人道的慈善活動エンブレイシング・ザ・ワールド(ETW)を主宰する、インド出身の慈善活動家、シュリー・マーター・アムリターナンダマイー・デーヴィ(通称アンマ)が来日。5月20日(月)、21日(火)、22日(水)の3日間で、東京流通センター(TRC)にて来場者1人ひとりを抱擁するチャリティイベントが開催された。
愛称の「アンマ」とは「お母さん」の意。過去42年にわたって世界中を歴訪し、3,300万人を抱擁してきたアンマは、ときに4万人以上もの人々を24時間以上かけて抱きしめることもあるという。その慈悲深いいたわりと無償の愛に心打たれて、人々は彼女を「アンマ」と呼ぶようになったのだとか。
海外メディアから"抱きしめる聖者"と呼ばれるアンマの「抱擁」の原点は、出身地南インド・ケーララ州での子供時代にまでさかのぼる。身近で目にした貧困や飢えに苦しむ人々を世話していたというアンマは、あるとき、目の前にいる苦しむ人を思わず抱きしめた。すると次の人も同じようにアンマの抱擁を求めるようになり、アンマは自然に多くの人たちをいたわり抱きしめるように。以来、現在に至るまで3,300万人以上の人々を、彼女は抱擁し続けてきたのである。
さて、このたび日本での活動を主催した「特定非営利法人 国際チャリティ協会アムリタハート」によれば、1990年の初来日以来、日本でアンマの抱擁を経験できるイベント・プログラムは、なんと今年で23回目! 東京・大阪で開催された2012年度には、彼女との抱擁を求めて延べ1万5千人が来場、毎年のリピーターのほか友人や家族からの口コミが、参加のきっかけの大多数になっているそうだ。
来日イベント2日目、会場には女性グループや家族連れ、また1人での参加者など様々な年代の男女が詰め掛けていた。アンマは参加者ひとりひとりと2~3分近く真摯に向き合い、胸に抱き寄せ、話に耳を傾け、そして言葉をかけながら、優しく抱きしめてゆく。文字通り大きな「包容力」を感じさせる抱擁だが、そのため参加人数によっては日本でも終了時間が深夜になることもあり、驚くべきことに初日の抱擁終了は25時近くになったという...!
そんなアンマは、これまで抱擁し続けてきた世界中の貧しい人々のニーズをもとに、人道的慈善活動エンブレイシング・ザ・ワールド(ETW)を発足し、代表を務めている。2011年には、東日本復興支援のために「みやぎこども育英基金」へ100万米ドル(約8,060万円)の寄付を行っており、場内ではそうした災害支援や、貧しい人々の自立支援、高度な教育活動など、40カ国で展開してきた事前活動を紹介するパネル展示コーナーや、チャリティーバザーのコーナーなども用意されている。
日々の疲労やストレスに疲れ気味で、「とにかく深~い懐に飛び込みたい!」なんていう方は、是非ともアンマの抱擁を体験してみてはいかがだろう。
【参照リンク】
アンマ来日プログラム
http://www.amma-rainichi.org/
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