日本最初の"ポップアート"アーティスト、竹久夢二の知られざる生涯を、愛をテーマに描いていく映画『夢二~愛のとばしり』が公開中だ。その多くの恋愛遍歴を有した夢二が"最も愛した女"と言う彦乃役を、昨今さまざまなフィールドで活躍中の小宮有紗が艶やかに好演! 「わたしは危険を察知するほうですけど(笑)」という有紗タンの男性観とは!?
――主人公の竹久夢二について、初めて知ることも多かったでしょうか?
そうですね。夢二という名前は知っていても、彼の周囲を取り巻く女性たちの名前までは知らなかったので、たくさん調べました。わたしが演じる彦乃は夢二の絵にあこがれて、というスタートがあったので、美術館や古書店で資料や画集を探してリサーチしました。
――そのリサーチの過程で、一番の発見は何でしたか?
夢二が描いている絵は、その時に付き合っている女性がモデルなんです。そのタッチを見ていると、なんとなく伝わってくるようなものがある気がして、絵はたくさん見ました。でも、彦乃をモデルにした絵は、それほど点数がなくてびっくりしました。
――どうして点数が少なかったのでしょう? 反対に一番多そうな印象でした。
たぶん、その時の夢二は、幸せだったんだと思います。どことなく、ふわっとした感じの印象を受ける絵で、最後の、病に伏して布団で寝ている彦乃の絵もありましたが、その絵は悲壮感漂っている、かわいそうなイメージを受けましたが。
――夢二という男性について、改めて印象はいかがでしたか?
彦乃は夢二のことを、悪い男だと思っていなかったと理解しました。自分だけを見てくれていて、ある意味、幸せな女性だったと思います。でも、現代のわたしの目線で観ると、完全にダメ男ですかね(笑)。女性には危険人物のような、危険な香りがする男性ですよね。
――ただ、そういう男性にハマる人は多く、そういう女心は、どう思いますか?
いますよね(笑)。少女マンガの世界ですが、そういう悪い男のほうがカッコよく描かれていたりしますよね。でも、こういう人に惹かれちゃう女性がいるから、そういうキャラクターがなくならないんでしょうね。わたしは危険を察知するほうですけど(笑)。
――それは安心です(笑)。彦乃さんは、あくまで演技、ということですからね。
ただ、根の夢二は絶対いい人だとも思うんです。フラフラとしてはいますが、それも浮気というよりは、この人の場合は全部本気ですよね。だから、悪気がまったくない。そういう真っ直ぐな人柄に、彦乃さんも惹かれていたんだと思います。
映画『夢二~愛のとばしり』は、大ヒット上映中!
■参照リンク
映画『夢二~愛のとばしり』公式サイト
http://yumeji-ai.jp/