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WBCの興奮がいまだ覚めやらないなか、ついに2013年のペナントレースが開幕する。日本ハム・大谷翔平の二刀流は果たして成功するのか? 阪神・藤浪晋太郎は、高卒ルーキーとして松坂大輔(元西武)を越えられるのか? などなど見どころは尽きない。

優勝争いに目を向けると、今年も巨人の圧倒的有利を唱える評論家が多数を占める。だが、巨人にも不安がないわけではない。WBCに出場した内海、杉内、沢村という主力投手の調整不足や、阿部慎之助のヒザの状態、WBCで活躍できなかった長野、坂本の打棒がペナントにまで影響しないか。

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そういった状況のなかで、イチローの元同僚でマリナーズ時代の09年には、メジャーリーグで25本塁打を放った新外国人ホセ・ロペスに対する期待は大きい。
実は、『開幕戦の第一打席をみれば、ホセ・ロペスの1年がわかる』と豪語しても過言ではないほど、巨人の新外国人選手は『来日1打席目とシーズン成績』の相関関係が深い。

以下が、最近10年間の巨人にきた新外国人の開幕戦の第一打席の結果と成績だ(日本球界からの移籍も含む)。

03年 5番・右翼ペタジーニ 左飛    打4 安0 点0 
04年 6番・中堅ローズ   捕邪飛   打3 安0 点0
05年 7番・中堅キャプラー 三振    打3 安0 点0
06年 4番・一塁李     適時打   打2 安2 点3
07年 7番・中堅ゴンザレス 左飛    打3 安1 点1 
    代打ホリンズ  三振       打1 安0 点0
08年 5番・左翼ラミレス  本塁打   打4 安1 点1
09年 6番・二塁アルフォンゾ 三振   打4 安1 点0 
10年 6番・二塁エドガー   三振   打3 安1 点0  
11年 7番・三塁ライアル   三振   打5 安1点0  
12年 2番・左翼ボウカー  三邪飛   打4 安1点0 

ご覧のように、開幕1打席目で先制タイムリーを放った李、先制ホーマーのラミレスはシーズンを通して多くの見せ場を作ったが、目立った活躍のできなかった新外国人は、奇しくも開幕1打席目の結果とシーズンの成績がリンクしている。
特に、三振を喫したキャプラー、ホリンズ、アルフォンゾ、エドガー、ライアルはいずれも1年もしくはシーズン途中で解雇されているのだ。
以前と比べれば、圧倒的にテレビ中継が減ったが、それでも巨人のメディア露出度は他球団と比べれば、段違い。まして、開幕戦は地上波中継もある。
ここで新外国人のロペスが打てば波に乗れ、凡退を続ければドツボにハマる可能性もある。

今日の開幕第1打席、どんな結果に終わるかでホセ・ロペスの行く末が見えてくる。
(コラムニスト・岡野誠)

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