累計700万部を誇るベストセラーコミック「彼岸島」をデラックスに映画化した『彼岸島 デラックス』について主人公・宮本明役の白石隼也、兄・篤役の鈴木亮平が激白! 「彼岸島」の世界観は慣れていると思われたが、"あること"には相変わらず苦労したそうで......。
――映画、楽しく拝見しました! この種の作品の役柄の場合、演じる上での特殊なリクエストがあるものでしょうか?
鈴木:「もっとハァハァしてほしい!」と言われました。自分としては前回もけっこうハァハァしていたつもりでしたが、もっとハァハァしてほしいということで、"デラックス"なハァハァになったと思います(笑)。
白石:もともと言葉で説明する感じの監督ではないので、僕自身も細かく言われなかったですね。三池崇史監督の下で助監督を長くやられていた方なので、三池イズムみたいなものは感じました。"樽人間"のシーンなどは、三池さんの初期の映画の雰囲気そのままで。僕ら側の提案も面白がってくれたので、撮影は楽しかったですね。
鈴木:前回がある作品なので、すでにキャラクターが出来上がっていて。そういう意味では、言われたことをただこなすのではなくて、僕自身も提案したほうがいい、それこそが今回の役割なのかなと思いました。続編のいいところですよね。調整をしながら、原作に近づけるようにハァハァしていたと思います。
――ちなみに、その三池イズムって、俳優さんは興奮するものなんですか?
白石:どうですかね(笑)。現場で興奮していたわけではなく、完成した映画を観た時に思ったことで(笑)。
――ところで、今回の作品でお互いの表現力を垣間見て、何か思うこともあったとは思いますが、いかがでしょうか?
鈴木:彼はね、しっかりしているんですよ。自立心が強くて。僕の場合は人に甘えちゃうとか、いい加減なところが実は多くて(笑)。彼は一人で山形に泊まり込みで撮影をしていて僕がたまに行くと、そのたびに彼岸島にいる人みたいになっていて。ひとり彼岸島状態でした(笑)。隼也の集中力はすごかったですね。責任感を背負っている感じがありました。
――でも、鈴木さんもストイックなイメージが強いですよ!?
鈴木:イメージですね。パブリックイメージです。実は違うんです(笑)。僕は芝居に対しては真面目ですが、彼は芝居以外も真面目なんですよ。
白石:そうですか(笑)。
鈴木:生活がしっかりしている男だと思う。後輩なので昔から知ってはいますが、どこか達観しているところがあるんですよね。
白石:鈴木さんはご存知のようにストイックな方で、いろいろと話をうかがっていて、すごいなあと思います。ハリウッドの俳優の場合、1年くらいかけて体を作れますが、日本の場合は短期間で作らないといけないので、すごいんですよ(笑)。普通はできないとあきらめるところが、それをやりとおしてやっている人は亮平さん以外に見たことがないし、アクションも上手い。身近な先輩として刺激的な存在です。
――今回の作品を経て、次に活かしたいポイントは、何でしょうか?
鈴木:毎回毎回、反省しかないのですが、今回は――アクションですかね。
白石:僕も全部が反省点ですが、今回に限って言うとアクションですね。ここまでできればOKということではないし、クオリティーを高めるため、技術的にステップアップすれば、もっと作品も面白くなる。今回の映画でも撮影の前半と後半で変わっているので、今ならもっとできると思っちゃいますね。
――アクション以外では???
鈴木:――強いて言うと、もっとメイクを薄くしてもらえばよかったかなと(笑)。
白石:それと、牙のマウスピース(笑)。
鈴木:そうだね(笑)。あれは本当に話せないんです。改善の余地があると思いました(笑)。そういえば、前回もマウスピースに苦労していました。でも、ああいうものが実際に生えたら、ああいう話し方になると思います(笑)。
『彼岸島 デラックス』は絶賛公開中!
■『彼岸島 デラックス』公式サイト
higanjimadx.jp
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