『ウォーキング・デッド』の主要キャスト、保安官リック役のアンドリュー・リンカーンがシーズン9限りでシリーズを去るというニュースが流れた。
エンタメニュースサイト「Collider」によると、リンカーンはシーズン9の中で"卒業"となるとのことだ。記事ではどういう形でリンカーンの役どころが姿を消す(死んでしまうのかどうかも現在のところ定かではない)のかについては触れていないが、シーズンの終わりを待つことはなく、ほんの6話ほどに出演するだけだとしている。
主要キャラの"卒業"は全くの寝耳に水というわけではなく、このドラマではゾンビによる世界の終わり(もしくはニーガンと"ルシール")から逃げられる保証は誰にもないということが幾度となく証明されてきた。しかし、噂されているリンカーンの"卒業"については特別なようで、聞き捨てならないという反応が起きている。保安官リック・グリムスはこのドラマの顔とも言える存在であり、パイロット版のオープニング・シーンからずっと彼を中心にストーリーが展開して来た。そのリックが居なくなるというのは、このドラマの本質から大事な部分が失われるということなのだ。
ただ、リンカーンのように始まりからずっと同じ役を演じていると"煮詰まってくる"というのはロングランのドラマではありがちである。そして観ているファンにとっても、あまりに無理のあるストーリー展開にも飽きて来た頃で、それは演じている役者の方も同じであろう。
リンカーンの共演者であるマギー・グリーン役ローレン・コーハンもシリーズを去る可能性がある。彼女がパイロット版に主演したABCのドラマがレギュラー化されると決まったからだ。コーハンはマギーとして少なくともシリーズ9には断片的に登場するが、彼女が居なくなるのが早まっても驚きはないだろう。
「Collider」はまた、ファンに人気のダリル・ディクソン役のノーマン・リーダスにリンカーンが背負っていた主役の看板を譲り渡すことをAMCが交渉中で、出演料の大幅アップが提示されていると報じている。つまり、オリジナルの主要キャストのうち1人は残るわけだ。ただ、今回の降板でファンが離れてしまう可能性も高い。今後の動向に注目しよう。
■参照リンク
http://www.moviefone.com/
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