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スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督が母娘の感動の物語を描く 最新作『ジュリエッタ』予告映像
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スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督が母娘の感動の物語を描く 最新作『ジュリエッタ』予告映像

2016-08-25 12:30


    センセーショナルな快作や異色作を世におくり出してきたスペインを代表する巨匠、ペドロ・アルモドバル監督の最新作『ジュリエッタ』が11月5日(土)より日本公開される。この度、本作の特報映像が解禁された。

    https://youtu.be/yWET_oNOOes


    スペインのマドリードでひとりで暮らしているジュリエッタは、美しく洗練された容姿の中年女性だが、人知れず、苦悩を胸に秘めていた。そんなある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、衝撃を受ける。ひとり娘のアンティアは、12年前に理由さえ語らぬままジュリエッタの前から突然消えてしまったのだ。最愛の娘をもう一度、この手で抱きしめたい。母親としての激情に駆られたジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、今どこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始めるのだった......。

    鮮烈で艶めかしい色彩感覚にも定評があるアルモドバル。特報でも、この上なく魅惑的でめくるめく陶酔感を味わせてくれる映像世界の一端が垣間見える、また、映像に乗せられた楽曲は、2012年に93歳で亡くなった伝説的なランチェーラ(メキシコ伝統音楽マリアッチから派生した歌謡)歌手にして、メキシコを代表する画家フリーダ・カーロと恋仲であったともいわれるチャベーラ・バルガスの"Si no te vas(あなたが去らないなら)"だ。「あなたが去るなら、私の世界は終わりを告げるでしょう。あなただけが存在する世界。行かないで。あなたに去ってほしくない。あなたが去る時こそ、私が死ぬ瞬間だから」との歌詞は、愛娘を思うジュリエッタの切なる情愛の心情そのものを表している。

    2016年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された本作は、「観客を選ばない堂々たる作品」「今年のコンペ21作品の中で最も余韻が残った」と絶賛され、『オール・アバウト・マイ・マザー』(99)、『ボルベール〈帰郷〉』(06)に続き、母と娘の関係を描いた巨匠アルモドバルの原点回帰にして、最高傑作とも呼び声高い作品だ。

    原作は、カナダのノーベル賞作家アリス・マンローが2004年に発表した短編集「Runaway」。同一主人公でありながらそれぞれが独立したストーリーである三編を、アルモドバル自身がひと続きの物語として脚本化した。美術を担当するのは長年アルモドバル作品を支えているアンチョン・ゴメス。衣装には、『ミッドナイト・イン・パリ』(11)や『マジック・イン・ムーンライト』(14)など、近年、ウディ・アレン監督作品ともコラボしているソニア・グランデ。

    アルモドバルは、主人公ジュリエッタ役にふたりの女優を初めて起用した。スペインのベテラン女優、エマ・スアレスがジュリエッタの"現在"に扮し、日本でも放送されたテレビシリーズ「情熱のシーラ」で脚光を浴びた新進女優アドリアーナ・ウガルテが"過去"を演じている。監督は2人の女優について、「ペネロペ・クルス、カルメン・マウラ、ヴィクトリア・アブリル、マリサ・パレデス、セシリア・ロスといった私の女神たちと肩を並べる存在になった」と絶賛。アルモドバルが見出した新たなミューズたちの名演技は見逃せない。

    思いがけない運命や偶然に翻弄される登場人物を主人公にして、人生の豊かさや複雑さ、人間の愛おしさや切なさを描かせたら当代随一のストーリーテラーであるアルモドバル監督の最新作『ジュリエッタ』は11月5日(土)より新宿ピカデリーほかロードショー

    ■『ジュリエッタ』公式サイト
    www.julieta.jp

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