目を覆ってしまう場面があっても、ホラー映画には人を引きつける魅力があるが、最新の研究で、"ホラーなどの怖い映画は気分向上に役立つ"ことが分かった。
オランダの大学で心理学を教えるジェフリー・ゴールドスタイン教授によると、恐怖の実体験と疑似体験には大きな隔たりがあるのだという。
教授によると、怖い映画を見ることの利点の1つとして「"公正さ"を再確認できる」という点を挙げた。「ストーリーの中で正義が為されると、我々は"やはり正義は叶うのだ"と信念を肯定させることができる」とCNNに答えている。暴力に満ちた現実社会では、そうした理想が必ずしも実現するとは限らないからだ。
社会学者であり作家でもあるマージー・カー氏によれば、「人は怖い映画を見終えると、穏やかでスッキリした気分になる」と結論付けている。
だから怖い映画は"ハロウィンの専売特許"というわけではないのだ。姿が見えない犯人からメッセージが届く、というジワジワくる恐怖感がお好きであれば『ラストサマー』はオススメだし、『ブラック・クリスマス(邦題:暗闇にベルが鳴る)』はホリデーシーズンにピッタリだ。今年も残すところあと2カ月、たくさんのホラー作品を見て気分を盛り上げて行こうではないか。
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