一方的な忠告は迷惑なだけでなく、人を精神的に傷つけることもある。


カリフォルニア州サンディエゴのミッションビーチで2人の男の子を育てているある夫婦は、一方的な忠告が記された手紙を受け取った。夫婦がフェイスブックに投稿した手紙を読んだ人々は、憤慨すると同時に異様さを感じている。

マイク(Mike)さんとケリー(Kelly)さんは2歳と4歳の男の子の両親だ。ミッションベイのベイサイドウォークで、ビーチと海の目の前で暮らしている。寝室が2部屋あるアパートに住んで9年近くになる。

しかし、そんなマイクさん一家に10月25日、夫婦の子育てを侮辱する手紙が届き、地域の人たちは彼らをかばっている。封筒には、「マイクとケリーへ(Mike and Kelli)」という宛名と、差出人の郵便番号「92109」しかタイプされていなかった。開封した夫婦は、その内容に驚いた。

「親へ

あなたたちは、自分ほど身勝手な親はいないと自覚するべきだ。親がビーチ好きなせいで、子どもたちはちっぽけなアパートの2階にある1つの寝室に閉じ込められているじゃないか。子どもには遊ぶ庭が必要だ。親に都合のいい時だけでなく、子どもが好きな時に乗れるぶらんこセットや三輪車も。知らないが、あなたたちは2人とも、こんな環境では育っていなかったんだろう。

恥を知れ」

マイクさんとケリーさんは、この手紙に自らのコメントを添えてフェイスブックに投稿した。

「この場所が本当に興味深くなった。今日、こんな手紙が郵便で届いた......。92109の地域に住む全員が親しいわけじゃない。単純な嫌がらせもある」

夫婦の友人や家族はこの投稿にすぐコメントし、子どもたちがビーチや海で遊んでいるのを見かけると擁護している。

「こんなことを言う権利が誰にあるんだ? 貧しい国や豊かな国の大都市で、子どもは小さなアパートで育ってて、何の問題もない。ビーチが遊び場だなんて恵まれてる。私だって、こんなビーチの近くの小さな家で育ちたかった」と、ある人はコメントしている。

「バカげてる。ここのビーチはアメリカにあるどの庭よりも大きくて、ずっといいと言ってやれ」、「卑怯者......。自分の住所も書いてない。よそのことに口出しする連中だ」といったコメントも寄せられている。

夫婦は、匿名の差出人が近所の人ではないかと考えている。封筒の表に書かれていた宛名のスペルが間違っていたからだ。

サンディエゴの臨床心理士、レイチェル・ミルスタイン・ゴールデンハー博士はこの手紙を分析し、一方的な忠告を受ける親に向けて次のようにアドバイスしている。

「残念なことに、親たちは何千年にわたり互いに批評し合ってきました。批判するのは簡単です。良い親になる方がずっと難しいのです。親になると、他人に自分の子育てを批評されることもあるでしょう。子育てにおいては、他人の考えを重視するのではなく、自分の家族にとっての目標と価値に基づいて考えることが重要です」

Now.. this place just got interesting. We received this in the mail today ... not everyone in 92109 is solid. Sometimes harassment comes in simple forms. Posted by Kelly N Mike Brüning on Tuesday, October 25, 2016


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