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春から夏にかけて、イランにあるウルミア湖の水の色は緑から赤へと変わる。
NASAは、その変化の様子を衛星画像で捉え、変化のメカニズムが解明された。
NASAによれば、夏の間は気温が上がり、湖の水位が下がる。これによって塩分濃度が上がることで、特定の微生物の生態が影響を受けることが原因だという。
ドイツのシュツットガルト大学の研究員、モハンマド・トゥリアン氏は、その微生物の1つに、ドナリエラという微細藻類を挙げている。ドナリエラは高い塩分濃度と光度により、細胞内に保護カロテノイドを生成する。そのため、湖の色が赤く変わるそうだ。
NASAは別の説も挙げており、塩分で飽和状態またはそれに近い状態になった水に棲むバクテリア群も考えられるという。このバクテリアは、光を吸収してバクテリアのエネルギーへと変える赤い色素を放出する。このバクテリアが大量に繁殖すれば、水の色が染まることが考えられる。
NASAの見解によれば、干ばつと農業のための分水により、湖に流れる真水の量が制限されているため、「赤いウルミア湖」は今後見慣れた光景になっていく可能性があるそうだ。
■参照リンク
http://www.aol.com/
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RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2016/07/31/nasa_lake/