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クリス・ポーターフィールド、ボン・イヴェールのヴァーノンとの活動を経たその後を語る
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クリス・ポーターフィールド、ボン・イヴェールのヴァーノンとの活動を経たその後を語る

2012-10-27 16:30
    Filed under: インタビュー, ロック

    クリス・ポーターフィールドは大人しいロックスターだ。かつてボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンと一緒にデヤルモンド・エジソンというバンドで活動していた彼は、感情豊かなアコースティックチューンを得意としている。かつてのバンド仲間はそれなりに国際的な評価を受けているが、クリスはここへ来てようやく新しいバンド、フィールド・レポートで脚光を浴びるようになった。

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    現在エイミー・マンとツアー中のクリスは、ここ数カ月に渡り、カウンティング・クロウズやエミルー・ハリスなどとツアーを続けている。しかし、まだまだ生活の変化に慣れていないようだ。

    「以前はもうすぐ学校を卒業できるタイミングだったし、彼女もいたからウィスコンシンから出るつもりはなかった。ちゃんとした仕事もあったしね。僕の音楽はもう終わったと思っていたんだ。でも曲を書いて、一緒に演奏してくれる仲間を見つけて、そこから色々変わっていった。つい最近まで音楽は趣味だったんだ」

    先月ヴァーノンの所有する山小屋の中でレコーディングし、自らのバンド名を冠したアルバムを発表した彼らだが、それ以前から話題になっており、これまでに数多くのフェスティバルでプレイしている。

    「(フェスティバルでは)誰も僕たちが誰だか知らなかったから、興味を持ってもらえるかどうかってのは僕たちにとって凄く面白いチャレンジだった。そしてびっくりすることに僕たちは結構それが上手だったんだ。エミルー・ハリスの前にプレイした時は、観客はちょっと年齢層が高めで、エミルーのことをよく知っているような人たちだった。そこで僕たちは35分間プレイしたんだけど、みんながスタンディングオベーションをしてくれたんだ。凄く嬉しかったよ。一体何が起こったんだって感じだった。次にプレイしたフェスティバルでも全く同じで、そこにいた観客はスタンディングオベーションをしてくれた。カウンティング・クロウズとのツアーも、どうなるか全く分からなかったけれど、観客は凄くポジティブは反応をしてくれたんだ」

    フィールド・レポート以前は、クリスはバンドの中心人物を務めることはなく、あくまでメンバーの1人だったが、今ではバンドリーダーで作曲の中枢を担っている。しかし、まだまだ試行錯誤しているようだ。

    「曲作りは色々な方法があるけれど、僕たちにとっては、歌詞が最初なんだ。僕はいつもノートを持ち歩いている。少しずつ形にしていくんだ。一行思いついたらそれを書いていく。そうやって書き溜めた言葉を全部集めて、ひとつの意味のある歌詞にするんだ。美術館で展覧会をやろうとしているようなものだね。単独でも成り立つ様々な作品をひとつの部屋に集める。そうすると全体でまた違った意味を持つようになるというわけさ。僕たちは誠実な瞬間を、誠実な作品としてまとめようとしている。誠実であるかどうかという点については凄く悩むし、色々衝突もある。でも自分たちに誠実に何かを表現すれば、説得力のある作品になると思う」このような生活は、クリスが大学の学生課に務めていた日々とは全く異なっている。ロックンローラーとしての日々は急速で刺激に満ちたものだが、本人は完全にその生活へ切り替える準備はまだできていないようだ。

    「僕たちは、今自分たちがやっていることで生まれるパワーに導かれているだけなんだ。そしてこれは凄く疲れる。家に帰って、仕事に行かないのは凄く奇妙な感覚だ。何かしらのリハビリが必要になると思う。圧倒的な生活だ。毎日何か新しい物事が起きる。長年自分たちが外から眺めてきた世界にいるっていうのは本当に驚きだ。人々が僕たちに投資してくれているのは本当にクールなことだし、有り難い話だよ。報われていると思う。次がどうなるんだろうと考えるのも凄くエキサイティングだ。でも僕達はまだベータ版という段階にいて、ちゃんとしたキャリアになっていくのかどうかはまだ分からないよ」

    そう語るクリスだが、とりあえず今はちゃんとした仕事になっている。11月からは初のヘッドライナーツアーもスタートする予定で、また、新曲も準備中だ。しかし、親しい関係にあるヴァーノン率いるボン・イヴェールと比較をされないようなフィールド・レポートを打ち出したいと話している。

    「勿論、ヴァーノンとの友情はそのまま残したいけれど、彼らから離れようとしているんだ」

    「Taking Alcatraz」の音源はコチラから。

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