『スパイダーマン』のスピンオフ映画『Venom』(原題)の撮影がスタートした。
同映画は、トム・ホランドが出演したマーベル・シネマティック・ユニバースの一部ではなく、米ソニー・ピクチャーズのマーベル・ユニバースの初映画となる。今年5月、同社は、トム・ハーディが主役エディ・ブロック兼ヴェノムを演じ、2018年10月5日に映画を公開すると発表している。(ちなみに、サム・ライミ監督の『スパイダーマン3』では、トファー・グレイスがエディ・ブロック兼ヴェノムを演じた)
ソニー・ピクチャーズの『Venom』公式アカウントで、初日の撮影現場の様子が公開された。
「1日目 #Venom」
エンタメ情報サイト「Variety」によると、コミックでも今回の新しいスピンオフ映画でも、ジャーナリストのエディ・ブロックに異星の寄生生物が取りついて悪役ヴェノムが誕生したという設定は変わらないようだ。
同作品のメガホンをとる『ゾンビランド』のルーベン・フライシャー監督が、「Variety」に語ったところによると、このスピンオフ映画は、ヴェノムの起源や寄生生物が取りついたエディ・ブロックの二面性を描いているという。
「彼らは3つ目の存在になろうとしている。それがヴェノムだ。有名なセリフがある。『君はエディ・ブロック。俺は寄生生物。一緒になると、俺たちはヴェノムになる』(中略)僕はいつも、そのアンチヒーローなスーパーヒーローに惹かれていたんだ。(ヴェノムに)ダークな要素とウィットがあり、ずっとお気に入りだった」と語っている。
ソニー・ピクチャーズは、『Venom』に加え、『Silver & Black』(原題)の製作準備も進めている。報道によると、こちらは、宝石泥棒のブラック・キャットと傭兵のシルバー・セーブルがコンビを組んだ映画となるようだ。
このスピンオフ作品については、『Venom』にも『Silver & Black』にもマーベルは関与しないと報じられており、今年7月には、「ソニーは『Venom』でのスパイダーマンの登場については慎重な姿勢をとっている」と「Variety」が伝えている。さらに、コロンビア・ピクチャーズのサンフォード・パニッチ社長からは、「もし幸運にも(Venomで)1本以上の映画が作れて、フランチャイズを続けられたら、多くのチャンスが生まれるだろう」とのコメントもあった。
キャストに関しては、トム・ハーディの他、リズ・アーメッドとミシェル・ウィリアムズが出演すると報じられている。『Venom』(原題)は、2018年10月5日全米公開予定。
■参照リンク
http://www.moviefone.com/