2017年最後の週。インターネットは恒例の"今年の〇〇ランキング"で一杯のはずだ。今回は、『フォーブス』誌が、出演料1ドル(約112.6円)に対し最も利益を上げた、つまりコストパフォーマンスの良い映画俳優のランキングを発表したのでご紹介しよう。
このランキングで見事1位となったのは、ジェレミー・レナーだ。『フォーブス』によるジェレミーに対する以下の評価を読む限り、ジェレミーは、最も過小評価されているアベンジャーズの俳優と言えるかもしれない。
「価値ある俳優をお探しの映画スタジオはジェレミー・レナーを検討した方がいい。彼の出演作は1ドルの出演料に対し、興行成績平均93.80ドルというリターンがあり、今年度トップの収益を上げた俳優となった。レナーは、大規模に展開するマーベルの『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や『ミッション:インポッシブル』シリーズなどに出演し、確かな興行成績を上げるコストパフォーマンスの高い俳優であることを証明した。出演料が相手役より割安でも彼の出演作はヒットする。例えば、2016年のアカデミー作品賞にノミネートされたSF映画『メッセージ』で、レナーはエイミー・アダムスの相手役として出演したが、4700万ドル(約53億円)という同作の総予算に対し、2億340万ドル(約229億円)という驚きの収益を上げた」。
これを読んだジェレミーのエージェントは、きっと『フォーブス』に大きな花束を送ったことだろう。
2017年の同ランキングは以下の通り。
1位 ジェレミー・レナー 93.80ドル(出演料1ドルあたりの収益)
2位 エマ・ワトソン 70.70ドル
3位 スカーレット・ヨハンソン 66.50ドル
4位 エイミー・アダムス 46.10ドル
5位 クリス・プラット 34.40ドル
非常に興味深い結果だ。3名がマーベル映画に、2名が『メッセージ』に、1名がDC映画に、そして"美女"が1名、いや失礼、1名が『美女と野獣』に出演している。
ちなみに昨年のランキングでは、『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンスが、1ドルあたりの収益が135.80ドルで首位だったが、とても実入りの良い投資と言えるだろう。
このランキングは、同年6月1日より前に公開された映画の中で、それぞれの俳優が出演した作品のうち最も新しいもの3本を取り上げて集計しているという(言い換えれば、6月1日以降にリリースされた映画は含まれない)。また、アニメーション作品や、その俳優が小さな役で出演した作品、もしくは公開されたのが2000劇場以下の作品も対象から外されている。
上に挙げた俳優が数名出演している『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、2018年4月27日に日本公開予定だ。
■参照リンク
http://www.moviefone.com/