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ハリソン・フォードとハン・ソロの複雑な歴史(マイク・ライアン)
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ハリソン・フォードとハン・ソロの複雑な歴史(マイク・ライアン)

2012-11-14 16:30
    Filed under: ゴシップ, ムービー, TV, interviews, ビデオ, セレブ・ゴシップ, 映画, Harrison Ford

    ハリソン・フォードと、彼が『スター・ウォーズ(Star Wars、SW)』三部作で演じたハン・ソロという役の関係は...複雑だ。

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    ハリソンはたいていの場合、彼のもう1つの代表的な役、インディアナ・ジョーンズについては大抵オープンに話をしてくれるのだが、リポーターが"ソロ"の話題を持ち出すと、いらだちを見せる傾向がある。その証拠に、2010年のMTVとのインタビューでは、「もうあいつ(ハン・ソロ)とは終わったんだ」とまで言い放ったのだ。

    しかし、それから2年後の今では、世界中が驚いた"『SW』第7作"の出演に"前向き"だと報じられている。果たしてハリソンは本気なのだろうか? またそうであれば、一体何が彼を変えたのだろうか? そこで<Huffington Post>では、ハリソンとハン・ソロの関係を振り返ってみた。

    もしジョージ・ルーカスが自身の当初のビジョンに固執していたのなら、ハリソンの出演話からして出なかっただろう。監督には自身の初期の作品『アメリカン・グラフィティ』(1973年)のキャストを出演させたくないと思っていて、ハリソンもその1人だったからだ。

    ハリソンは2010年、米ABCとのインタビューで、「キャラクターとして、僕はソロにあまり魅力を感じていなかった」とコメント。だが70年代後半では違った思いを抱いていた。当時の彼は売れない役者で、この役は彼にとって重要だったからだ。ハリソンは当時のことを、「2人目の子供が生まれたばかりで、大工として生計を立てようと役者をやめたんだ。僕は役者として成功してなかったからね」と振り返っている。しかしルーカス監督がハン・ソロ役に選んだのは、カート・ラッセルやクリストファー・ウォーケンといった有力な候補者ではなく、"面白いキャラだけど、嫌な奴にもなれる奴だ"と評価していたハリソンだった。そしてハリソンもまた、この役が自分の役者としてのキャリアアップにつながるだろうと思っていたのだ。

    ハリソンが『SW』について語った、1977年のインタビュー
    ハリソン「オープニングはすごいよ」
    珍しく(?)出演できることをやや興奮気味に語っている


    『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)でハリソンのキャリアが"爆発"することはなかった。だが少なくとも、『スター・ウォーズエピソード5/帝国の逆襲』(1980年)の撮影が始まる頃までは、ハリソンはハン・ソロを演じるのを楽しんでいるようにみえた。

    実際のところ、ジョナサン・W・リンズラーの著書『メイキング・オブ・スター・ウォーズ-映画誕生の知られざる舞台裏-』では、ハリソンはソロ役にさらに入れ込んでいるように描かれている。『帝国の逆襲』は『新たなる希望』の撮影より骨の折れるものだったが、当時のハリソンは出演者の1人としてだけでなく、「自分はアシスタント・ストーリーテラーだとも思っているんだ」と話していたのだ。『帝国の逆襲』ではハリソンが、レイア姫から愛を告白されたソロのせりふを「僕も愛してるよ(I love you, too.)」ではなく、「わかってるよ(I know.)」とそっけないものに変えた話は有名だ。ハリソンはそつなく演技をこなすだけでなく、せりふにもありったけの思いをこめていたのだ。これは後に、「ソロは魅力的じゃない」と言い放つ男とは別人のようではないか。

    ハリソンはまた、『帝国の逆襲』のPR目的のインタビューでも、ソロに対して投げやりな態度は見せていない。

    マーク・ハミル(ルーク・スカイウォーカー)とハリソン、1980年のインタビュー
    こちらでも比較的好意的な態度ではないだろうか


    とはいうものの、『スター・ウォーズエピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)の頃までには、変化があった。ハリソンは『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981年、スティーヴン・スピルバーグ監督、ジョージ・ルーカスが製作総指揮)でインディアナ・ジョーンズを演じ、スーパースターに。さらに、リドリー・スコット監督の『ブレードランナー』(1982年)でのリック・デッカード役も高い評価を得た。もしかしたらハリソンはこのあたりで、ハン・ソロがジョーンズやデッカードほどには興味深いキャラクターではなかったと感じたのかもしれない。それに『SW』のファンの多くもまた、『ジェダイの帰還』でのハリソンの演技には何かが足りないと思っている。

    ハリソンは『ジェダイ...』でハン・ソロを殺したかったが、ルーカス監督はこれを拒否。1982年、『ブレードランナー』のPRのため深夜のトーク番組『Late Night with David Letterman』に出演したハリソンは、『ジェダイ...』について冷淡な口調だった。

    1982年、『Late Night with David Letterman』でのハリソン
    さらに『ジェダイ...』のインタビューでは、「(『SW』への出演は)3作で十分だね」(ハリソン)と言うまでに。
    (一応、映画のPRをしているつもりではあるのですが...)
    「(『ジェダイ...』の)俳優たちはギャラクシー(銀河系)を恋しく思わないでしょう」というナレーションも
    (映像と音声に乱れがあります)


    彼はまた、2010年のインタビューでもソロに死んでほしかったと告白している。

    ハリソン、2010年のインタビュー
    「(製作側は)ハン・ソロを殺すべきだったんだ」


    同年、『インディ・ジョーンズ』シリーズの5作目の可能性について聞かれたハリソンは、"ギャラ"次第ではというようなしぐさを見せていた。お金が欲しいというのは決して、間違ったことではない。我々だってお金を稼いでいるのだから! だがハリソンが『SW』第7作に"前向き"な唯一の理由がそれならば、どうかとも思う。

    『SW』第7作へのハリソンに関する情報が正式に発表される前に、彼がハン・ソロを楽しんで演じていた頃の自分との関係を再構築できることを僕は望んでいる。なぜならたとえわずかな間であっても、そしてハリソンが今何を言おうとも、彼は(かつてハン・ソロ役を)楽しんでいたのだから。

    マイク・ライアン
    Huffington Postシニア・エンタテインメント・ライター

    『SW』オリジナルキャストは第7作に前向き
    マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード
    心配なのは彼らの年齢か

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