ビル・クリントン氏とヒラリー・クリントン氏が、大統領選で闘ったドナルド・トランプ氏の第45代アメリカ合衆国大統領就任式に出席することが明らかになった。
第一報を伝えた『Daily Intelligencer』によれば、クリントン夫妻は信頼するアドバイザーや友人との話し合いの末、歴史的なイベントに参加することを決めたという。
先の大統領選ではクリントン、ビル両氏の過去のスキャンダルがたびたび浮上。ヒラリー氏側もトランプ氏の過去について繰り返し攻撃を仕掛け、史上おそらく最も白熱した大統領選となった。ヒラリー氏は最終的にトランプ氏より得票数でおよそ300万票を上回ったものの、選挙人獲得数が数十人足らず敗北。今回の参加表明は、それから2か月も経たないうちに出されたことになる。
前国務長官と元大統領は、アメリカの民主主義に対する「義務と敬意」から、ワシントンD.C.で行われる式典への出席を決めたようだ。
当日、夫妻は共和党員としてこれまでで最後のホワイトハウスの住人であるジョージ・W・ブッシュ氏とその妻ローラ・ブッシュ氏とともに参加する。
ブッシュ・ファミリーは1月3日に「アメリカの民主主義の証である権力の平和的な移譲、そしてトランプ大統領、ペンス副大統領の宣誓に立ち会うことができることを喜ばしく思う」という声明を発表した。
民主党の歴代大統領で現在最高齢のジミー・カーター氏は、いち早く就任式への出席を表明している。
ジョージ・W・ブッシュ氏の父、ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領は今のところ式典への参加意思を表明していない。先の大統領選ではパパ・ブッシュは型破りな共和党候補に反発し、クリントン氏に投票するのではないかと言われていた。また、選挙キャンペーンの終盤には息子のジョージ・W・ブッシュ氏もクリントン氏に投票するのではという噂が流れていた。
ドナルド・トランプ氏の大統領就任式は、1月20日、ワシントンD.C.で行われる。
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