布団を干すのってかなりめんどくさいですよね。重たい布団をよいしょっと持ち上げる、日光の出ている時間帯(つまり午前中)に作業をする、ついでに布団カバーも洗っとく......? あらゆる家事の中でもかなりハードルが高い行為です。
「布団をずーっと干さなくても大丈夫」なアイテムがあったらうれしいですよね。それが、実はあるんです。布団の下に敷くだけで、防ダニ、防カビ、消臭、除湿までしてくれる「調湿敷マット」です。
どれぐらい快適になるのか、販売メーカーが行った調査でこのような結果が出ています。
【調湿敷マットなし】
・6/28(開始時)=重さ8.5kg
・7/5(1週間目)=重さ8.5kg
・7/12(2週間目)=重さ9.0kg
・7/19(3週間目)=重さ9.0kg
【調湿敷マットあり】
・6/28(開始時)=重さ8.5kg
・7/5(1週間目)=重さ8.5kg
・7/12(2週間目)=重さ8.0kg
・7/19(3週間目)=重さ7.5kg
(※隣り合わせに敷いたマット以外は同条件の布団に毎日就寝してもらう)
梅雨の時期なので空気中の湿気も吸い込むし、毎日の寝汗が浸み込んで重くなるのがふつうなのに、調湿敷マットありの布団は重さが変わらないどころか、へ、減ってる......! 3週間たっても布団はふっくらしたままで寝心地も良かったそうです。万年床に救世主現る!
でも、なぜこんなことが起こるのでしょうか。製造・販売を手がける寝具メーカー「眠り製作所」の木榑浩之さんに聞いてみました。
「この調湿敷マットのなかには、『B型シリカゲル(湿気の吸着と放湿の効果)』という素材が入っています。乾物やお菓子の乾燥剤として使われる素材『A型シリカゲル(湿気の吸着の効果)』の高性能バージョンと考えてもらうと分かりやすいです」(木榑さん)
調湿敷マットの断面を見せてもらうと、まさにおせんべいの袋に入っているあの小さくて透明なつぶつぶが無数にはさまっていました。『B型シリカゲル』は湿気も臭気も吸い取ってくれるため、除湿、消臭防ダニ、防カビの効果が実現できるんですね。プロ野球選手のバッドやグローブケース、国宝品の保管などにも使われているそうです。すごい!
さらに万年床を加速させるこんな実験も行っていました。『B型シリカゲル』の経年劣化測定です。未使用品の吸水率は「70%」。これを一般家庭で"13年間"使用した後の吸水率は「64.7%(一般家庭用として使用する分には問題なし)」。13年間経っているにも関わらず、わずか5.3%しか劣化していないのです。果てしない吸収率......!
「『シリカゲル』は99.73%が二酸化ケイ素という物質。これは土壌から抽出するので、品質が産地に大きく影響される物質でもあります。中国産の安価な『シリカゲル』もありますが、毎日寝具に使うものですので、うちは日本製にこだわっているんですよ(ドヤッ)」(同)
しかも特許取得の製法で「調湿敷マットを丸洗いできる」のも特徴のひとつ。平成10年の発売以降ずっとロングセラー商品で、これまで88,000枚売れている(※2012年12月末時点)そうです。
まるで通販の宣伝文句のようですが、この記事に金銭的なもろもろは発生しておりません。めんどくさい布団干しから一人でも多くの方を解放したいという純粋な思いが生み出した記事です。シングルサイズで約1万円とけっこういい値段の商品ですが、お金で快適さを買いたい方はぜひどうぞ。
この季節は花粉やPM2.5の影響もありますので、外に布団を干したら余計なものがたくさん付いちゃいそうでいや! という方もぜひどうぞ。
■取材協力
「眠り製作所」
http://www.plaisir-ltd.co.jp/
■商品情報
「調湿敷マット」(グリーン/ベージュ)
・シングル(90cm×180cm)=9,800円(税込)
・ダブル(130cm×180cm)=14,800円(税込)
(※詳細はホームページをご確認ください)
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