香港の映画会社メディア・アジアが製作するジョン・ウー監督の超大作、福山雅治&チャン・ハンユーW主演の『追捕MANHUNT』(原題)が6月大阪でクランクインした。


メディア・アジアが投資し配給するジョン・ウー監督最新作『追捕』。制作費は約4000万米ドルで、撮影の順調な進行と安全を祈願し、撮影が行われた大阪のランドマーク あべのハルカスで日本の伝統的な鏡割りを挙行した。クランクアップは10月の予定だ。

主演はチャン・ハンユー、福山雅治、ハ・ジウォン、チー・ウェイ。日本からも新旧実力派を揃え國村準、桜庭ななみ、池内博之、竹中直人、TAO、倉田保昭が参加。また美術監督は日本のアートディレクション第一人者・種田陽平、撮影指導は石坂拓郎と豪華な顔ぶれが揃っている。

今回の出演のきっかけについて質問された福山雅治は、「昨年秋くらいかと思いますが、ジョン・ウー監督からオファーを頂きまして快諾させて頂きました。ジョン・ウー監督とは以前CMでご一緒させて頂きましたが、CMだけでなく監督の作りだす映像世界に是非参加したいと思っていましたし、ジョン・ウー監督のオファーを断る理由はありませんでした。監督の作品は、世界の映画ファン同様にもちろん観させて頂いてますが、どの作品にも心に残る名シーンがあります。監督の描く映像世界に恥じないよう、一つ一つのシーンに真摯に向き合っていきたいと思います」と語る。

また作品について、「誰かのために自分を犠牲にしてでも成し遂げたいことがあるのか、正しいことを全うしようとする男たちの正義を描いています。その物語をジョン・ウー監督が撮るのは僕が観客だったとしても『観たい!』と思います。そして観客としてはやはりアクションに期待します。自分も演じるのですが、同時に早く作品が観たいです。また今作の現場は、中国と香港と日本、アジア各国のやり方や慣習は違うけど、それぞれのよいところを反映し、それが現場で化学反応をおこしこの作品を作りあげていけば、間口が広く、奥行きのある作品になるのではと思います。(アクションについて)自分も常に動けるためのトレーニングはしてきましたが、ここまでのアクションは経験がないので今後の撮影も楽しみです」と説明、気になる中国進出についても、「映画出演についてもいい話があれば是非とも参加したいですし、音楽についても何年も前から中国でのコンサートをやりたいと思っていて、実際に計画もたてています。コンサートでも早く皆様にお会いしたいですね」と意欲的に語った。



ジョン・ウー監督は、福山について「以前CMの撮影でご一緒しました。彼は何事にも真摯に打ち込むすばらしい俳優です。その時はダイナミックで、難しいアクションをお願いしましたが、すべて完璧にこなしてくれました。彼は非常に風格があり、様々な可能性を無限に感じる、同時に非常に思いやりにあふれているところが魅力です。世界に通じる歌と演技の才能を持っています。彼は歌においても演技においても、自身の信念を持って挑んでいる点でとても偉大です。この作品で彼が演じる役は、思慮深く、熱い心を持った人物です。彼はその役を必ずこなしてくれると思います」と期待を寄せていた。


『追捕』は西村寿行原作小説『君よ憤怒の河を渉れ』(徳間書店)の再映画化で、同小説は1976年、高倉健および中野良子主演により映画化された。また中国では『追捕』というタイトルで公開され大ブームを巻き起こした。

公正誠実な国際弁護士・杜秋(チャン・ハンユー)は、自身の送別パーティー後、突如、同僚女性殺害の容疑を受ける。杜秋逮捕に全身全霊を傾けている敏腕警部・矢村聡(福山雅治)は、杜秋の行動を何度も把握しながらも逃げられてしまい、臍を噛みつつも密かに杜秋の機知に敬服もしている。同時に殺人事件の状況証拠を怪しく思い、杜秋が罠にはめられているのではないかとの疑問を持ち始め、二人は協力して真相を突き止める・・・。

【作品概要】
タイトル:『追捕』(原題)/『MANHUNT』(英題) メディア・アジア製作・世界配給 中国・香港映画
監督:ジョン・ウー 『フェイス/オフ』『ミッション・インポッシブルⅡ』『レッドクリフⅠ&Ⅱ』
出演:福山雅治、チャン・ハンユーハ・ジウォン、チー・ウェイ、國村準、桜庭ななみ、池内博之、竹中直人、TAO、倉田保昭ほか
美術監督:種田陽平『思い出のマーニー』『キル・ビルVol.1』
撮影監督:石坂拓郎『るろうに剣心』(3部作)
原作:西村寿行『君よ憤怒(ふんぬ)の河を渉れ』(徳間書店)の再映画化

なお6月クランクイン、クランクアップは10月を予定
中国公開は2018年春予定、日本公開は2018年予定


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