1月21日(土)より全国公開される、ベン・アフレック主演のサスペンス・アクション映画『ザ・コンサルタント』。本作で、凄腕の殺し屋という裏の顔を持つ謎の会計コンサルタント、クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)の正体を追う、アメリカ政府犯罪捜査課局長レイモンド・キングを演じるのは、ベテラン俳優J.K.シモンズだ。
サム・ライミ監督版『スパイダーマン』シリーズでは、ピーター・パーカー(トビー・マグワイヤ)が出入りする新聞社のケチで偏屈で怒りん坊な鬼新聞編集長J・ジョナ・ジェイムソン役、そして『セッション』(14)ではとにかく生徒に威嚇して吠えまくる鬼教師テレンス・フレッチャー役を演じ、あまりの恐ろしい教師ぶりに世間を震え上がらせるだけでなく、その年の第87回アカデミー賞で作品賞他5部門にノミネートされ、助演男優賞を受賞するなど賞レースを席巻したことで話題を集めた。
本作でも、J.K.シモンズは、頭が切れる若き女性分析官の過去の秘密を握り半ば"脅し"て、正体を現さない会計コンサルタントのクリスを追跡する役目を課し、有無を言わさぬ上司役を好演! さらには、クリスの正体をこれでもかと追い続ける。
本作はもちろん、今までのキャリアを振り返ってみても、"鬼キャラ"がぴったりなJ.K.。しかし、そんな強面スターが実は、かなりのいじられキャラであるようだ。本作に出演した女優のアナ・ケンドリックは、インタビューで記者に「本作のどんな点に惹かれたのですか?」と質問され、「私は、J.K.シモンズと仕事をしないのが大好きなの。映画に出ながらも、お互いに会わないのはね。私は、あなた(J.K.)と何度も何度も仕事をしないのを期待しているわ」と本人に向かってズバッと切り込んだ。そして、メガホンを取ったギャヴィン・オコナー監督も、キャスティングのプロセスについて問われた際、「(J.K.に向かって)僕は彼に直接話すことが出来なかった。僕は彼の上を見ないといけないんだ。J.K.の何が奇妙かというと、彼はいつも、僕よりも上に座らないといけなかった。そうすれば、彼は僕を見下ろせるからね」とシモンズとの奇妙な関係を激白した。
このような言われように、あの鬼教師フレッシャーのように冷酷なJ.K.に変身してしまうのでは?!と、ヒヤッとするが...? もちろんアナもオコナー監督もジョークの範囲ということで、アナには、「僕は、"アナとのシーンをやらないでいいなら......"と言ったよ」とジョークで返し、監督には「それは奇妙だね。彼がディレクターズ・チェアに座っていたら、すでにかなり高いからね。それと、彼は背も高いんだ」と余裕の回答。強面のJ.K.シモンズに対して面と向かってジョークが言えるほど、お互い仲が良いことがうかがえる。
『スパイダーマン』シリーズや『セッション』で見せた人々を震え上がらせる上司役とは一転、ダンディーながらも静かに圧力をかける"鬼"局長を好演しているJ.K.シモンズが実は"いじられキャラ"であると思いながら本作を観れば、ニヤニヤしながらも、一味違った楽しみ方をできるのではないだろうか??
『ザ・コンサルタント』は2017年1月21日(土)より丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国公開
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■『ザ・コンサルタント』公式サイト
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