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八田鮎子原作、既刊16巻、累計発行部数550万部突破の超人気少女コミックを、二階堂ふみ&山﨑賢人のダブル主演で映画化した『オオカミ少女と黒王子』! 公開を祝して本作のメガホンを握った"恋愛映画の名手"、廣木隆一監督に突撃取材! 山﨑賢人演じるドSな王子は、「賢人みたいにカッコよく生まれりゃ、アリじゃないですか(笑)」ですってよ!
――冒頭に登場する女子高生たちの"下"系のトークや学園風景がとても自然で、どういう風にすれば、あそこまリアリティーが出るか感心して観ておりました。
実際、女子高生の取材をしているわけではないので、そのリアリティーはよくわかってないんですけど(笑)、普通に街を歩いている女の子たちが主人公になればいいなあという思いがあったので、まずアタマで渋谷の街で撮影をして、それがそのまま学校に行って、ということをやりたいなとは思っていましたね。
――男性目線で観た場合、めちゃくちゃかわいい演技をする二階堂ふみさんが必見なわけですが、なんでも数年ぶりの再会だそうですね?
女優さんだなって思いました。こういう題材を彼女が挑戦するということ、演じたいと思う気持ちを応援してあげたい気持ちでいっぱいになりました。どっちかというと僕はインディーズ系なんで、その想いはすごくわかるんで、同じ気持ちではあるんですよね。
――そして、山﨑賢人さんのドSな黒王子もハマッていると思いました。
彼もキャリアは長く、ちゃんと受けの芝居もこなすので、上手い人だなって思いましたね。それがただ上手いって感じではなく自然に映るんで、すごい役者だなって思います。髪の毛の色を変え、性格も孤独に起因するしゃべり方なので、コミカルにならずにリアルなところで演じてくれて助かりましたよ。
――あの佐田の性格とか恋の仕方って、監督はどう思います???
賢人みたいにカッコよく生まれりゃ、アリじゃないですか(笑)。
――アリですか(笑)!!
やってみたいでしょ(笑)。女の子にチャラチャラしているよりは「ついて来い!」みたいな。いま、あまりいないタイプですよね。
――前々から気になっていたのですが、監督は恋愛体質ですか???
恋愛体質だと思いますよ。興味あります。女性と会話をしていて、この人どういう人かな、どういう男と付き合っているのかなとか、女性への関心が強いほうです。でもこれ、ほとんど取材なんですよ。男のことは自分でわかるけれど、女の人のことはわからんことが多いので、会って、話して、ヒントをもらってインプットする。だから恋愛体質というか、そもそも仕事ですね。
――リサーチ力なのですね。これだけの恋愛映画を撮る名手なので、毎日が恋の日々かと思っていました(笑)
意外と客観的なんですよ。いろいろな恋愛があるだろうなかで、僕のキャパはおそらく狭いでしょうと。だから、いろいろな女の人に聞いて、違う考え方を知る。そういうことを映画に入れると、自分とは違う視点で描けるじゃないですか。映画でも自分の好きな映画ばっかり観て影響も受けるけれど、それだけだと足りないんですね。日常の人たちから情報をもらうことが一番重要なんです。
――この映画は若い世代の恋愛ですが、監督自身はどの世代の恋愛がいいですか?
大人の恋愛もやりたいですね。少女マンガを扱っても青春映画ってよく言われますが、恋愛ってひとつの成長じゃないですか。フラれることも、ひとつの経験。世の中で、自分が思ってもいないことが起こる。その時に初めて自分と他人を比べるというか、そういうことを描くことが好きなんですよ。誰かを好きになって告白して、フラれて、その時の気持ちがいい。
――そこに実体験も加わって、リアルになると???
いや、僕は純愛してないんです。まだ純愛ってなんだかわからないんで。不純な気持ちはわかりますが。
――でも、そこで間違っている経験があるからこそ、反対を知っているからこそ、こういう美しい恋愛映画が撮れるわけですよね。
そうなんですかね。でもこれは関係性で言うと女の子のウソなんで、それは皆、どっか許せるんですよ。動機は不純なんだけど、その裏にある気持ちはウソじゃない。それに付き合ってくれる男も、そうそういるわけじゃないんですよ。だから感動するんじゃないかなって思いますけど。
映画『オオカミ少女と黒王子』は、大ヒット公開中!
■参照リンク
『オオカミ少女と黒王子』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/ookamishojo/
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