米フィラデルフィア州のある主要交通機関では、間もなくトイレを探すのを面倒がって立ちションをした者がとんでもない形で代償を払うことになりそうだ。
なんとかけた尿が自分に跳ね返ってくるのである。


南東ペンシルベニア交通局(SEPTA)は、地下鉄で悪臭がして不潔だという苦情に対処するため、尿をはじく塗料をテストしようと計画している。

SEPTAの広報担当によれば、試行は数週間後に行う予定だという。同局で用いる「ウルトラエバードライ」という製品は、サンフランシスコやドイツ・ハンブルクのパブリックスペースでも同様の問題対策として使われている表面コーティング用の塗料だ。

SEPTAが公開した映像を見ると、液体(今回のケースでは尿)が塗料に当たると、その液体は表面をつたい落ちるのではなく、本人の靴やズボンに跳ね返るようになっていることが分かる。

サンフランシスコ市は1年ほど前、市内の数カ所の壁にウルトラエバードライを塗布している。また、同市では約200万ドル(約2億円)を投じ、公営高速鉄道システムBARTのエレベーターに対して、80台の床を全て張り替えると共に、殺菌剤噴霧システムを導入している。

SEPTAでは、ウルトラエバードライをどこに塗布するかはまだ決めていないが、エレベーターにしても壁にしても、同様の効果があると期待を寄せている。

フィラデルフィア州では、公共の場で放尿することは300ドル(約3万円)の罰金が科される違法行為だが、立ちション被害は後を絶たない。



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