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【連載:ジャニヲタに訊け!】
スマホの時代に、ジャニーズの写真が〝売れる〟ワケ
スマホの時代に、ジャニーズの写真が〝売れる〟ワケ
東京・原宿。
表参道沿いにある半地下のカフェ。
慌ただしく注文を済ませた美奈子さん(25)は、店員が去るやいなや、バッグから黄色い小袋を取り出しました。
中身は、厚さ2センチはあろうかという写真の束。
写っているのは、どれもHey! Say! JUMPの山田涼介さんです。
「サイトに入荷情報が出たから、急いで買いに来ました。あ、見ますか!?」
彼女が差し出したのは、ジャニーズの公式グッズショップ〝ジャニーズショップ〟で買えるタレントのオフィシャル写真。
ジャニーズショップ(通称:ジャニショ)は、原宿をはじめ全国に4店舗(大阪・名古屋・福岡)あり、L判の写真が1枚160円で売られています。
公式写真にはポスターやパンフレットの未使用カットやリハの様子など、貴重なショットがラインアップされ、入荷日には概ね数十種類の写真が店頭に並びます。
〝客〟は、ズラリと貼られた見本を食い入るように眺め、次々と注文用紙にペンを走らせます。
写真はグループ(あるいは公演)ごとに分かれていて、たとえば嵐と関ジャニ の写真が欲しければ、注文用紙も〝嵐用〟と〝関ジャニ 用〟の2枚に分けて書かなくてはなりません。
「最初は勝手がわかんなくて、注文用紙を書き直すハメになったこともあります。今じゃすっかり慣れましたけど。たまに娘さんにでも頼まれたのか、おどおどしてるお父さんっぽい人を見かけると、サポートもしてあげちゃう(笑)」
写真を丁寧に繰りながら、時折「これ、ヤバくないですか!?」と、お気に入りのカットを抜いて見せる美奈子さん。
のぞき込むと、たしかに〝ヤバいほど可愛い〟山田さんの笑顔がそこにありました。
「ところで、今日は何枚買ったの?」
よくぞ聞いてくれた! とばかりに彼女が差し出したレシートは、帯のような長さ。「ヤマダリョウスケ ヤマダ リョウスケ ヤマダ リョウスケ......」と、はてしなく山田さんの名が刻まれています。
「たぶん、60~70枚かな。会計のとき、〝レシートにタレントの名前が記載されますがよろしいですか?〟って聞かれるんですよね。全然いいんだけど(笑)」
なかには、レシートを家族に見られてモメた、なんて事例があったのかもしれません。
しかしながら、ヲタにとってタレントの名が書かれた長いレシートは、誇りであり愛の経典のようなもの。
レシートを見てほくそ笑むときは、至福のひとときだったりするのです。
――ところでジャニヲタは、なんでそんなに写真が欲しいのでしょう?
「なんでって......そこに〝山ちゃん〟が放たれたから。それに、売り切れたら絶対後悔するもん!」
写真とは大好きなジャニの分身で、宙に撒かれた蝶のようなもの。
放たれたと聞けば落ち着かないし、なんとしてもつかまえずにはおれません。
また、一部の公演ではファンが贔屓のジャニの写真をいち早く〝完売〟させ、その人気を見せつける〝フォト一揆〟なる行為も見られます。
売上の良し悪しが、人気のバロメーターにもなる写真。 愛でるのはもちろん、買い倒すことで好きなジャニを強まらせることもできるのです。
ヲタは心の渇きを癒やし、ジャニは懐を満たす。
このスマホの時代に、ジャニヲタは今日も〝紙の写真〟を求めて走ります。
文/みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック"女子マインド学"を提唱。著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。 ●Twitterアカウント:@mikiru ●公式ブログ:『俯瞰! ジャニヲタ百景』
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