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上司のセクハラ発言をFacebookで生中継したトランスジェンダーの女性に対し、世界中からエールが送られている。



米ハワイ在住の学生マカナ・ミルホさん(21歳)は、ホノルルの公園緑地管理を行うコミュニティサービスに参加。2014年に高級デパート<ニーマン・マーカス>でバッグを盗んだ罪を償うため、6日間にわたってトイレ掃除をする社会奉仕活動を命じられた。

上司となるコミュニティサービスの監督者がやってきたのは、奉仕活動の5日目。トランスジェンダーのマカナさんに対し「元から女性だったのか?」「昔は胸がなかったのか?」などと聞いてきたというその上司は、彼女を人目のない公園に連れて行き、お尻を叩きながら「性的な要求に従えば早く帰宅させてやる」と持ちかけたという。

「キミ次第だよ。かなり早目に自宅へ帰れる。もし嫌ならば、最低でも10時までは働いてもらう」などと言い放ったクソ上司は、「キスしなきゃいけないですか?」という彼女の質問に「それもキミ次第さ。僕はキスするのは好きだよ」と答えるなど、キモい発言を繰り返した。

さらに、コミュニティサービスに参加した他の女性たちとの経験について話し始めたキモ上司は、「ある女性は俺が性的な要求をしたとか文句を言ってきたけど、俺たちはただカジュアルに話していただけさ」などという意味不明なエピソードを話してきたという。

しかしマカナさんは、この約30分間にわたる会話をfacebook上で密かに生配信。彼女が動画を削除するまでに約19万7千回も再生されたが、案の定「こんな状況になったのは彼女にも原因がある」という中傷コメントも寄せられたそうだ。



とはいえマカナさんは軽犯罪を犯しているので、この告発を周囲から信用してもらうことは難しかったかもしれない。彼女自身も「個人的な安全性を確保するために、事実の証明として撮影した。ここまでネットで拡散するとは思わなかった」と語っているが、Facebookには彼女へのエールが多く寄せられている。

なお、マカナさんの弁護士が<The Daily Beast>に語った情報によると、彼女は幼少期に性的暴力を受けていたため里親の元で育ったという。彼女は成長するにつれて自分がトランスジェンダーであると気づいたそうだが、そもそもバッグを盗んだのも里親に「家賃代わりに盗んでこい」と命じられて......という理由だというからヒドい話である。

ともあれ、彼女の投稿によって悪質なセクハラ事件が明らかになり、ホノルル警察はコミュニティサービスの監督者ハロルド・ビラヌエバJr.(47歳)を性的暴力の軽罪で逮捕。彼は2002年より勤務していたが休職処分となり、現在も詳細について捜査が続けられているそうだが、心を入れ替えるまでシャバに出て来られないようにしてほしいものだ。

【参照リンク】
http://www.thedailybeast.com/articles/2016/07/29/trans-woman-captures-her-supervisor-s-sexual-harassment-on-facebook-live.html
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