ネパールで68歳にして高校に通う最年長の生徒が話題を集めている。
https://youtu.be/NKzHHsJZihQ
ドゥルガ・カミさんは、毎朝、制服を着て学校に行く準備をする。白いワイシャツとグレーのパンツ姿は他の若い生徒たちと全く同じだが、白い髪と立派にたくわえた白く長いヒゲは、高校生らしからぬものだ。彼は68歳にして学校に通っているが、6人の子供と8人の孫に恵まれたおじいちゃんでもあるという。
幼年期、貧しい家で育ったカミさんは、学校に通う年齢の時に、家に余裕がなかったことから、教育を受ける機会を失っていた。しかし、年を重ねてもなお勉強したいという向上心といつか教師になりたいという夢を持ち続けていたという。
転機は15年前、彼の妻がこの世を去り、悲しみを忘れるために学校に通うことを決意。奨学金を受け、学ぶ機会を得たという。
現在は、シュリー・カラ・バハイアブ高校の10thグレード(日本の高校1年にあたる)で、20人のクラスメートと学ぶカミさんは、孫よりも若い子ども達と一緒に勉強を続けている。充実した学校生活により、週6日、徒歩1時間の通学も苦にならず、クラスで同級生の子供たちに助けを求めることも恥じることはない。また、昼休みには彼らとスポーツに興じているという。
余生を勉強しながら過ごしたいと思っているカミさん。彼は、自らの行動を通じて、多くの人が、たとえ歳をとっていても自分自身を進歩させるために教室に戻るということを広めて行きたいと語っている。
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