毎日忙しく働くビジネスパーソンのみなさん。お疲れさまです。
みなさんは大人になってから、何人の友だちができましたか? 大人特有の当たり障りない会話をしていると、知人は増えてもなかなか友だちにはなれませんよね。そんなみなさまのために今回は「タメぐち交流会」をご紹介します。
この活動は、2010年に北海道札幌市に設立された「日本タメぐち協会」が元となり行われてきました。2012年には帯広、東京にも支部ができ、にわかに注目を集めています。
「タメぐち交流会」のコンセプトは、「タメぐちを使えば、年齢や地位を気にせずに横のつながりができやすい。すなわち、謙遜や建前の多い社会人でも友だちを作りやすい環境である」ということ。
交流会のルールは以下。
・タメぐちでコミュニケーションする
・本音で話す
・ファーストネームで呼び合う
・タメぐちで話されても怒らない
このルールを違反すると、10円の罰金やピコピコハンマーなどの罰ゲームがあるのだとか。
参加者は20代から50代まで幅広く、職種もさまざま。単純に飲み友だちを増やしたいという人や、ビジネスチャンスにつなげようという人もいるそう。実際、どんな雰囲気になっているかというと、「1次会が楽しすぎて、2次会に全員来ちゃったことがあった」というくらいなので、かなり楽しそうです。
とはいえ、社会常識が備わっているみなさまが肩慣らしできるようなタメぐちが知りたいですよね。そこで、タメぐち交流会東京支部の太島さんに「日常で使えるタメぐち」を教えていただきました。■初級編 体言止めを使用する
「まずは挨拶が基本ですね。『初めまして、こんにちはー』が初級のタメぐちと言えるでしょう。初対面でタメぐちをつかうことに慣れていない人は、語尾に『~です、~ます』調を使わず、体言止めを使用する! これで小学生のようなタメぐちになり、なんかお互いが緊張感でほっこりとします。
ハーフタレントローラさんの『~だよ』や、ピン芸人のスギちゃんの『~だぜ』など、有名人のフレーズを拝借するのも手ですね」
■中級編 近所の八百屋の感覚で
「タメぐちに慣れている男性の挨拶は、『(近所の八百屋の感覚で)どもーっ、こんちは!』『お名前なんて言うんですかー? あっ、敬語使っちゃった!(テヘッ)』くらいのノリ。
女性は『こんにちは』だけでも、笑顔がにっこりとしているだけで好印象だったりします。まぁ、それは男性もですけど。また、慣れてきたら語尾も『○○じゃん』『○○だよね』といったフレーズがおすすめです」
■上級編 相づちを自然に
タメぐち上級者は、ハイテンションや小手先のテクニックに頼りません。相手が話しているときは、『うんうん』とうなづき、発言の節目には『へぇ~! それすごいなぁ』といった様な自然なリアクションをとります。どんなに年の離れた相手であっても、敬意を払いつつ、まるで同級生のようなリアクションを心がけましょう。
■NG例
・「このビール、お前の?」 敬意が全くない。
・「(相手がツッコんだ後に)は? お前10コ下だろ 調子乗んなよ」 タメぐちを寛容する姿勢が無い。
・「こんにちは~! 突然なんだけどさぁ、うちの会社の保険入ってくんない?」 いきなり勧誘はダメ。いきなりではなくても、交流会はお客をつかまえる会ではない。
・「乾杯~! ハイ、な~んで持ってんの?な~んで持ってんの?(一気飲み強要)」 大学生ノリはNG。何で持ってるのって? 逆に何で持ってないの?
・「一生のお願い! この後、一緒にホテル行こうよ!」 露骨でしつこいナンパは全体の空気を乱す。ただし、カプセルホテルなら可。
「"敬意のあるタメぐち"と相手への寛容が絶対のルールになりますので、相手を不快にするようなタメぐちや行為はNGです」
なるほど、タメぐちの上手な使い方が分かりました。たまには敬語や社会常識という鎧を脱いで、タメぐちで会話してみましょう。ちょっとムッとされるかもしれませんが、そこから本音の付き合いがはじまるかもしれません。
■日本タメぐち交流会
(田中結/プレスラボ)
| Email this | Comments