• このエントリーをはてなブックマークに追加
ラミもノリも容赦しない! DeNA中畑監督は上司力が意外に高い
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

ラミもノリも容赦しない! DeNA中畑監督は上司力が意外に高い

2013-04-16 19:31
    Filed under: アフター5, プライムタイム, トレンド

    4月10日、DeNA対広島(横浜スタジアム)で、記録にこそ残らなかったものの、マズい守備でチームの足を引っ張ったラミレス(DeNA)に対し、中畑監督は「ラミレスの守備はド素人」と痛烈に批判した。
    ルーキー・井納が好投し、1対0とリードして迎えた6回1死。左翼への平凡な飛球に滑り込んだラミレスは、捕球に失敗。記録は二塁打となったが、この凡ミスをきっかけに、逆転され、1対5で敗戦。井納のプロ初勝利もお預けとなった。

    cx078l.jpg


    通常の監督であれば、2千本安打を打つほどの大選手への批判は慎むもの。そのウラには、『プライドに配慮する』という面もあれば、『単にいいづらい』という事実も見逃せない。
    だが、中畑監督は容赦なく、「ド素人」とラミレスの守備を切り捨て、「明日は2、3打席で(途中交代させるか)判断したい」と言い放った。
    すると翌日、ラミレスは1打席目にヒット、4回ウラの2打席目には先制2点タイムリーを放ち、見事に汚名返上を果たした。
    中畑監督は3対0の5回表からラミレスを下げる大胆な采配を敢行。チームはラミレスの代わりに入った金城のタイムリーなどもあり、6対2で連敗をストップさせた。会社の上司に「なんで俺には少しのミスでうるさく注意するくせに、アイツには何も言わないんだ」と不満を抱く部下は、数え切れないほどいるだろう。
    そして、現に『言いやすい部下にだけ叱る上司』は後を絶たない。
     
    だが、中畑監督は違う。
    「主力だから」と変に選手に気を使ってしまう指揮官が多くを占めるなか、中畑監督の発言は「誰だろうと甘えは許さない」という一貫性が見える。
    昨年8月には、首脳陣から「いつ盗塁してもいい」と指示されている内村に対し、「俺が打つときになんで動くんだ」と激怒した中村ノリを2軍落ちさせている。
    その選手が主力だろうと、ダメなプレーはダメと叱る。叱られた選手は素直に反省し、結果を残すために邁進する。
    中畑監督とラミレスのあいだには、本来あるべき関係がキチンと存在する。
    「ラミレスの守備はド素人」発言でチーム内に「あのラミレスにも容赦ないんだ」と公平感を与えた中畑監督、その叱咤を素直に受け止めすぐに結果を残すラミレス。
    2人とも、あっぱれなプロフェッショナルである。

    Permalink

     | Email this | Comments

    RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2013/04/16/nakahata-kantoku/
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。