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2016年6月11日(土)~9月22日(木・祝)の期間、東京都美術館にて「ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」が開催される。
ポンピドゥー・センターは、フランスを代表する近現代美術の殿堂。今回の「ポンピドゥー・センター傑作展」では、その世界屈指のコレクションより、ピカソやマティス、デュシャン、クリストなど誰もが知る巨匠の傑作から、日本ではあまり知られていない画家の隠れた名品まで、選りすぐりの作品の数々をご紹介。絵画、彫刻、写真、映像、デザインなど、多彩なジャンルの作品との出会いを楽しみながらフランス20世紀美術を一望する、絶好の機会となっている。
【見どころ】
①巨匠たちの傑作が上野に集結
シャガール、ピカソ、マティス、デュシャンなど、ポンピドゥー・センターが誇る巨匠たちの傑作が上野に集結。
絵画、彫刻、写真、映像、デザインなど多彩なジャンルから合わせて約70点がそろう。
②フランス20世紀美術を1年1作家1作品でたどる
20世紀に登場した様々な"イズム"など従来の枠組みにとらわれず、1906~1977年に時間軸を設定。1年ごとに1作家の1作品を選びました。多彩なアートのかたちが、フランス近現代美術の様々な局面を浮かび上がらせる。
③気鋭の建築家・田根剛氏が手がける斬新な展示空間
パリを拠点に活躍している新進気鋭の建築家・田根剛氏が展示デザインを担当。
作品の魅力を際だたせる独創的な展示空間を演出する。
【代表作品】
①パブロ・ピカソ<ミューズ>(1935年・油彩、カンヴァス)
室内にいる二人の女性の姿が描かれた作品。一人は頭をテーブルの上にのせて眠っている姿で描かれ、もう一人は鏡に映った自身の姿を描いているようだ。眠っている女性は1927年からピカソの愛人だったマリー=テレーズといわれている。1935年はピカソの私生活にとってとりわけ辛い時期にあたり、《ミューズ》の制作を終えた後、ピカソは数カ月間描くことをやめ、詩を書くことに専念した。
②アンリ・マティス<大きな赤い室内>(1948年・油彩、カンヴァス)
マティス作品において「室内」というテーマは非常に重要な位置を占めている。長い年月、さまざまな表現の変遷を経て、マティスは「室内」を主題に制作を続けたが、本作品はマティスが室内を描いた最後の一点。画面全体を赤が支配する中、画家はペアとなるオブジェの並置や対比を楽しんでいる。2点の絵画、2台のテーブル、2枚の動物の毛皮――かたちや色、モティーフが異なるそれらのオブジェは予測を裏切るシンメトリーを生み出し、また黒い輪郭線が強烈な赤い背景から浮き出るかのように表現されて、全体の絵画空間が見事に構成されている。
③クリスト<パッケージ>(1961年・布、紐、立体物(不詳))
ブルガリア出身のクリストは、1958年にパリに移り住んだ。その前後から、紐、布あるいはビニールを使って梱包する新しい芸術の実践を始める。消費主義に対する批判だと捉えられることもあったが、身のまわりにある商品の価値や意味を見直すよう促した。その後、妻ジャンヌ=クロードとともに梱包する対象を世界各地の有名なモニュメントや建造物にまで広げた。クリストは、その後50年以上この手法を続けている。
展覧会名:「ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」
会期:2016年6月11日(土) ─ 2016年9月22日(木・祝)
会場:東京都美術館 企画展示室
■参照リンク
「ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」公式サイト
http://www.pompi.jp/
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