです。

     世界SF大会というのがアメリカのボストンで開催されるから、そこに行って、ちょっと傷を癒そうと思ったんです。


     バイト先の旅行代理店で安いチケットが出るのを待って、申し込みました。
     行ったのはボストンのワールドコン(世界SF大会)です。


     大会は8月29日から9月1日まで4日間開催されていて、僕が参加したのは8月30日31日の2日間。
     着いたらもう、すごい衝撃!!

     初めての世界SF大会には、子供の頃から憧れていた有名SF作家もいっぱいゲストで来ていて、そこら中でサインしているんですよ。

     見たこともないようなSF映画をそこら中で上映しているし、なにより驚いたのがディーラーズルームです。

     コミケ会場ぐらいの広いところに、いろんなちっちゃいお店がブースを出して、Tシャツとかレコードとか、アメコミとか本とか売ってるんです。


     それだけでも天国みたいな場所なんですけども、当時はアメリカ第1次ファンタジーブームということで、ファンタジーのものが半分くらいだったんですね。

     ファンタジーだから本物の鎧とか本物の剣が売ってるんですよ。

     本物の剣と言っても、中世に作られた骨董品というわけではなくて、現代の刀職人が本気で作った中世ファンタジー風デザインの剣です。

     ドラゴンクエストのロトの剣みたいなデザインで、本物の刃がバリバリについて切れるやつが、そこら中に売ってるんですよ。

     チェーンメールの鎧とかもあって、ガンガン試着できるんですよ。

     なんちゅう国だと思いました。


      次号につづく。

     
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