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共和党の大統領指名者争いで、前半に勢いを見せた米大統領候補、ドナルド・トランプ氏。4月に入り、中西部のウィスコンシン州でクルーズ候補に13ポイントの差をつけられ惨敗するなど失速も伝えられている。彼は、選挙遊説先で多くの敵を作り続けたこともあり、いま、反トランプ包囲網の中で直接的な行動に出る人々が現れ、社会問題化している。
今もっとも標的となっているのが、テレビスターだったトランプ氏の功績をたたえるハリウッドのウォーク・オブ・フェームだ。彼が、スピーチで続けてきた性差別、人種差別、国防についてのあまりにも無責任な発言を反映するように、スプレーでの落書きが連日耐えないという。
「黙れ」というメッセージなのか、ある時は、スマートフォンやパソコンのミュートを意味するサインが黒いスプレーで書き込まれ、またある日はナチスの象徴ハーケンクロイツ。他にも「レイシストに投票するな」など選挙妨害とも取れる中傷メッセージ、さらには犬にウンチをさせる、「国境沿いに壁をつくる」と言われたメキシコ人観光客が中指と立て記念碑を踏みつけるなどやり過ぎ気味な行動も見られる。
「名だたるハリウッドスターとトランプ氏を同一視してほしくない」という理由から、ハリウッドのウォーク・オブ・フェームからドナルド・トランプ氏を排除する署名運動は日に日に激化しており、すでに1万6000もの署名が集まっているそう。しかし、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームを管理するハリウッド商工会議所のCEO、レロン・ガブラー氏は「これまで登録された記念碑の人物をウォークから削除したことは一度もなかった」と語り、反トランプの機運が高まっている中で頭を悩ませている。
Someone spray painted a mute symbol on Donald Trump's star on the Hollywood Walk of Fame
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