近年「空のF1」のニックネームなどで一躍人気スポーツに躍り出たエアレース。
空中でのスリリングな戦いのスピード感や危険な要素なども魅力の一つだが、着陸してからの接触事故が大きなリスクになりえることを伝える、危機一髪映像が話題となっている。
https://youtu.be/FyfK1tea3zo
9月18日アメリカ・ネバダ州で行われた「Reno Championship Air Races」でのショッキングなシーン。
レース中にエンジントラブルで滑走路上に止まったトム・リチャードという選手が、コックピットのキャノピーを開けて手を上げアピールしている。
しかし、後方からは猛スピードで離陸体制に入ろうとする後続機の姿が。離陸前の飛行機の速度は60マイル(約100キロ)を越えており、これでは回避することはできずに、そのままパイロットのリチャードさん目掛けて突き進んで行く。
コックピット・カメラの映像には、目を覆いたくなるようなクラッシュの模様の一部始終が収められていたが、カウルを吹き飛ばし、リチャード選手の頭上をかすめている。翼があと数センチ下に取り付けられていたらと思うとゾッとするような映像だ・・・
場合によっては大惨事になったひやりとする事故。近くのマーシャルが来た時にリチャード選手は「シグナルを出したのに・・・」と連呼しているが、エンジントラブルにストップし彼が警告を出したタイミングと、次のレースに向かう飛行機の離陸サインが同時という不運が重なった事故のようだ。
幸運なことにリチャード選手、手に軽い怪我をした意外は大怪我にはならなかったようだが、紙一重という表現が相応しい事故映像である。