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世界有数の経済大国とはいえ、カナダだって貧困問題とは無縁でない。そんな現実を一般の人々にも認識してもらおうと行なわれた、とある試みがネットで話題だ。
https://www.youtube.com/watch?v=Akymbmg-Epg
この企画は世界的な規模のキリスト教団体、救世軍(Salvation Army)によるもの。カナダでは1882年から130年以上にわたり活動を続けている、同国でも歴史ある団体で、主に生活の苦しい家族や子供たちへの支援に、ホームレスの人々のためのシェルター提供、そして薬物など依存症を抱える人のリハビリなど、多岐にわたって活動を展開している。
小ぎれいな外観の1軒の家。その前には、「OPEN HOUSE(販売や見本を目的とした住宅見学会)」という看板が。関係者は「貧困はなかなか目に見えないので、1軒の家を使ってそれを見せようとした」と話す。
新しい家を探しているのか、次々と家族や夫婦らしき人々が家の中へ。だが期待に胸をふくらませていたと思われる彼らは、家に一歩足を踏み入れるなり、絶句する。
机の上には請求書の山、しかも"最終通達"の文字まで記載されている。続いて
「5つの家庭のうち1つの家庭は、住み続けるために自分たちの支払い能力を超えた(=食費などその他の必要経費を圧迫する)金額を支払っている」
「子供の7人に1人がお腹をすかせたまま(=家庭で食事がとれないまま)学校に通っている」
「カナダ人の5人に1人が、金銭面での理由で食事を抜いている」
「今月だけで、新たに9万人のカナダ人がフードバンク(企業などから廃棄される食品を福祉目的で提供すること)を利用するだろう」
「8つの家庭のうち1つの家庭では、食べ物を食卓に並べるのに苦労している」
など、カナダでの貧困をデータで紹介。最後は「カナダ人の10人に1人が貧困状態にある。住む家があっても、だ」というメッセージと、自国の厳しい現実に驚きを隠せない人々が映し出されていた。
カナダでこういう現実があることは衝撃的とはいえ、近頃は同じ先進国の日本でもこういった問題が報じられている。決して人ごととはいえないだろう。
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