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日本は国民健康保険があるため気軽に歯科医院に通うことができるが、アメリカの場合、医療コストが莫大にかかってしまうので歯医者さんに行きたくても行けない人が多い。そんな中、ニュージャージー工科大学に通う23歳の学生、アモス・ダドリーさんは、歯の矯正に8000ドル(約90万円)かかると言われDIYで矯正する道具を制作することを決意した。
https://youtu.be/WP7Q59I_mV4
実はダドリーさん、デジタルデザインを専攻する学生で、3Dプリンタを扱うことが出来る。かれは、16週間かけ、自分の歯を矯正することに成功した。歯列矯正器を完成させるまでの道のりは、簡単ではなかったようだが、奨学金のために借りている学生ローンを完済する目的から、歯の矯正にまでお金をかけられないという事情があったそうだ。
矯正器を作る前に、自分の歯の形から矯正に適した数値を割り出すといったPC上でのモデリングに時間がかかったり、口に入れるものということで非毒性のプラスチックという材料を割り出すのに一苦労だったりしたものの、材料費は微々たるもの。結局、コストはわずか60ドルで済んだという。かくしてダドリーさんの矯正器は完成。大学の持つ最先端の3Dプリンターを使用できるという恵まれた環境や、かれ自身が理系だったことも幸いし、90万円近い治療費を払わずに済んだのだ。
一聴すると、アメリカ人学生のDIY精神を讃えるような今回のニュースだが、一方で、高騰する医療費の問題や学生ローンで圧迫される学生たちの生活など様々な社会問題をはらんでいる。
■参照リンク
College student 3D prints his own braces
money.cnn.com
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RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2016/04/03/3dbrace/