レスターが奇跡の優勝を果たした2015/16シーズンのイングランド・プレミアリーグ。王者レスターは、ホームであるキングパワースタジアムに訪れたファンの大人全員にビールが振る舞ったといい、文字通りサポーターはパーティー状態だったようだが、一方、すでに2部降格が決定している名門、アストン・ヴィラのサポーターはどうなのか?楽観的なのか皮肉なのかイマイチわからない彼らの応援スタイルが話題になっている。
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チームとしては29年ぶり、またプレミアリーグ創設後は初となる、トップリーグから2部への降格。そんな最悪のシーズンを過ごした古豪アストン・ヴィラのサポーターたちは、ヴィラ・パークで行われたホームゲームに、暗〜い気持ちで参加しているのかと思いきや、案外明るく応援している。まるでフラストレーションを発散するかのように、スタジアムでサッカーボールの形をしたビーチボールで遊んでいるのだ。
彼らは試合74分を合図に、74個のビーチボールをピッチに向けて投げ込みクラブに抗議。このホーム最終戦でのゲーム妨害行為は決して褒められるものではないものの、彼らとしては、過去を水に流し、夏に向けて来シーズンのチームをサポートするという誓いの意味を込めたパフォーマンスだったようだ。
思えば90年代はカップ戦優勝を含むリーグ上位の常連だったヴィラ。ここ数年は降格はしなかったものの、ボトム争いの常連だったことから、今回の2部行きはある程度想定されていたことかもしれない。とはいえ、やはり愛するクラブの降格に、ここ数週間はサポーターたちも荒れ気味で、試合前にも1000人のファンがチームオーナーのランディー・ラーナーへの抗議の行進をするなど、穏やかでない状況が続いていた。
とはいえ抗議したグループも、来期からのチームの奮起に期待しており「明るい未来のためにチームへ最良のことは、大勢のこのクラブを支持するファンたちにオーナーが目を向けること」とコメント。「2部からの復活」に向けた厳しくも熱いエールが伝わるか?来シーズンのアストン・ヴィラの動向に注目したいところである。
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