今年は様々なアメコミ映画が続々と公開され本当にハッピーなのですが、もう一つアメコミ原作のTVドラマも活気づいておりそこもまた楽しみの一つなのです!特に今、デジタルセル配信され、8月10日からDVD&ブルーレイでリリースされる『SUPERGIRL / スーパーガール』はおすすめ中のおすすめ!
スーパーマンの従姉であるスーパーガールの活躍を描いた作品ですが、もちろん"愛らしい美女ヒーローVS悪のエイリアン"を毎回楽しめる!というだけで視続ける価値はあるのですが(笑)、コミックスや映画で描かれた"スーパーマン伝説"をうまくアレンジして物語の中に反映させており、例えばあるエピソードは映画『スーパーマンⅢ:電子の要塞』のリメイクと言ってもいいぐらいの出来栄えで、スーパーマン・ファンにとっても見逃せない。そしてアメコミやスーパーマンを知らなくても一人の女性の成長を描いたハートフル・コメディとしての完成度も高いのです。
しかし、なんといってもこの作品が成功しているのは、主人公を演じるメリッサ・ブノワの愛らしさ!スーパーガールというキャラに対し人々が期待する"スーパーガールらしさ"を彼女はちゃんと持っているのですね。と思っていたら、この役の日本語吹き替え版を担当する小松未可子さんにインタビューする機会に恵まれました。結論から言いましょう!「メリッサ・ブノワがスーパーガールである」のと同じぐらい、「小松未可子さんはスーパーガール」でした!今日は、そのインタビュー記事です。
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すぴ:よろしくお願いします。
小松:よろしくお願いします。あ、それなんですか?
すぴ:これiPhoneなんです。バットモービル型のiPhoneケースに入れてあって。僕はアメコミ好きなんです。
小松:そうなんですか!
すぴ:ええ、だからアメリカのアメコミ・イベント(註:サンディエゴ・コミコン)にも行って『SUPERGIRL / スーパーガール』の発表会を見てきて、メリッサ・ブノワちゃんもナマでみました。すごくかわいい人だったんですが、小松さんも本当、素敵ですね!スーパーガールにピッタリだと思います!
小松:ありがとうございます!
すぴ:まず小松さんと言えばアニメの印象が強くて、今回海外ドラマもしかもアメコミのキャラを演じるというのは意外だったのですが...。
小松:そうですね、海外ドラマの吹き替えは何度か経験あるんですけど主役を演じるのは初めてですね。「今までアニメ出演の方が多かったのに大丈夫?」と心配してくださる方もいたんですが、実はアニメって自分より若い年のキャラを演じることが多いんです。だけど今回の『スーパーガール』の設定は自分と年が近いし、メリッサ・ブノワさんも同い年。スーパーガールは宇宙人ではあるんですが(笑)、自分と同世代・等身大のキャラを演じるので、すごく入り込みやすかったんです。
すぴ:なるほど。じゃあスーパーガールと自分って結構似てました?
小松:スーパーガールというよりカーラと似ているところは結構ありますね。まず負けず嫌いなところ(笑)。カーラの強さって、怪力とかじゃなくて、あれだけ上司にきついこと言われてもめげないところだと思うんです。そういうとこ似ているかな。ただ似てないところは、自分がもしああいうパワー持ってたら「よし、みんなのために使おう!」とはあまり思わず...ってヒーロー失格ですね(笑)。自分のために使うかな。ヒートビジョン(目から発する熱線)やコールドブレス(冷凍の息をふきかけることができる)あったら料理に便利かなって。あと実は高いところ苦手で空をうまく飛べないかも(笑)。
すぴ:役作りはどうされているんですか?
小松:当然宇宙人にお腹殴られるって経験はしたことないのですが(笑)、実は偶然にもこの仕事をいただいた時にジムに通い始めたんです。だから息をきらしながら動くとか、重いものをもったときこういう感じに体や声は反応するんだという参考になりましたね。ただ"職場で恋バナに悩んでいるOLがエイリアンと戦う"と聞くと荒唐無稽なんですけど(笑)、これって"プライベートと仕事の両立に悩む女性と置き換えて考えれば、すごく自分自身を投影できますよね。だから自分とはまるで違う英雄を演じなきゃとは思わないんです。これが連続ドラマであることの良さだと思うんですが、最初から完成されたヒーローが毎回毎回強敵と戦うエピソードが20個あるんじゃなくて、20話かけて一人の女性がヒーローとして、人間として成長していく物語なんです。だから各話ごとにカーラは成長しています。自分も回を重ねるごとにカーラと同化して成長していると良いですね(笑)。。
すぴ:20話かけてカーラはなにを学ぶんですか?
小松:人は一人ではヒーローになれない、一人では強くなれない、ということだと思います。悩み、つぶれそうになったときに周りの人々の支えや影響で立ち直っていく...だからこそ人は相手に対し希望を与える存在でなければならない。それが『スーパーガール』だと思います。カーラは最初スーパーガールと呼ばれるのを嫌がります。スーパーウーマンと呼んでほしいと。恐らくカーラの中に"ガール=未熟""ウーマン=自立"というのがあったと思うんです。でもこれは成長のお話ですから、「スーパーガール」なんだと思います。
すぴ:素敵です。小松さんが本当にスーパーガールそのものに見えてきました。メリッサに負けないぐらいおキレイだし。
小松:ありがとうございます!嬉しいです。
すぴ:もし小松さんが出演されたアニメや映画がアメリカで上映されるときは、メリッサが声をあてるべきです(笑)。
小松:あ、それすごく面白い!私の役を彼女がどう演じてくれるんだろう、楽しみです!(笑)
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小松未可子さん、本当にキュートな方でした!
僕はスーパーガールの魅力って"ガール"であることだと思うのです。
決して"スーパーウーマン"でも"ミス・スーパー"でも"スーパーレディ"でもない。"永遠の元気娘"それがスーパーガールなのです。
映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にはワンダーウーマンという、かっこよすぎる女性ヒーローが出てきます。彼女もすごく魅力的!で、男の子視点で言うと、ワンダーウーマンは"美しすぎる年上の女(ひと)"、スーパーガールは"初恋のクラスメイト"みたいな。この"初恋のクラスメイト"感をメリッサ・ブノワは持っていて、そして小松未可子さんもそういう雰囲気をかもしだしているのです。
小松さんは『SUPERGIRL / スーパーガール』というドラマのテーマは、
・ヒーローとは人々の希望をよびさます存在
・ヒーローは決して一人ではヒーローになれない。(人々との絆が大切)
と言っていました。これはまさにスーパーガールが胸につけているS字型のマークが意味していることなのです。恐らく小松さん自身がスーパーガール的な人であり、そしてドラマ『SUPERGIRL / スーパーガール』の本質をわかっているからこそ、スーパーガール×メリッサ・ブノワ×小松未可子さんがすごくうまくシンクロしているのでしょう。
僕は基本的には海外ドラマも字幕派なのですが、『SUPERGIRL / スーパーガール』は小松未可子さんで、楽しんでいます。ぜひ『SUPERGIRL / スーパーガール』を観て、彼女に恋をしてください!
文・写真:杉山すぴ豊
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■関連リンク
SUPERGIRL / スーパーガール 公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/kaidora/supergirl/