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ドラァグ・クイーンの美の歴史を1920年代から紹介する約4分の動画が話題に
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ドラァグ・クイーンの美の歴史を1920年代から紹介する約4分の動画が話題に

2016-11-06 17:30



    ドラァグ・クイーンの美の歴史を紹介する約4分の動画を米<Vanity Fair>が公開した。

    https://www.youtube.com/watch?v=qk7ChII_Up0


    ゲイ文化から始まったドラァグ・クイーンは少し特殊な形ではあるが、その美意識は非常に高い。もともと性別的に女性ではないからこそ、極端にパロディ化することで、むしろ女性性を浮き彫りにしてみせる。とてもユニークかつ美しい姿には、彼女たちの理想や笑い、そして夢が投影されているのかもしれない。

    まず、1920年代のドラァグ・クイーンは『蝶々夫人』をモデルにしたようだ。仕草や装いもレトロかつ上品だが、"これぞドラァグ・クイーン!"といった感じのメイクはかなりパンチがある。

    ギラギラのスパンコールとシンプルなメイクがクールな1930年代のモデルは、ジーン(ジャン)・マリンというアメリカ人俳優。彼は"ジャズ・エイジ"と呼ばれた1920年代に実際にドラァグ・クイーンとして活躍していた人物であり、世界で初めて公にゲイであることを公表したパフォーマーでもある。その時代に自身のジェンダーを世間に公表することは並大抵のことではなかったはずだが、持ち前のエンターテインメント精神とユーモアで人気を誇っていたという。現在のドラァグ・クイーンたちにとっては伝説的存在であり、永遠のヒロインとも言えるだろう。


    1940年代は、フランシス・ルノーという人物がモデル。いわゆる"ものまねパフォーマー"であり、有名女優などの仕草を真似る芸で知られていた。衣装を脱ぐとかなり体格が良かったらしいが、それでも女装することをやめなかったそうで、後世のドラァグ・クイーンたちから敬意を集めている。

    Francis Renault (James Kollar)- 1920's Drag Queen pic.twitter.com/7IdlJDePzf - Nukleopatra (@FarTooHard3) 2016年10月2日



    1950代は、ラヴァーン・カミングスというサンフランシスコのドラァグ・クイーンがモデルだが、ケバケバしいイメージとは違う正統派の美人系で、衣装もクラシック。彼は本名をポール・カミングスといい、女装してフィノッキオズ・クラブという、女装パフォーマーたちが出演するナイトクラブに出演していた。その歌唱力と男性とは思えない美貌で、テレビ番組にも出演するほどの人気者だったそうだ。

    https://www.youtube.com/watch?v=RSJe8Bgw4lI


    1960年代 モデルはダニー・ラルール。アイルランドのパフォーマーで、エリザベス・テイラー、ジュディ・ガーランド、マルレーヌ・ディートリッヒ、マーガレット・サッチャーなど多くのものまね芸で人気だった。1927年生まれで海軍に属していた経歴もあり、パフォーマーとしては2007年まで(!)現役を続けたが2年後にこの世を去った。

    https://www.youtube.com/watch?v=Yg-DPePSz_k


    1970年代は、カルト映画作家ジョン・ウォーターズの『ピンクフラミンゴ』(1972)で知られるディヴァインからインスパイア。豊満な肉体にケバケバしい外見、そして強烈なキャラクターの彼女を、米<People>誌は"世紀のドラァグ・クイーン"と呼んだ。彼女をモデルとした小説や映画のキャラクター、彼女にインスピレーションを受けて書かれた曲などは数多く、その影響力は偉大。

    https://www.youtube.com/watch?v=lPRKE0TKbTk


    ド派手な1980年代のモデルはデヴィッド・ボウイ。もちろん本人はドラァグ・クイーンではないが、中性的で妖しい魅力がLGBTに大変人気だった。実は80年代のボウイはすでに落ち着き始めていたので、このスタイリングはどちらかというと70年代のボウイのようなショッキングピンク~ブルーなどビビッドな色が印象的。

    https://www.youtube.com/watch?v=pXSGocWifAg


    1990年代に活躍し、いまだに世界で最も有名なドラァグ・クイーンと言っても過言ではないルポール。彼はスーパーモデルとしてアバンギャルドなシーンで活躍していたが、モデル、歌手、女優、作家として多才に活躍し、飛躍的に知名度を上げていった。00年代以降は自身のテレビ番組(「RuPaul's Drag Race」)も持ち、セレブ界にも熱烈なファンがいたりと、ドラァグ・クイーンという存在の認知度を向上させた立役者である。野性味あふれる抜群のスタイルと、洗練されたファッションは当時、多くのクイーンたちの憧れだった。

    https://www.youtube.com/watch?v=Vw9LOrHU8JI


    2000年代、レイヴンは90年代以降のドラァグ・クイーンの象徴だ。1979年生まれの彼はルポールの番組でパリス・ヒルトンのものまねなどを披露し有名になった。もともとは化粧品の営業職やフリーランスのメイクアップ・アーティストだったが、現在はフルタイムのドラァグ・クイーンとしてカリフォルニア南部を中心に活動している。ものまねレパートリー現代的なチョイスで、男女問わず高い人気を誇る。

    https://www.youtube.com/watch?v=Rvx-j1YaOsc


    この動画は最後に、未来のドラァグ・クイーンの姿はどうなっていくのか......? という予想も披露。ラメ入りパープルのビーハイヴ・ヘアと未来的な素材のドレスとメイクは、どことなくレディ・ガガを思わせる。かつてのマドンナがそうだったように、ガガもLGBTを象徴する現代のディーヴァとして現在の人気を獲得したのだ。



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